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大場美奈が白井琴望に送ったお手紙全文 (白井琴望 16歳の生誕祭)

こっちゃんへ

16歳のお誕生日おめでとう。

今年は私が手紙を書かせてもらいます。

これは何度も色んな所で言ってるんだけど、最初こっちゃんを指名した理由は「この子ならうちの松村香織のような面白い変化球なんじゃないかな」そんな思いでドラフト指名しました。

たくさんいるドラフト候補生の中でもこっちゃんはお母さんと一緒に色んな工夫をして、動画でアピールして、私たちの目に留まる、気になることを積極的にしていました。

たくさんメンバーがいる中で、しかも若いのに、こんなに色々と仕掛けられるなんて、もう将来が楽しみでしかない!と思いました。

そんなこっちゃんはSKE48に入った当初は凄く大人しくて、聞き分けの凄くいい子で、手のかからない子でした。だからか私たちも心配することはないかなと思い、色々任せっきりにしちゃってたこともありました。あの時は本当にごめんね。

「このままじゃ」と、きっとこっちゃんは気づいて、自ら私たちと交流を持ちたいと、たくさん先輩に話しかけるようになりました。

KIIの先輩組はみんなコミュ障なので、みんな凄く喜んでたんだよ(客笑) 本当にありがとう。

こっちゃんと話しして、知れば知るほど本当に面白いなと、みんながこっちゃんの魅力にたくさん気づき始めました。

そんなこっちゃんも今年の春過ぎくらい、壁にぶち当たってたね。この「最終ベルが鳴る」公演の初日メンバーに選ばれず、悔しい思いもたくさんしたし、たくさん泣いたよね。

でもこっちゃんはレッスン場や私たちの前では絶対に弱音を吐かなかったし、レッスン中も横で1人でずっと練習してました。

私たちが疲れたと思う時でも空き時間はダンスの先生にわからない部分を教えてもらったり。その姿を毎回見ていたから「頑張らなきゃな」とも思えたし、本当に凄く公演に出たいんだなって思いが強いんだなと思いました。

そんなこっちゃんがこの公演が初日を迎える前に泣きながら私に相談しに来てくれたことがあったね。凄く驚いたし、寂しいというか悲しくて、必死で私も泣きながら話をした気がします。あのとき私に話してくれたこと、頼ってくれたこと、凄く嬉しかったよ。

頼られ慣れてないからうまく助けてあげられてないかもしれないけど、またいつでも頼ってね。

まだ16歳。こっちゃんのアイドル人生はまだ何でもできます。私が言うのも変だけど、上が詰まっている時こそ強くなるチャンス。先輩を抜かしていける人になってください。きっとこっちゃんとこっちゃんファンのみんなはそれができそうな人たちです。

これからもSKE48の中でも新しいこと、面白いことどんどんやって、唯一無二の人になってね。

私はまだこっちゃんに期待しています。

素敵な1年になりますように。

P.S.

来年こそご飯に連れていきます。食べたい物何でも奢ります。

SKE48チームKIIリーダー 大場美奈より

(2018年12月28日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演)

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