沖ちゃんへ

沖ちゃん、初めてお手紙を書きます。

今までお手紙を書く機会はたくさんあったのに、喧嘩することが多すぎて、お互いお手紙の依頼を断っていましたね。やっと書ける日が来ました。

まずは卒業おめでとう。

「私よりも先に卒業しないで」って言ったのに、約束が違うじゃないですか。

でも、自分のやりたいことが明確で、次の道にためらうことなく進んで行く沖ちゃんを見ると、私は何だか羨ましいです。凄く輝いてます。

出会ってから約6年。数えきれないぐらい色んなことがあったね。

ドラフト候補生の時、沖ちゃんの存在は知っていたけど、練習するグループも違ったし、私は人見知りだし、こんなにも仲良くなるとは思いませんでした。

初めて声をかけてくれた時も、返事したつもりだったんだけど、心の中で返事してたみたいで、沖ちゃんは私のことを何も喋らない人って思っていたみたいだし、第一印象はあまり良くなかったみたいです。

でも、今では喧嘩できるぐらい仲良くなれて嬉しいです。

STU48への加入が決まって、一緒に活動することが増えて、いつの間にか「沖舞」って呼ばれるようになって、関係もどんどん変わっていったね。

最初の頃は、絶対に負けたくないっていうライバル意識がきっと強かったと思います。何かと競うことが多かったし、比べられることも多くて、一緒に過ごす時間が増えて、どんどん仲良くなっていく反面、どう接していいのかわからなくなったり、素直に相手のことを喜べなかったり、複雑な気持ちになることもありました。

お互いぶつかり合って喧嘩した期間もたくさんありました。

ほんとに些細なことなのに喧嘩して、8ヶ月間も話さなかったこと、定期的に喧嘩していたから6年間のうち多分1年間ぐらいは喧嘩で話さなかった期間があるかもしれません。今更になって、「もったいなかったな、この期間」って思います。

私たちは色んな感情が邪魔をして、距離が近すぎたり、遠くなったり、忙しい2人だったんじゃないかなって思います。

すれ違った時もたくさんあったけど、やっぱり沖ちゃんは凄く大切な人で、唯一無二の存在です。代わりになる人なんて、これから一生も現れません。

一緒にいる期間が長いと、なかなか素直に言えなかったけど、沖ちゃんのこと、大好きです。

博識なところ、長電話に付き合ってくれるところ、よく服にソースをつけてるところ、高確率で服を裏返しに着てるところ、膝枕をしてくれるところ、落ち込んでる時に心をポジティブにさせてくれるところ、たくさんあります。

どんな沖ちゃんも沖ちゃんらしくて好きです。

沖ちゃんがいなくなったSTUで私はどうなっていくのかな? 耐えられるかな? それくらい凄い存在でした。私を成長させてくれました。いてくれてありがとう。

新しい世界へ飛び込もうとしてる沖ちゃんは凄くかっこいいです。恐れず挑戦しようとする姿、その勇気凄く素敵です。きっとこの先まだまだつらくて苦しいこともあるかもしれないけど、どこにいても何があっても私はいつでも沖ちゃんの味方です。だからいつでも頼ってね。

離れていても心は1つ。沖舞は永遠です。

沖ちゃんの未来、ずっと応援しています。だから頑張れ!

また会いに行きます。

今まで本当にありがとう。

中村舞より

(2024年4月20日、STU48 ドラフト3期生コンサート ~沖侑果 卒業セレモニー~)