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梁瀬鈴雅が渋井美奈に送ったお手紙全文 (渋井美奈 15歳の生誕祭)

美奈へ

誕生日おめでとう。

面と向かって真面目に思いを伝えると思うと、お互い笑いそうだけど、是非真剣に聞いてくれると嬉しいです。

私と美奈は最近仲良くなってきたように見えて、実は6期生のお披露目前のレッスン期間から私が一番よく喋っていた相手です。

お披露目の時にセンターポジションに選ばれた美奈は、誰よりもダンスの先生に怒られてて、でも誰よりも努力してて、どれだけ怒られてもレッスンが終わった後に1人で先生のところに質問しに行くような人で、その時から凄い子だなぁと思ってました。

オーディション番組を見返すと、その時から美奈と私はずっと一緒にいて、今思うと何で仲良くなったんだろうって不思議に思います。

年齢も違うし、性格も真反対だし、最初はお互いに接し方がぎこちなかったように感じるけど、今では美奈は私の性格を理解していて、「美奈が誘わんと鈴雅ちゃんは外出らんけん」って言いながら、ご飯に誘ってくれるようになって嬉しいです。

今では美奈の生誕祭のスピーチを一緒に考えるためだけにご飯に行くような仲になっちゃいましたね。

美奈は一度喋り出したら止まらないし、自分の話が終わるまで人の話は聞かないし、それなのにいきなり「もう話すの疲れたからや~めた」とか言って、話の途中で話すのをやめたり、今まで何度美奈に振り回されてきたかわかりません。

それでもそんなところが面白くて、飽きなくて、全てが美奈のいいところなんだろうなと思います。

私も美奈もチームHに昇格する前、美奈が研究生で1人だけ「目撃者」公演に出演する日、「仲がいい人がいない」って、いきなり泣き始めて、私の膝に抱きついてきていた美奈が、今ではチームHはもちろん、KⅣの先輩も含めて皆と仲良くなっていて、コミュニケーション能力の高さを羨ましく思うとともに、美奈の人懐っこさがようやく先輩にも出せるようになってきていて、なんだか私が一番安心しています。

美奈は実は誰よりも人間関係に対して気にしいな人だから、これからは美奈が何も気にせずのびのび過ごせる環境であればいいなと願っています。

これから後輩もどんどん増えていく中で、末っ子キャラじゃなくなっちゃうことを少し、かなり気にしているけど、いつまでも美奈は皆の妹だから、ずっと明るく元気に笑っていてください。

こうして美奈の生誕祭でお手紙を書けるほどの存在になれたこと、嬉しく思っています。

これからも末永くライバルでいてください。

改めて、お誕生日おめでとう。

梁瀬鈴雅より

(2024年4月28日 HKT48劇場 チームH「目撃者」公演)

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