日陽へ

こうして手紙を書くのも、まさかの3回目になります。

今回初めて自分で読むので、なんだか照れ臭くもありますが、まずは今日というこんな大切な日に私を呼んでくれて本当にありがとう。

このNGT48劇場は私たちが出会った場所でもあるから、ここでの最後を見届けることができて本当に嬉しく思っています。

「今日、新潟に行く」って言ったら、HKT48のメンバー、そしてスタッフの皆から「寂しい」っていう伝言を預かってきました。こんなにも他のグループからも愛されている人を私は知りません。

そう考えると改めて本当に不思議な縁だなと思います。

頻繁に連絡を取るわけでもないし、お互いの普段を知ってるかと言われると、知ってそうで知ってもないし、人から見たらなんでこんなに深いつながりがあるのかなって思われるかもしれないけど、でも私たちにしかわからない、言葉にできない確かな何かがあって、それでずっと通じ合ってきたなと思います。

この48グループという大きな場所に入った理由はそこにあるぐらい、あなたは私にとって大きな存在でした。

出会ってから7年半、お互いの環境や立場も変わっていく中で、握手会の休憩中に一緒にご飯を食べたり、フェスやコンサートではお互いの楽屋に入り浸ってたり、福岡や新潟をただただ歩いたり、一緒にいる時の私たちは等身大の自分たちでいられてるんだなと気づきました。きっとソウルメイトっていうのはこういうことを言うんだろうなと思います。

私たちは夢を見ることや、それを叶えていくことが好きだから、これから日陽が1人で羽ばたくことに不安は全くありません。

ないけど、それでも頑張りすぎてしまったり、自分が少し自分から離れていきそうな時には私を頼ってください。きっとそのために私たちはここで出会ったんだと思っています。

またコンサートを見に来てくれる時には、いつものようにうちの楽屋でくつろいでください。

少し早いけど、卒業おめでとう。

そして、これからもずっとよろしくお願いします。

豊永阿紀より

(2024年3月23日、NGT48劇場、本間日陽 卒業公演)