みーちゃんへ

12歳のお誕生日おめでとう。

いつも笑いのツボが浅く、涙もろくてごめんね汗汗

これで正体バレたかな?

改めてあなたが生まれて12年も経つのですね。目を閉じると数え切れないほどの思い出が蘇ってきます。

出産した翌日、看護師さんに「赤ちゃんなのに手足が長くてモデルさんみたいですね」と言われて嬉しかったこと。2歳の時、AKB48さんのヘビーローテーションとBeginnerを覚えて上手に踊っていたこと。4歳の時、近所にできたダンススクールの体験に行ったらなんとあなたが第1号で、先生とマンツーマンでレッスンしてもらったこと。それからずっとダンスを頑張って続けてきたね。

そして9歳。夢だった某アーティストさんのライブのキッズサポートメンバーに選ばれてバンテリンドームのステージに立てたこと。

当時身長138センチ。事前に紙に立ち位置を書いてもらい、頭に入れたはずなのに広いドームで小さなあなたを見つけることがとても困難でした。

双眼鏡を覗き、ようやく特定できたあなたは想像以上に大きく踊り、キラキラ目を輝かせ、お客様に最高の笑顔とパフォーマンスを届けていました。

終演後に迎えに行くと、開口一番「めちゃくちゃ楽しかった! また踊りたい! お客さんが私にも手を振ってくれたんだよ。またドームに立ちたい」と機関銃のごとく喋り始めたかと思ったら、今度は少し考えて、「でもね、やっぱり私はサポートメンバーじゃなくてメインで立ちたい」そう言われて凄くビックリしました。

あの時は「そうだね」って感じで返事した気がするけど、今のあなたなら努力した先にもしかしたらその夢を叶えれるチャンスが巡ってくるかもしれない、そう思っています。

そしてその1年後、5年生の秋、10歳のあなたはSKE48のメンバーになりました。

劇場でのお披露目の時、エコパアリーナでの初舞台。加入したてで初々しかったけど、あのキラキラ感はドームに立っていた時のあなたと同じでした。

この時のまだあどけなかったあなたを思い出す度、なぜか涙が出てきます。きっと加入してから今まで本当にたくさん悩み、たくさん頑張ってきた姿を一番近くで見てきたからだと思います。

去年の夏、「特技はダンスなんて言わなきゃよかった。皆と同じ未経験で真っ白の状態で加入したかった」と涙を流し、声を震わせながら言い放ったことを今でも時々思い出し、つらくなることがあります。

まさかダンスがネックになるなんて思いもしなかったけど、ジャンルが違えばイチから始めたのと同じ。癖があると言われても仕方がないこと。むしろそれだけ頑張ってきた証。私はそう思います。

今ではその試練を乗り越え、自分なりに試行錯誤しながらダンスと向き合っている姿を見ると成長を感じると同時に誇らしくも思います。

私はSKE48に加入する前からあなたの踊っている姿が大好きです。

そして私と同じ気持ちでいてくださるファンの皆さんがあなたを一生懸命応援してくださっていること、とても嬉しく思います。これからもその方たちへの感謝の気持ちを絶対に忘れないでください。

頑張りすぎるところがあるから心配だけど、どんな時も家族皆あなたの力になるから1人で抱え込まないでね。

最後に。ママのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。12歳も幸せいっぱいの日々を送れるよう祈っています。

ママより

宝物のみーちゃんへ

(2021年3月11日 SKE48劇場 研究生「We’re Growing Up」公演)