めぐちゃんへ

21歳のお誕生日おめでとうございます。

初めてめぐちゃんのことを意識したのは今日からちょうど4ヶ月前の握手会でした。

それまでももちろん存在は知っていたけれど、接点は何もなくて。だけどそんな私たちを突然繋いだのが神原精一という役です。

はい、今回お手紙を書かせていただきます、HKT48の豊永阿紀です。

谷口めぐ「あーきちゃーん!」

初めての大きな舞台のダブルキャストということで、稽古が始まるまでは「比べられるんだろうな」とか「負けたくないな」とかライバル意識むき出しでした。

そんな思いから、なかなか話しかけることもできなくて。でもそんな私にめぐちゃんは「神原、難しいですね~」と話しかけてくれました。その器の大きさに「完敗した」と思ったことを覚えています。

今考えると、あれはめぐちゃんも緊張しての一言だったんだなぁとわかります。

そんなめぐちゃんは私よりずっと先輩なのに、私のことを先輩だと思ってて、最初は敬語でしたね(客笑) 私が「後輩」だと言った時の顔が忘れられません。

でも、それがきっかけでお互い砕けて話すようにもなって、初めて連絡先を交換したのもめぐちゃんでした。

稽古が本格的になってからは2人の芝居が全然違ったから「どっちも違うけど、どっちも良かったね」って言ってもらえるように頑張ろうと思いました。そのくらいめぐちゃんの神原は真似できなくて。でもそのめぐちゃんの神原が大好きでした。

ちなみに一番好きなのは「こん隠れ家知っとるわけなかろうが」のめぐ原です。めちゃくちゃ好きです。

あともう1つ忘れられないのが、実際に火薬を使う拳銃のレクチャーの時、福岡からで、遅れて稽古場に入ると物凄い悲鳴が聞こえてきて、「何があったのか」と中に入ると、めぐちゃんが号泣しながら練習していました。

大きな音が怖くて、震えながら。でも「私1人撃たないとか駄目です。やります」と真剣に向き合うめぐちゃんが凄くかっこよかったです。

本番、大丈夫かな?と思いながら見たら、そんなことがあったなんて思わないぐらいかっこよくてビックリしました。

そんなめぐちゃんがもう1人の神原で本当に良かった。何事にも真面目で、一生懸命で、めぐちゃんが神原だったから私もこんなに頑張れたんだと思います。ありがとう。

今回は一緒に出ることできなかったから、次は一緒にお芝居したいですね。お芝居だけじゃなく、またお仕事できるように私も頑張らないとなと思いました。

もっともっとお話したいです。ご飯も行けなかったから行きましょうね。

めぐちゃんの21歳が幸せな記憶で溢れますように。

おめでとうございます。

HKT48チームH、豊永阿紀

(2019年12月12日 AKB48劇場 「僕の夏が始まる」公演)