犬塚、卒業おめでとう。

犬塚が4期生として加入してきた時、「えっ?めっちゃ踊れやんやん。何あれ? 教える時はちゃんと返事するのに立ち尽くすだけやん。えーマジで何やねん」って思ってました。

でも、いつの公演だったか、久しぶりに犬塚の姿を見たら、めちゃくちゃ踊れてるし、なんならステージで一番輝いてた。っていうかなんか、ギラギラしてました。

全然踊れなくて、人の後ろに隠れていた頃の犬塚とは全然違って、私の知らない間に凄く凄く変わったんだなって気づきました。

でも、私はもっともっとやれたと思う。もっとSKE48として上に行けたと思う。いいものをたくさん持ってるのに、犬塚の優しすぎる性格が逆に邪魔したと思う。

「私は副リーダーだから、みんなより先輩だから」

ちゃんとしなきゃって思うのは凄くいいよ。もちろんそれは凄く大事なことだと思います。

けど、もっとワガママで自分勝手でよかったんやって。もっと正直でよかったと思うし、物分りのいい子になりすぎてたと思う。

この8年間、人のためにいっぱい悩んで、苦しくて、押し潰されそうになった分、これからの人生はもっと自分のことを優先して、誰よりも幸せになってほしい。

ここまで心を開ける人と出会えて本当に良かった。

あの日、新幹線の席で隣に座ってくれてありがとう。キモイとかウザイとか言いまくったけど、そこまで言っても懲りずに仲良くしてくれてありがとう。悩みをたくさん聞いてくれてありがとう。SKE48に入ってきてくれて、本当にありがとう。そして、本当にお疲れ様でした。

犬塚のこれからの人生が誰よりも幸せになることを心から願っています。

犬塚に愛されすぎて、ドン引きして、ひどいことを言いまくった、愛情表現が不器用すぎる内山命より

(2018年7月1日 SKE48劇場 チームS「重ねた足跡」公演 犬塚あさな劇場最終公演)