田口愛佳様へ
まずはお誕生日おめでとうございます。
いつか愛佳ちゃんにお手紙を出す時がきっとくると思ってずっと温めてた文章です。
愛佳に初めて会ったのは16期研究生オーディションの最終審査でした。
少年みたいな子がいきなり「皆でストレッチしませんか?」って言い出して、「この子の度胸凄いなー」って思うと同時に、この子絶対受かるなって思いました。
そして、私の読み通り愛佳は16期生としてAKB48に加入し、お披露目ではセンターを立派に務めましたね。
そこから早3年。愛佳は私より年下なのにいつも一歩二歩先を進んでて、常にAKBのことや自分がどうすれば上に行けるかを考えていましたね。
ちゃんと自分の考えを持っていて、ちょっと頑固で、その頑固さが故に時に失敗することもあったけど、人からのアドバイスも真摯に受け止め、着実に前へ進んでました。
16期のセンターとしてデビューしたからこそ自分の思い通りにならない場面で悔しい思いをたくさんしてきたと思います。そんな時はいつも私や他の同期とご飯に行って、たくさん作戦会議をしましたね。
そこでも「やはりこの子凄い考えてるな~」とハッとさせることが多々ありました。
少し上からみたいになってしまいますが、愛佳にはアイドルとして、AKBとしての才能がたくさんあると思います。この3年間ずっと一緒にいたからわかります。
きっと他のメンバーもあなたの才能を認めていると思います。だから自信を持ちつつ、謙虚にこれからも頑張って欲しいなっていうのが私からのお願いです。そして、何か困ったこととかがあったら周りにいる人を頼ってください。
前を見たことがあって、AKB48の思いや向上心をしっかり持っている愛佳ならきっと選抜にだってなれると思います。
私も愛佳に負けじと頑張るし、いつかは抜かそうと思ってるので覚悟しといてください(笑)
そろそろ誰かわかったかな?
愛佳のファンの皆さん、愛佳が折れそうになったらしっかり支えてあげてください。甘え下手だから皆さんにはあまり弱い部分を見せないと思いますが、実は繊細な一面もあるので何卒よろしくお願いします。
最後に。すぐ「えっ?おごってくれるの?」とか、私がちょっと否定した時に小さい声で「嫌ならいいよ」って泣き落としみたいなことをするのはやめてください(笑)
以上、前田彩佳でした。
(2020年1月24日 AKB48劇場 チームA「目撃者」公演)