ずっきーへ
18歳の誕生日おめでとう。
ずっきーにとって17歳の1年はどんな1年でしたか?
私は16期生が加入して少し経ってから皆とちゃんと話すようになったんだけど、その中でも人見知りのずっきーとの距離が縮まるまでには他のメンバーより少し時間がかかりました。
なので今こうしてお手紙を書けていること、凄く嬉しいです。
研究生の頃のずっきーはステージ上で楽しそうにパフォーマンスをしていて、常に全力でキラキラしてて、表には出さないけれど誰よりも努力家で負けず嫌い。でもどこか謙虚すぎるのか、皆より一歩後ろに下がってるようなイメージでした。
喋るのが苦手で、自分の気持ちをうまく言葉にできなくて、時には何かを話そうとした時にメンバーの視線が自分に集まるだけで泣いてしまったこともあったね。
皆のことを少しずつ知っていくうちに私のプロデュース公演が決まって、「レッツゴー研究生!」公演は皆の色んな可能性や、のびしろや、1人1人の個性を引き出すきっかけになればいいなと思ってあの公演を作って、そして「右足エビデンス」をずっきーにお願いしました。
1人でステージに立って、250人のお客さんに見せなきゃいけないというプレッシャー以上に、裏でたくさん練習してきたんだなってわかるぐらい成長が早くて、いつの間にか謙虚すぎるずっきーではなく、堂々とパフォーマンスできる魅力的なずっきーに変わっていきました。
どれくらい魅力的だったかと言うと、リハーサルで「右足エビデンス」が流れると、メンバーがずっきーのパフォーマンス見たさに楽屋からわざわざ出てきたり、「あの曲やりたいです」私に言ってくるメンバーがいたり、もはや披露できなくてもいいから踊りたくて振りコピしてステージの下で一緒に踊ってるメンバーがいたくらい。ずっきーのおかげであの公演には右足エビデンスがないと成立しないくらいとても大事な曲になりました。
積極的に何かを発言したり行動を起こすことが苦手でも、ステージ上では一切手を抜かないずっきーのパフォーマンスは当時皆の刺激になっていたと思うし、今でもチーム4のエースとして私たちのことを引っ張っていてくれています。本当にありがとう。
今は昔と環境も状況も変わってきて、AKB48の代表としてステージに立つ機会も増えて、ずっきーにとってとても大きな『選抜』という二文字に喜んだり悩んだりしているのかなと思います。
人と比べちゃって、自分にないものを悔やんだり、羨ましいなって思うことってあると思うけど、私はリボンが好きなずっきー、人見知りなずっきー、ラッキーずっきー、アンラッキーずっきー(客笑) 全部まとめて山内瑞葵だと思っているので、これからも自分が感じたこと、努力してきたことに自信を持って自分らしくいてほしいなって思います。
長くなっちゃってごめんね。
私が積極的に何を伝えたいかと言うと、そのままでいいよってことです。これからもずっきーが楽しくAKB人生を歩んでくれたらそれがずっきー推しの皆さんも一番嬉しいと思うから、18歳の1年が仕事もプライベートも充実した1年になりますように。
ずきりんごでまたお出かけにも行こうね。
改めてお誕生日おめでとう。
チーム4 村山彩希より
(2019年10月23日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)