矢作有紀奈さんへ
ご卒業おめでとうございます。
初めて会ったのはちょうど2年前ぐらいかな? 勉強しているところを見て、「あっ、この子も学生なんだ」って思いました。
8期生としてお披露目してすぐに学業の都合で思うように活動が出来なくて、劇場公演デビューがみんなより少し遅れてのスタートだったけど、自転車から転がり落ちて顔を怪我したって知った時は「大丈夫かな?」って心配になったのと同時に「ヤバイ人なのかな?」って心配になりました。(客笑)
21枚目のシングル「意外にマンゴー」で選抜入りした時、同期としては悔しくて、素直におめでとうって伝えられなかったけど、美人で話題性もある矢作は「そりゃー選ばれるよな」ってみんな納得していました。今更だけど、おめでとう。
私たちがここまで仲良くなれたのは研究生の頃、チームS「重ねた足跡」公演でアンダーデビューするって決まった時からだったね。
たった数日しかなくて、毎日「ヤバイ」って言いながら一緒に早朝から深夜までレッスン場にこもって練習したり、矢作の家に初めてお泊りに行った日々は今でも凄い覚えています。
とても大変でめちゃくちゃ怒られたし、たくさん泣いたけど、あのとき矢作と一緒じゃなかったらこんなに仲良くなることもなかったのかなって思うと、今となっては楽しい思い出で、一緒にアンダーデビューできて良かったなって思います。
でも、その頃、矢作は選抜メンバーとしてアイアスペシャルライブや外イベントが立て続けにあって、いっぱいいっぱいで泣いてたあなたを私は支えてあげることも、力になってあげることも出来なくてごめんね。
矢作と一緒に選抜メンバーとしてステージに立ちたかったです。
私が矢作に追いつけるくらい力があれば良かったよね。
それは叶わなかったけど、先日のリクエストアワーで一緒に「意外にマンゴー」の衣装を着てステージに立てた時は本当に嬉しかったよ。ありがとう。
9周年公演の時に矢作がチームKIIに、私がチームEに昇格したね。
違うチームになって、しかもお互い関わりのないチームだったからしばらくの間、「ヤバイ、ぼっち極めてる」「えっ、うちも」っていつものように話しながら、なんだかんだそばにいてくれてありがとう。ほんとは同じチームが良かったな。
その後、EX大衆さんで一緒にグラビアをやらせていただいたり、握手会でチャイナドレスを着たり、一緒にSHOWROOMで料理配信をして、シャビシャビすぎるカレーを作ったり、日本ガイシホールで一緒に「眼差しサヨナラ」を披露できたり、矢作の何度目かの17歳の誕生日をお祝いしたり、何かと一緒に過ごせて楽しかったです。
今年の春からお互い大学3年生になって、矢作が大学に復学して、いつも大変そうにしているあなたを見て、支えてあげたいって思っていたけど、支えていられたのは私のほうでした。
私が選抜メンバーに選ばれた時、一番に矢作に伝えたら、すぐに「おめでとう」って言ってくれたね。
それから「大変だろうけど頑張って」って笑いながら他人事のように言っていたあなたの顔を覚えています。(客笑)
それでも「選抜メンバーで大学も行っているかほほは本当に偉いよ」って毎回会う度に言ってくれる矢作には心のどこかで安心させられていました。
それなのに矢作が「もうつらい」って、「辞めたい」って相談してきた時に、矢作がいなくなるのが嫌で「一緒に辞めるか」とか適当なことしか言ってあげられなくて、ごめんね。
笑顔でバイバイしたいのに、どうしてもまだ矢作のそばにいたいです。
撤回するなら今だよ。(客笑)
SKE48の最後の握手会で、いつも通り矢作と隣のレーンだったけど、並んでるファンの方が目の周りを赤くして、寂しそうな顔をしていたけど、矢作も泣いていたね。
今日もチームKIIの先輩方や同期やたくさんのメンバーが矢作の卒業公演に出たいって言ってくれてたんだよ。
たくさんの人に愛されるのは矢作の人柄でもあるし、矢作が自分よりも周りを気にしてくれたり、ぽんこつなとこだったり、優しさだったり、たくさんの魅力があるからです。
あなたを手放すのは本当にもったいないって思うくらいSKE48には必要な人だと思うけれど、矢作の選んだ道を私は最後まで応援しています。
今までそばにいてくれてありがとう。それと、ご苦労様。
患者さんの最後のケアもちゃんとしてあげてってね。
たまには私とも遊んでね。
あとは、一緒に大学卒業しようね。
矢作のことが大好きな8期生・佐藤佳穂より
(2018年11月10日 SKE48劇場 「青春ガールズ」公演 ※矢作有紀奈 劇場最終公演)