優奈へ

優奈にお手紙を書くのは凄く緊張しますが聞いてください。

最初は首を縦か横にしか振らないような無口でおとなしい子でしたが、いつのまにか私を散々にいじられるくらいまで大きく成長しました。

仲良くなり始めたのは「意外にマンゴー」のMV撮影で台湾に行った時。移動のバスは絶対に一番後ろに座って隣にいて、たくさんお話ししたね。

いつのまにかこんなにも仲良くなって、妹のいない私にとっては本当の妹ができたみたいで凄く嬉しくて、優奈と過ごす時間が大好きでした。

最後に手紙を書くような、2人で「てもでもの涙」を歌うような関係にまで距離がゼロになるまでなんて思わなかったな。

今日まで丸4年間、たくさんのプレッシャーに押しつぶされそうになったと思うけど、ブレない芯の強さと生まれ持ったアイドル性で多くの人を魅了してきました。

頭を使って計算してこうにまでできるようなタイプじゃないとわかっているから天性のものなんだなって。SKEをもう一度奮い立たせたのは優奈のおかげだと思う。

「意外にマンゴー」でセンターに抜擢された時にふと「センターになった時、泣かなかったのは何で?」って聞いたら「今は泣く時じゃない」って言ったこと、私は絶対に忘れません。それこそ優奈なんだなって、ゆななだって、強いなって。

でもそういう眼差しは儚くてね、先輩として優奈の力になりたいって、支えてあげたいって思うようになりました。

私を見つけたらすぐに駆け寄ってギューってして「元気出た」って言ってくれたり。素直には言えなかったけど、そうやって来てくれるのが本当に嬉しくて、可愛くて、たまらなく大好きでした。

でも、ひたすら私の写真を撮りまくって、フォルダまで作って、待ち受けにまでして、その趣味はこの先絶対に必要がないと思うからやめてね。(客笑)

優奈は人の気持ちを汲んで周りを見れる優しくて強い子だと思います。次の道でも優奈のやりたいことを突き詰めて、突き進んでいってね。でも頑固すぎるから、たまにでいいから周りの人の意見もとりあえずは聞いてください。

優奈は私の大事な友達であり妹だから何かあればすぐに駆けつけます。

優奈との思い出は全部全部心にしまって、楽しかった時間を思い出して私は頑張ります。

泣く泣く延期になった二人旅も絶対に行こうね。

最終的に優奈の心の支えになれてたかどうかはわからないけど、間違いなく日高は優奈の味方であったし、どんな優奈も大好きです。これからも大好きです。

日高と出会ってくれて、仲良くしてくれてありがとう。

優奈のアイドルとしての最後の日にこうしてお手紙を書かせてくれて本当にありがとうございます。これからも、これからの優奈を一緒に応援しましょう。

卒業しちゃうのが本当に本当に、本当に寂しいけど、本当に卒業おめでとう。お疲れ様でした。

日高優月より

(2019年3月26日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演)