理子へ
10年間に渡るHKTとしての活動、本当にお疲れ様。
小学校から始めたダンス。最初はお姉ちゃんについて行く感じだったけど、しっかり高校まで続けたね。
3年生の春だったかな? 最後のステージ上で「これから大学入試の勉強をするので、このようなステージで踊ることは最後になります」と宣言したことを覚えていますか?
お父さんは、勉強も頑張っているし、ダンスの子供達といつも楽しそうに遊んでいる様子を見て、大学に進んで、資格を取って、保育士さんを目指すのかなと勝手に思っていました。
HKTのオーディションを受けて合格したと聞いた時、正直言って色々考えたけど、最終的に「やるからには中途半端ではなく、理子が納得するまでやったらいい」と話したね。
研究生公演から始まって、選抜総選挙や握手会、紅白歌合戦などの歌番組、全国各地で開催されたコンサートツアー、明治座、博多座での舞台、テレビのバラエティ番組や映画出演。特に劇場公演には800回以上も出してもらって、いつも楽しそうに、そして元気いっぱいに歌ったり踊ったりしている理子を見て、お父さん達も元気をもらいました。
7年前、理子をずっと応援してくれていたおばあちゃんが亡くなった日、その日はドラフト会議に参加するため東京に行ってて、次の日は夕方から「最終ベルが鳴る」公演でした。
公演を休ませようかお父さんも迷ったけど、理子は「公演に出たい」って言ったよね。その頃から劇場に来てくれるファンの人たちを楽しませたい、劇場公演を大事にする気持ちとか仕事として頑張っていくという意識が強くなったような気がします。
劇場で楽しく皆を盛り上げているのも理子らしくていいけど、お父さんは同期のメンバーが卒業する度にリビングいっぱいにメンバーの写真を広げて夜遅くまで卒業アルバムを作っている姿とか、他のメンバーの生誕祭に出演するためスマホ片手にいつまでも振り入れしている姿を見て、仲間思いの優しい大人に成長したなと思っていました。
18歳から28歳まで、まさに青春時代をアイドル活動に捧げてきたね。
でも理子が自分が好きなことをやりながら人としても成長させてもらったのは周りにいる運営の方達や劇場公演などを支えてくれているスタッフの方、メイクさんだったり衣装さんだったり、そしてマネージャーさん方のおかげですから、これからも周りの人に対する感謝の気持ちを忘れないようにしてください。
メンバーの皆さんも理子と仲良くしてくれて、本当に感謝しています。
最後に、理子を応援してくださっているファンの皆さん、本当にありがとうございました。ファンの皆さんの支えがあって、理子はいつも元気に、前に進んで行くことができました。これからも良かったら応援してあげてください。
理子、改めて卒業おめでとう。
自分が納得するまで本当によく頑張ったね。
これからも家族皆で応援していくよ。もちろんライアンもね。
父より
(2022年12月5日 西日本シティ銀行 HKT48劇場 チームH「RESET」公演 坂口理子卒業公演)