紗矢へ

紗矢、20歳のお誕生日おめでとう。

早いもので、今日で5回目の生誕祭ですね。

思い返せば小4の頃のある日の参観日。授業は自分の夢ややりたいことを3分間で発表しましょうというものでした。

その時、紗矢は「私の夢は歌って踊れる人になることです」というスピーチをしていました。

クラスの中で1人だけ現実離れをしていた内容だったので、少し笑いが起こったのを今でも覚えています。

それから間もなく、AKB48をテレビで見るようになって、夢中になり、6年生の頃、初めてAKBのコンサートを観に行って、紗矢の中で「歌って踊れる人=AKB48」に変わりました。

中学3年間は毎日のように「AKBのオーディションを受けさせて」と言い、「それは無理、絶対ダメ」と反対する、その繰り返しだったように思います。

距離的にも簡単にオーディションを受けに行くことすら出来ない状況だったので、AKB48なんて夢のまた夢、どうやって諦めさせようか、そればかり考えていました。

まさか今のように生誕祭を開いていただけるようになるとは思ってもいませんでした。

紗矢の熱意に負けて、オーディションを受けさせることになり、チャンスをいただいて、15歳でAKBに加入しました。

大好きなAKBの活動が出来る喜びでいっぱいで、不器用ながらも紗矢なりに我武者羅に頑張っていたね。

今思うと、反対を押し切って上京してきた気負いもあっただろうし、想像もつかなかった環境の変化や状況についていくのに必死だったんだろうなと思います。

ふと力が抜けた時に不安になり、自分に自信が持てなくなり、紗矢自身にしかわからない悩みや葛藤で色々なバランスが崩れてしまい、つらい日々が続いていたね。

紗矢は小さい頃から人見知りで、なかなか自分を見せることができないところがあって、気にかけて声をかけてもらっても「大丈夫です」と言ってしまうところがあるから、1人で抱え込んでしまって、抜け出せなくて、ここ1、2年つらかったね。

でも、そんな中でも少しずつ心を開いていける優しい先輩メンバーさんたちや話せる仲間ができたね。ちょっと安心しています。

それにずっと応援してくれているファンの方々もいる。大丈夫、紗矢は1人じゃないよ。

少しずつ成長して、自分のことも認めてあげられるように強くなって、色々挑戦していってほしい。やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいと思うからね。

たくさん悩んだり、悲しんだり、悔しがったりしてきたことはきっと次に繋がると思うよ。

どんな状況になっても紗矢のことを理解して、応援してくれる人が必ずいるはずだから、頑張って。

10代が終わって、大人の仲間入り。寂しい気持ちや不安な気持ち、よくわかります。でも人生まだまだ長いよ。

最後になりますが、これからの20代、紗矢にとって楽しく充実した日々になりますように。

そして、紗矢に関わってくださってるすべての方々に謙虚な心と感謝の気持ちを忘れずに日々活動していってほしいなと思います。

これからも変わらず応援しています。

ママより

(2018年9月4日 AKB48劇場 チーム4「手をつなぎながら」公演)