怜奈へ
お誕生日おめでとう。
13歳は研究生公演やチーム公演に出させてもらったり、研究生でコンサートをさせてもらったり、大阪城ホールの大きな会場で中学生だけでユニットをさせてもらったり、初めてのことがたくさんの1年だったね。
研究生公演に出させてもらい始めた頃は帰ってくるなりリュックを背負ったままリビングに倒れ込んでそのまま寝てしまうことがよくあったけど、最近は日付が変わってDMM配信で公演を振り返ったりできるぐらい体力もついてきたね。
そしてたくさん笑ってたくさん泣いて強くなったね。
ママが印象に残っているのは短期間でポジションを覚えないといけない時「絶対に無理~、間に合わな~い、ステージで棒立ちになってる姿が目に浮かぶ~」と泣いたり喚いたりしながらジタバタしている姿。
ここで優しい言葉をかけた方がいいのかな? いやー甘えてしまうかも。励ました方がいいかな~? んー、どうしたらいいんやろうって思いながらとりあえず放っておいたら、しばらくしてむくっと立ち上がって1人練習を始める姿が頼もしくて凄く成長させてもらっているなーって見てて嬉しくなったよ。
何が書いてるのかママには全くわからないような立ち位置表を見ながら「4.2、5からの3、5」と、ぶつぶつ呪文のようなものを唱えている姿までかっこよく見えたよ。
NMB48に入るまではお姉ちゃんに「怜奈はダメダメバブちゃんだね~」って言われるぐらい1人では何もできないようなバブちゃんだったのにね。
怜奈は小さい頃からもの凄く恥ずかしがりやで、人前に出るのが苦手で、おとなしい子だったけど、小学校の時につらいことがあって、毎日泣いて過ごしているような時期があったよね。
どんどん暗くなっていく怜奈を見て「気分転換になれば」と連れ出したところでたまたま大きなスクリーンにファッションショーの映像が流れていて、そのランウェイの様子をじーっと見ていたのが、怜奈がキラキラした世界に初めて憧れを持った時だったね。
モデルになりたいって初めての夢ができてから2人で大きなコレクションや色々なファッションショーを見に行ったね。
そして出演させてもらっていたファッションショーにゲスト出演したアイドルさんを見て、歌って踊れるアイドルにも憧れ始めて、そして偶然ネットでNMB48 6期生募集のオーディションを見つけたのが応募受付締切日だったね。
たくさんの奇跡のような偶然が重なって今このステージに立たせてもらっていると思うとママはまだ夢を見ているみたいです。
ママにもこんな素敵な景色を見させてくれてありがとう。
知れば知るほど大好きになるNMB48に出会わせてくれてありがとう。
素敵な世界を知って、推しメンがどんどん増えていって、毎日凄く楽しいです。
「やめてー!」って言われるけど、握手会に行きたいメンバーがたくさんいてるので、そろそろ握手会解禁にしてほしいです。(客笑)
14歳も怜奈らしく自分にできることを1つずつコツコツと頑張ってね。
悩むこともたくさんあるだろうけど、常に感謝の気持ちを忘れずに何事にも真摯に取り組んでいたらすぐに結果は繋がらなくても自分の大切な財産になると思うよ。
笑顔満タンな素敵な14歳になりますように。
最後になりましたが年末のお忙しい中、準備をしてくださった生誕委員の皆様、劇場にお越しくださった皆様、DMM配信、モニター観覧で見てくださっている皆様、スタッフの皆様、メンバーの皆様、今日はこんなに素敵な生誕祭を開いていただきまして本当にありがとうございます。
怜奈を支えてくださっているすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ未熟者な娘ですが、どうかこれからも怜奈のことを見守っていただけますようにどうぞよろしくお願い致します。
ママたんより
(2019年12月28日 NMB48劇場 山本彩プロデュース「夢は逃げない」公演)