角ゆりあさんへ

角ゆりあさん、私が誰だかわかりますか?

今お手紙を読んでいる小熊です。

角の大切な日にお手紙を書かせていただけるなんて嬉しくて凄く緊張しています。拙い言葉かもしれないけれど、今日はいっぱいの思いをお手紙で伝えさせてください。

角と出会ってから約7年。たくさんの時間を一緒に過ごしてきたね。

もうこの話きっと何度もしてると思うけれど、最終オーディションで角と初めて出会った瞬間に抱いた第一印象は「はとこに似てる!」でした。

出会って間もなかったけれど、その印象からか「仲良くなりたい」と思って、何日か経ってメイク講習会の時に隣の席が偶然角だった時に凄く嬉しかったのを覚えています。

いつの間にか距離は縮まっていて、2つ歳が違うはずなのに「同い年?」って錯覚しちゃうくらい角といるといい意味で年齢差がある感じがしなくて、合宿が始まる前、自分と同い年がいないという不安だったり、心配だったりを一番に吹き飛ばしてくれたのは角でした。

そこからどんどんグループとしても個人としても色んな経験を重ねて、活動でもプライベートでも色んな思い出の中には角と一緒に過ごした時間がたくさんで、特に活動の中では同じチームになれて、朱鷺メッセのステージの上で角とぎゅってし合えた瞬間を今でもずっと覚えています。

そしてなぜか毎回2人して喉が不調だったけれど、「かどつぐ公演」として角と2人で一緒に公演ができる日が来るなんて想像もしてなかったから、実現できて本当に本当に嬉しかったです。

プライベートでは何かとハプニングだらけで、色んな所も一緒に行ったよね。どれも全部角とだったから大切で幸せな思い出です。

でもきっと角にとってこの約7年間は楽しいことばかりじゃなくて、大変なことも、つらいこともたくさんあったと思います。

角がキャプテンの話を受けた時、楽屋の洗面所のところでお互い小声になりながら打ち明けてくれた時のことを今でも鮮明に覚えています。

その時、既に角が卒業を決めていたことも、次の道に向けてたくさん勉強をしていたことも知っていたからこそ、色んな複雑な感情もあって、一緒にいっぱい話したよね。

そして角がNGT48のキャプテンをするとなった時に内心、キャプテンをする選択をしてくれたことにどこか安心して甘えていた自分もいました。

今日まで私含め、本当にたくさんの方が角がしてくれた色んな選択や言葉や行動に救われてきていて。でもだからこそどこかでずっと常に気を張っていて、きっと色んなプレッシャーもあって、活動でもステージでも純粋に楽しめなかった時が多かったと思うし、心がつらくなるような言葉や瞬間もたくさんあったと思うし、計り知れないくらい背負うものが大きい中で悩むこと、つらいこと、苦しいことの方が本当に多かった機会だと思います。

いっぱい自分を犠牲にしながらグループのために生まれてくれて本当にありがとう。今までたくさん頑張ってくれて本当にありがとう。今日まで感謝しきれないくらいたくさんの感謝の気持ちでいっぱいです。

角が卒業発表した時、真っ先にたくさんのありがとうの気持ちがこみ上げてきました。

でもやっぱり正直な気持ち、今日が終わってしまったら角がいない状態で活動していくのが凄く寂しいです。

明日からお互い違う道になって、アイドルとしての「かどつぐ」は今日で最後になってしまうけれど、いつでも何でも連絡してきてほしいし、これからはプライベートかどつぐとして色んなとこ一緒に行きたいし、変わらず角の身近な存在でいさせてください。

この新潟でNGT48の1期生として角と巡り会えたことが本当に幸せです。

今日はこうして素敵な機会をくださった角のファンの皆様、ご家族の皆様、本当にありがとうございます。

そして角、改めて本当にありがとう。

大好きな角だからこそ、私はこの場所から涙じゃなくて笑顔で見送らせてください。

約7年間本当にお疲れ様。そして卒業おめでとう。

いつまでもずっと「かどつぐ」は永遠だよ。

大好き!

倫実より

(2022年3月31日、NGT48劇場、角ゆりあ 卒業公演)