彩姫へ
本日は生誕委員のみなさま、スタッフのみなさま、メンバーのみなさま、娘のためにこのような素敵な生誕祭を開いてくださり本当にありがとうございます。
彩姫良かったね。たくさんある夢の中の自分の生誕祭を開いてもらうっていう夢、また1つ叶ったね。こんな風に14歳を迎えるなんて思ってもみなかったね。14歳のお誕生日おめでとう。
心配性の私は娘のこととなると更に心配性に拍車がかかり、更に涙もろいのも加わって、SKEのオーディションの合格の日からそれはそれは嬉しいのに、心配で不安な日々でした。
SKEに入れていただく前はチアドラゴンズ・キッズとして平日はレッスンに通い、週末は名古屋まで車で送ったり、電車や高速バスに乗って行ったり、ママも皆勤賞ってくらいいつも一緒に通ったよね。
あの時は「1人で行けない」って言っていて、ママも心配だから当たり前にレッスンについて行って、彩姫がレッスン中は名古屋の街を1人でブラブラして待っているのが日課でした。
今までの生活がガラリと変わり、不安なのは彩姫なのに、大変なのは彩姫なのに、まず電車に1人で乗ったこともなかったのに、今ではママがついていなくても「何とかなるさ。言ってきまーす」と行けるようになり、睡眠時間が減ろうと、お友達に会えなくなろうと、一緒にがんばっているメンバーのみなさんに刺激を受け、「ダンス楽しい! レッスン好き。みんないい人」と弱音を吐くことなくがんばっていたね。
「やりたいけどきっと無理だから」と言って色々なことを諦めていた時、大人になって夢を叶えても、なおドンドンやりたいことにチャレンジするチアドラの先生に「やらなきゃ何も始まらない。当たって砕けろ」精神をもって教えられたね。
「先生の生徒じゃなくなるのは寂しいけど応援してるから。彩姫ならできる」ってずっと続けてきたチアドラに区切りをつけて背中を押してもらったね。
それからはSKE48 6期候補生としてのレッスンに集中し、セレクションを迎え、無事研究生になれたね。
ついこの間までピンクのランドセルを背負ってた彩姫が中学1年生になり、チアドラキッズからガールズになり、今度はSKEのダンスに魅了され、オーディションを受け、中学2年生で研究生となり、この年で好きなことを見つけ、その道を歩んでいる。ママの中学時代では考えられないよ。すごいことだよ。本当にいろんな面で成長しているね。
コンサートや公演、握手会、撮影、収録等たくさんの貴重な経験をさせていただいて、自分がどれだけの人に支えられているかわかるよね。いつも感謝の気持ちを忘れてはいけないよ。ファンレターやプレゼント、彩姫にかけてもらう言葉、そんな1つ1つにいろんな方の思いが込められているから感謝してしっかりと受け止めて大切にしてね。どんな場所でも見てくれている人はいるんだって実感させてもらったね。
「彩姫ちゃんは自慢の孫だよ。彩姫ちゃんを生んでくれてありがとう」っていつも言ってくれて、ものすごくかわいがってくれていたばぁばが天国に行ってしまい、こんなに早くお別れするとは思ってもみなくて、悲しいはずなのに、落ち込んでいるママを支えてくれたり、私に気を使ってトイレでこもって1人で泣いていたり、「我慢しなくて泣いていいよ」って言ってくれたり、本当に頼りになる娘だと思ったよ。ママはいつの間にか反対に支えられているね。
こんなに成長したSKE48の彩姫を見てもらえないのが本当に残念ですが、ばぁばはきっと誰よりも彩姫のファンになってくれてたと思います。彩姫には天国にも応援してくれる人がいるんだよ。
がんばれ彩姫よ。家族でいつだって支えるからね。「心配するから」ってママには気なんか遣わないで、無理せず焦らずやって行こうね。小さな夢から大きな夢までたくさんあるけど1つずつ掴んでいけますように。
そして運命の出会いで仲間になったメンバーのみなさんを大切にね。仲間というのは本当にかけがえのない宝物だよ。
支えてくださるファンのみなさま、スタッフのみなさま、学校の先生、お友達、すべての人に感謝の気持ちを忘れずにいてください。
改めて14歳おめでとう。素敵な1年になりますように。
ママより
(2013年11月27日 SKE48劇場 研究生『会いたかった』公演)