美波へ
お誕生日おめでとう。
皆から「赤ちゃん」って呼ばれていた美波も17歳ですね。
私は美波と初めて話した日のことを鮮明に覚えています。それは最終オーディションの面接前の待機部屋でした。
周りに比べて凄く不安そうな顔をしてうつむいている子がいて。それが美波でした。
私が「大丈夫? 緊張するよね」って聞いたら、か弱い声で「はい」って言ったのは覚えてるかな?
でもね、いざ面接室に入ったら、さっきのが嘘かのようにハキハキと「佐藤美波です!」って言ってて衝撃を受けました(笑)
そして仮研究生オーディションの結果が出て、初めてのレッスンの日。お披露目の時に披露する楽曲のポジション表が配られましたね。美波と2人でのセンター曲がたくさんあって、お互いに嬉しい反面、不安も大きかったと思います。
本番前日、1曲目に披露する予定だった「RIVER」。私たちの実力不足で無くなり、枯れるほど泣いたね。
そんな美波とは同い年で、立ち位置もシンメで。でもどこか深い話をするような仲ではなくて。言葉では表さないけど意思疎通をしている感じがしていました。
私が立ち位置のこととかで悩んでいた時に美波がPRODUCE48に参加しました。新しいことにチャレンジして頑張っている美波の姿を見て凄く刺激を受けました。自分も今できることを頑張らなくちゃって思いました。
高校生になってからは美波と深い話をする機会も増えて、色んな相談したりしたね。
昇格のことで苦しんでた美波が昇格できた時、ほんっとに嬉しくて嬉しくて泣きました。
あっ、泣いたと言えば美波と2人で遊園地に行った時、絶叫マシーンに乗ろうとしたら泣きそうな顔しながら断固拒否したよね。あれ、今でも根に持ってるからね。いつかリベンジするから覚えといてね。
これからも美波とたくさんの思い出作りたいと思ってます。
最後に。初期から「可愛い、推しメン、大好き」ってよく言ってくれたけど、私ほとんどまともに返したことなかったよね。私も美波のこと大大大大大好き。
改めてお誕生日おめでとう。
田口愛佳より
(2020年11月15日 AKB48劇場 「僕の夏が始まる 」公演)