優美ちゃんへ

優美ちゃん、22歳のお誕生日おめでとう。

NMB48に加入した時は11歳と12歳で、お互いとても幼かったけれど、気がつくと大人になっていたね。

優美ちゃんはあの頃なりたかったアイドルになれていますか?

私は自分が思っていたような理想のアイドルにはなれなかったな~。

普通の学生生活を送っていたら経験できなかったような嬉しいこと、楽しいことも経験できたけど、その分それ以上に悲しいこと、つらいこと、悔しいこともたくさん経験したよね。

先輩も後輩も同期も皆大好きだけど、皆ライバルで、どうしても序列がついてしまう世界で傷つくこともあったよね。

他のメンバーを素直に認められない自分の心の狭さに余計に傷ついたりもしたなー。

優美ちゃんはこれまでの9年間どうだったかな?

私は卒業発表をして、やっと素直になれるようになりました。

正直アイドルじゃなくなる自分にほっとしている部分もあります。

私は優美ちゃんのことをメンバーとしてとても尊敬しています。

1つは優美ちゃんはメンバーの良い報告を自分のことのように素直に喜べる心の広さと優しさ。いつもとびっきりの笑顔で一緒に喜んでくれて嬉しかったな。

2つ目は自分から率先して厳しい先輩になっているところです。

私たちは2期生で、もう随分と古株な先輩になりました。2期生の中では末っ子だった私たちもNMB全体ではお姉さんです。たくさん後輩も増えましたね。

同じように先輩として後輩メンバーと関わることが増えました。

どうしても怖がられたくない、嫌われたくないという感情ができてしまい、怒らなければいけない場面で強く言えず、うまく伝わらない歯がゆさがあったりもしました。

優美ちゃんも同じような感情があったはずなのに後輩のためにと率先して怖がられる役を買って出てくれました。1人は必要な役だけど、誰も喜んで引き受けはしないでしょう。

優美ちゃんの後輩やグループへの愛があるからこそできた行動だと思っていますし、そんな優美ちゃんをとても尊敬しているし、同期としてとても誇らしいです。

そして選抜復帰おめでとう。

これからも驕る(おごる)ことなく自分らしく頑張ってね。

心無い言葉をかける人もいるけれど、自分の目指す場所まで突き進んでください。

ずっと大好きで、ずっと応援しています。

瑠莉奈より

(2020年10月12日 NMB48劇場 石田優美 生誕祭)