さややへ

21歳のお誕生日おめでとう。

もともと仲が良かったけど、WIPプロレスでタッグを組んでから隣にいてくれると安心する、私にとってさややは唯一無二の存在です。

そんなさややに書く初めてのお手紙に何を書こうかウキウキ悩みすぎて4時間が経過しましたが、まずはさややの好きなところを話すね。

いつも笑顔で安心させてくれるところ。皆に優しいところ。トイレ掃除だったり人が進んでやりたがらないことを一番最初に自分からするところ。何事も嫌な顔せずに一生懸命頑張るところ。だけど自分の努力は口にしないところ。

そんなさややを私は同い年だけどアイドルとして、人として凄く尊敬してます。

次はね、驚いたこと。2年前の握手会の時、握手会中に「11月のアンクレット」選抜発表があって、私は選抜に入れなかった悔しさや、ファンの方への申し訳なさから握手をしながら泣いてしまったんだけど、隣のレーンのさややはずっと笑顔で握手をしてたよね。だけど握手会が終わって楽屋に戻ったらたくさんたくさん泣いているさややを見つけました。

あと、チーム4公演の時、誰もいない劇場で急に泣き出してしまったさややを見て驚いたことも鮮明に覚えています。

だけど、こんなに長く一緒にいて、さややの涙を見たのはこの2回だけ。

泣いてても「大丈夫です」と笑っているさややを見て、弱さを周りに見せず、自分だけで頑張るさややに気がつきました。

そんないつも我慢してしまうさややに最後はお願いしたいこと。さややは人が良すぎて、いつも自分を押し殺して周りの人のことを気遣い、人のことをもの凄く大切にする人だからこそ、たまには自分のことを一番に考えてほしいです。

AKBに入って時が経つと、「こうなりたい」って目指してたのが、今は「こうならないといけない」に変わって、二十歳を過ぎてからこれからのことに真剣に目を向けなくちゃいけなくて、焦りと不安があるよね。

それでも今のさややって存在が私にとっても、AKB48にとってもかけがえのない存在だから、悩んだら周りに吐き出して心から笑っていてほしい。このお願いはきっと私だけじゃなく、メンバー、スタッフさん、ファンの皆さん、さややの努力を知っている人みんながそう思ってるよ。

長くなってしまったけど、最後に一番言いたいことは、さやや、生まれてきてくれて、AKB48に入ってくれて本当にありがとう。

21歳、さややの笑い声が絶えない1年にしようね。

込山榛香より

(2019年10月3日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)