妃星へ

小さな頃、家の中では怪獣のように反抗したり、テレビを見て飛び跳ねて歌っていたけれど、外ではとても人見知りで、決して自分から話しに行かないような子だったから、まさか20歳のお祝いにこんな形でお手紙を書くことになるとは想像もしていませんでした。

AKB48の15期オーディションに応募した時、たったの12歳。今考えると本当に子供だったね。

デビューした時は慣れないことの連続で、レッスン、ダンス全てができずに自信をなくす中で、たくさんのことを覚えなければいけない毎日。クタクタで帰ってきてはできないことへの不安と反抗期が相まって大喧嘩をして寝てしまう。そんな日もたくさんあったよね。

そんな頃、「自信ってどうやって出てくるの? 公演は見に来ないで」と泣きながら話していたあなたがいつの頃からか堂々と「いつでも公演見に来てね」と言うようになっていました。

2019年、「どうしても見に来て欲しい」と言ってくれたチームコンサートで見た姿は自信に満ち溢れた素敵なアイドルでした。

マイペースだから成長の速度は亀のようにゆっくりのんびりだけど、今はただただ体の成長はもちろん精神面の成長が見られたことが本当に嬉しいです。

その成長の影には間違いなく、どんな時も応援してくださるファンの皆様、いつも優しく見守ってくださるスタッフの皆様、そして支えてくれているメンバーの皆様がいたからこそ不器用ながらに「ファンの皆さんのために何かできないか」と日々考えていることもよく知っています。

少しずつでもお返しできるように、悩んだりしたらいつものようにたっくさん聞くからね。

これからも自分らしく一歩一歩進んでいこう。

改めて妃星、20歳の誕生日おめでとう。本当にいつも家族をこよなく愛してくれて、本当にありがとう。

親でいられる限り、誇りであり、とても幸せです。

ママより

P.S.

きぃちゃん、お誕生日おめでとう。

最近は将来の話とか2人でたくさん悩むこともあるけど、私たちの夢を叶えられるようにこれからもたくさん話そうね。

きぃちゃんは私の心の支えで、私はきぃちゃんの心の支えだといつも2人で言っているからわかっていると思うけど、たくさん頼ってね。

でも毎日30回は「大好き」って言ってくるのはしつこいので15回ぐらいに減らしてください。

きぃちゃんを1人の大人の女性としてずっと応援しています。

大好き!

きぃちゃん専属カメラマン兼妹より

(2020年10月11日 AKB48劇場 「僕の夏が始まる 」公演)