下野さんへ

23歳のお誕生日そして劇場出演1000回おめでとうございます。

記念すべきお祝いの日に手紙を任せていただけたことが凄く嬉しいです。

優しさと温かさで溢れている人、流れる時間がとても心地よくて、下野さんと話すと落ち着くし、なんかこう実家のような安心感があるんですよね。不思議。生まれ持った才能だと思います。

下野さんとの思い出は何がありますか?と言われると、まず最初に思い浮かぶのは初期の頃のAKB48ユニット祭りでの出来事です。

私と美桜が「真夏のSounds good !」を踊れなくて下野さんと若田部さんが丁寧に鏡前で教えてくれたことも今でも鮮明に覚えています。

あの頃って皆がメラメラしていて、今みたいに気軽に先輩に聞けるような雰囲気でもなくて、そんな中「教えてください」って言いやすかったのが下野さんなんです。あの頃の私にとっては本当に大きくて凄く助けられた思い出です。

それから覚えてる? ハリーポッターのアトラクションができてすぐのユニバに2人で行って、6時間くらいハリポタのアトラクションに並んだことを。

下野さんとは夢の国好き仲間としてけっこうテーマパークに一緒に行くけど、1秒も暇な時間が生まれないんですよ。6時間も並んでたのに2人とも一切携帯を触らず、しゃべり続けていたの、本当に凄いと思う。ずっとくだらないことでケラケラ笑えて楽しいんだよなー。

そして「劇はじ」では朝6時まで2人で語り合ったり、下野さんがいたから乗り越えられたし、本当に心の支えでした。

考え方も同じで、ベクトルとか熱量とか。下野さんと話しているとアイデアもめっちゃ生まれるし、いい時間を過ごせる。いつもありがとう。

大学とアイドルをしっかり両立させてやり遂げる姿は凄くかっこ良かったよ。

大学終わりに急いで劇場に向かっていたり、楽屋で課題をしていたり、両立って本当に大変で、きっと見えないところでもたくさん努力して。でもそんな姿を私たちには見せず、しっかりやり遂げるのが下野さんなんですよね。

劇はじの時も思ったけど、この人は一体どこで休憩しているんだろうと。ちゃんと休めていますか?

できるのが当たり前になってしまっている立場にいるから褒められることも認めてもらえたって実感することも少なくて自分がわからなくなってしまうことがきっとあると思います。そういう時は思いっきり甘えてください。下野さんが苦手そうなことです。今あなたの周りに、目の前にいる皆さんはきっと喜ぶと思います。

もっとわがままになっていいんです。弱音も吐いてください。誰だよって感じかもしれないけど、頑張りすぎちゃう下野さんが私は心配です。

もはや下野さんにとって「頑張る」は当たり前だから多分気づかないまま突き進んでしまうと思います。そういう時は皆さんの出番です。思いっきり褒めてください。凄いと思ったら「凄い」と本人にしっかり伝えてあげてください。いっぱいいっぱい下野さんを甘やかせて欲しい。きっと下野さんが甘えられるのは皆さんなので。下野さんにはずっと笑ってて欲しいから。幸せになってほしいと思う存在です。

言いたいことはまだまだ山ほどあるけれど、そろそろお時間がきてしまいそうです。早く焼き鳥に行って語りましょうね。

この間、無言でURLが4つくらい送られてきて、それが全部焼き鳥のお店で圧を感じました。

家族会も早くしたいな。ヲタ活もしようね。

お互いの夢が叶いますように。

これからも切磋琢磨しながら、時にはゆるく頑張っていきましょう。

愛してます。

芽瑠より

(2021年4月2日 西日本シティ銀行 HKT48劇場 「博多なないろ」公演 下野由貴 生誕祭・劇場出演1000回達成記念公演)