須田亜香里ちゃんへ
三十歳のお誕生日おめでとう。
こんな記念すべき大事な歳を重ねた生誕祭でお手紙を書かせてもらえること、なんだかとっても恐縮しておりますが、今の私だからこそ書ける気がするので、ありったけの想いを込めて初めてお手紙を書きます。
SKE48で初めて三十歳を迎えるメンバーになるのは心も体も楽ではないこと、私はわかります。
優しいメンバー、理解のあるスタッフさん、そして応援してくれる心強いファンの皆さん、皆がいてくれるおかげなのはもちろんだと思います。
でもそんな心強い味方がたくさんいてくれる反面、人を傷つける言葉がこの世にはあって、もしかしたらそんな些細な言葉に傷ついたり、惑わされたりしてないかなって少しだけ心配してるのもあります。
「そういうの私ね、意外と全然大丈夫」っていう気もするし、本当はつらいのに思いっきり笑顔でごまかしている顔も浮かぶし、どちらにせよ抱え込むとパンクするタイプなのだから無理に溜め込まないでね。
須田亜香里の凄さは皆が知っています。でもその凄さとは裏腹に弱さも気にしいなところもたくさんあって、あと気持ちの伝え方がへたっぴなところもあって、そんな部分をも知れてるのは、それだけ長い時間一緒にいたからなんだよね。
私、ずっと謝りたいことがあって。だーすーが苦しかった時期に誰よりも早く駆け寄ってあげられなくてごめんね。
同期や信頼している人が卒業していって、誰に頼っていいか、助けを求めていいかもきっとわからなくなってる時に私がそばに寄り添ってあげてたら少しはつらい思いが和らいだんじゃないかなって。
その時の私はまだそこまで考えられなかった。だからここで伝えさせてください。ごめんね。
今だーすーがどんな気持ちでいるのか、どんなことを話すつもりなのか私には全くわからないけど、またつらくなったり、「助けて」って少しでも思ったら迷わず誰かに頼ってね。
最近は頼りになる後輩たちも増えてきて、だーすーの気持ちに寄り添える子もいると思うし、そうじゃないと思った時は卒業生に頼ってもいいんだからね。
アイドルを続ける道を選んだだーすーをとっても素敵だなと思います。
私は先に旅立ちます。
ここまで頑張ってこれたのは間違いなくだーすーの背中を追いかけてきたからだし、時には隣で努力を見てきたから、私も後悔なくやりたいことをやり切れました。
つらいこと、苦しいことがあると思うけど、ここまで来たら後悔ひとつも残さずにアイドルやりきってね。じゃないと許しません!
いつかだーすーの旅立つ姿を見た時、アイドルやりきった最高の笑顔が見れるのを楽しみにしています。
SKE48だーすーこと須田亜香里、三十歳。これからも色んな姿を見せて、走り続けてね。
P.S.
「2人で語り合う会」なかなか予定合わずですが、年内には必ずやろうね。
チームKII 大場美奈より
(2021年12月21日 SKE48劇場 チームE「SKEフェスティバル」公演)