京加へ
こうやって娘に手紙を書くなんて今回が最初で最後かしらと思い、マネージャーさんからのご依頼をお受けしました。
いま時々あなたのSHOWROOMを見るのを楽しみにしています。
改めまして、京加、生誕祭おめでとう。
昨年同様まだまだ半人前のあなたのために大勢の方々が応援に駆けつけてお祝いをしてくださるなんてありがたいことですね。
これからも感謝を忘れず、皆様の気持ちを裏切ることなく、もっともっと努力を重ねてくださいね。
さてさて、あなたのここまでの子育てはあっという間で楽しかったな~と思い返しています。
小学5年生頃までは模範的ないい子、甘え上手な可愛い女の子でもありました。
それからは「学校に行きたくない」と部屋にこもったり、「高校をやめる」と言い出したこともありました。
STUのオーディションで、「もうこれでアイドルへの道を諦めたから」と話してくれた瞳の奥にはまだ本心を隠していましたよね。
そんなこんなで今こうやって運良く、曲がりなりにもアイドルとして、AKBの一員として皆様の前に立たせていただいています。
ごくごく普通の田舎の私たちの娘がねー。何とも恥ずかしいような、不思議なものです。
どうかこの先は自分の人生、思う存分向上心を持ち続けて歩んでください。
その大きな2つの目で何事も見極めて、どんな場面でも笑顔を絶やさないでいることを願いながら大人としてのあなたを、成長を遠くから応援していくつもりです。
最後になってしまいましたが、ふつつかな娘を毎日支えてくださっている事務所の皆様、先輩の方々、同期の皆さん、そして娘を選んでくださり朝な夕なに忙しい時間を割いて応援してくださっているファンの皆様、いつもいつもお世話になってありがとうございます。
今日初めて、少しでも「京加も悪くないじゃん」と思ってくださった皆様もどうか引き続き叱咤激励、アメとムチの応援のほど何卒よろしくお願いします。
本日はこのような場を設けていただきましてありがとうございました。書き始めたら止まらなくなってしまいまして、失礼いたしました。
多田京加の母でした。
追伸
お父さんが「飲むの楽しみにしてる」だって。
(2019年9月9日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)