えりいちゃんへ
20歳のお誕生日おめでとう。
こうやってAKB48としてお手紙を書くのはきっと最後になるのかな?
おめでとうの気持ちはもちろん、この場で感謝も伝えたいです。
まずは出会ってから9年、本当にありがとう。
第2回ドラフト会議のオーディションで出会い、一度離れ、再開して、今ではこんな近い存在になれたこと、本当に運命だなって思います。
小さくて、泣き虫のえりいちゃんを慰めていたあの頃から、今はめそめそ泣いている私をえりいちゃんが支えてくれてるね。
このコンサート期間、えりいちゃんが私を生きさせてくれました。ありがとう。
AKB48にいる中で「青春だな」って思う瞬間にはいつもえりいちゃんが隣にいた気がします。
えりちゃんが大きな夢を叶えていく姿、何よりAKBにいて楽しいなって思う瞬間を、今後は横で見られないと思うと少し寂しいです。
そして、人をなかなか信じることができないえりいちゃん。あなたから今離れるのがとても心配です。
1人暮らしの私が体調を壊した時、その細い体で両手いっぱいに食料を持って来てくれた姿も、リハーサルの時はひと時も離れず、そばにいてくれた愛おしさも、手を繋いだ時に嬉しそうにニコニコする子供っぽさも、困っていたら自分の身を投げ捨ててでも助けようとする、その強い気持ちも、近くにいないと感じられないこのえりいちゃんの魅力に気がついて、そばにいてくれる人がこの先増えるのかなって思うと少し安心するなと思いつつ、その魅力を知られるのが悔しいなってやきもちを焼いてしまう自分もいます。
知られて欲しいけど、知られて欲しくない、そんな気持ちです。
この例え、きっと私にしかわからない気がするけれど、えりいちゃんの優しさって、道端で靴紐を結び直す時に「この人、必ず待っていてくれるな」って、自分に自信を持てるくらいの安心感をくれる優しさです。
この優しさと安心感って、なかなか人から感じられないものなので、えりいちゃんの経験してきたものが身にしみて感じられます。
悔しい気持ちも、信じることが難しくなる時期も、悲しい出来事も、ちゃんと乗り越えてきた人だなって思います。
だからこそ私もそばにいたいと思って、いつも隣にいさせてもらってるよ。
他人の言葉に左右されず、自分の好きを貫いて、信念を持ち、自分をしっかり大切にしているえりいちゃんが私にとって憧れです。
どこにいても、どんな人に出会ってもずっと大切な人って誓えるくらい大事な存在です。
大好き!
山根涼羽より
(2024年4月11日 AKB48劇場 「今日は誰に恋をする?」公演)