ねがいちゃんへ

16歳のお誕生日おめでとう。

こんな風に改まってお手紙を書くのは初めてで、恥ずかしいですが、せっかくの機会をいただいたので素直な気持ちを書かせてもらいますね。

約2年間、私たちはSKE48 8期生のオーディションに合格して、出会い、同期という存在になりましたね。

ダンスのレッスンが始まり、撮影というものを経験したり、同期と過ごす時間が増えていった頃、初めてあなたを見た時の印象は「とにかく凄い」でした。

それは、みんなが右も左もわからず手探り状態なのに、あなたは誰よりも大きな声で、誰よりもグイグイ前に出て、唯一現場のスタッフさんや大人たちとも友達のように話せていたから。そんなこと、みんななかなかできないよ。

物怖じしないところも、明るくムードメーカーなところも全部あなたの魅力だと私は信じてるから、自信を持っていいんじゃないかなって思うよ。

だけどその反面、本当は凄く考え込んだり、泣き虫なところがあることも私は知っています。

最近はどうかな? 私とはチームが違って会える機会も少ないけど、そんなたまに会った時でも悲しそうに下を向く姿をよく見かけるような気がするな。初期の頃みたいに無邪気に笑うねがいちゃんっていうよりは頑張って笑ってる、そんな風に見えるかな。

SKEにいれば、そして上を目指せば目指すほどつらいことってこの先もたくさん待ってると思う。

でもね、そのつらい気持ちも悔しい気持ちもきっと本気で戦っている証拠で、ただただここにいられればいい、そんな風に思っていればこんな感情は生まれない。

だから今この活動を通して感じている気持ちは全部自分を強くしてくれてるって信じて頑張ってれば絶対この先で生きるはずだから一緒に乗り越えていこうね。

私もついているし、何よりあなたはたくさんのファンの方がそばにいてくれてるよ。

そして今日の生誕祭も凄く緊張するって言ってたね。大丈夫だよ。主役なんだから堂々と笑ってればいいの。最後まで楽しんでね。応援してるよ。

ステージに立つ度胸、MCで培う柔軟性、ここで学ばせてもらえること全てが女優というあなたの夢にいつかリンクするはず。夢はきっと手を伸ばした1ミリ先にある。だからその夢に向かって今日もあなたらしくステージで輝けることを深く願っています。

あなたはSKEにとっても凄く貴重な存在だと思います。だからこれからもキャッチフレーズにもあるように日本一のアイドルになってください。

終わりになりましたが、この度は生誕祭という貴重な日にお手紙を書かせていただきありがとうございました。気の利いたことも言えませんでしたが、これからもねがいちゃんの同期として切磋琢磨し、隣で彼女を少しでも支えられたらと思います。

ファンの皆様、スタッフの皆様、そしてチームEのメンバーの皆さん、これからもねがいちゃんをお願いします。

16歳、素敵な1年になりますように。

チームS 岡田美紅

(2019年1月22日 SKE48劇場 チームE「SKEフェスティバル」公演)