令子ちゃんへ

18歳のお誕生日おめでとう。

令子ちゃんと初めて会ったのは、まだ人影も少なかった私の握手会レーンでした。

幼く少し緊張した様子で、会いに来てくれた時、当時はまだ珍しかった年下の女の子が私を見つけてくれたんだと、本当に本当に嬉しかったのを今でも覚えています。

そんな令子ちゃんをドラフト3期生オーディションのSHOWROOMで見つけた時はめちゃくちゃビックリしました。

「まおきゅんのことが好きな子がいる」とファンの方に教えられ覗きにいくと、握手会で並んでいた子がいるなんて。そんな嬉しいこと、夢にも思わないじゃないですか。

それからはあれよあれよと気がつけば同じグープ、同じチームの研究先。人生何があるかわからないよね。

お互いアイドルという立場で一緒にいれるようになって、「こんな人やったんや」と幻滅されないように私は毎日必死に猫を被っています。(客笑)

令子ちゃんはどうですか? 今楽しいですか?

前田令子「楽しいです」

他のメンバーよりアイドルという職業に対して憧れを持ってくれていた令子ちゃんにとって、きっと思っていたことばかりではない世界だと思います。

好きという原動力だけでは補い切れないこともたくさんあると思うし、なんならこの先、もっともっと悔しい思いや、悲しい気持ちを背負うかもしれません。

そんな時、必ず思い出してほしいのがここにいるファンの皆さんのことです。綺麗事ではなく、私はつらい時、悲しい時、令子ちゃん達にとてもとても救われました。

この人たちのために自分の夢を諦めず頑張ろうと心から思わせてくれました。

つらい時期のない職業なんてないし、大事なのはその時期をどうバネに自分が頑張れるか。その頑張る姿が人の「頑張ろう」につながり、色んな夢の源になるのかなと。アイドルって夢をつなげる仕事のかなって私は思います。

私は運良く前田令子という1人の女の子に見つけてもらい、夢のバトンを渡すことができました。次は是非令子ちゃんが誰かの夢になってあげてください。

令子ちゃんなりのやり方で焦らず、たまには遠回りをしてもいいと思います。何事も楽しんだもん勝ちです。大いにこのアイドルという素敵な職業を楽しんでください。

長々と偉そうにすみません。またご飯是非行きましょう。

三田より

(2018年10月30日 NMB48劇場 チームN「目撃者」公演)