紗英ちゃんへ
お誕生日おめでとうと言うにはあまりに月日が経ってしまいましたが、このような形で3月30日のお誕生日を祝っていただけることに驚きを隠せないわたくし、紗英のパパがお手紙を書かせていただきます。
思えば23歳の娘に手紙を書く機会なんてそうそうないと思うのですが、今年は写真集関係のほうでお誕生日当日にお手紙を書いたので、今年2回目のお手紙になります。
正直他の人にお願いしたかったのですが、時間もなく、私の連投になり申し訳なく思っております。
それでは改めて、紗英ちゃんに宛ててお手紙を書きます。
紗英ちゃんがNMB48に加入してから今年で丸9年。ついに10年目を迎えましたね。
パパは正直まさかこんなに長くこのお仕事ができるとは思っていなかったのですが、今日までの紗英ちゃんの活躍ぶりは本当に想像以上で、驚きの連続です。
子供の頃からの夢だったファッション雑誌のモデルとして誌面を飾ることがパパにとっては一番嬉しいことです。だから今回の写真集での紗英ちゃんとスタッフの方々との関わりを知り、本当に胸が熱くなりました。素敵な人たちと大好きな仕事ができて紗英ちゃんは本当に幸せですね。
そんな紗英ちゃんとのここ数年の思い出として一番印象に残っているのは、PRODUCE48に参加した年の夏のことです。あの年は春からほとんど家にいなくて少し寂しさを感じていたのですが、お盆休みが始まってすぐ辺りに「連休があるから旅行に行こう」と前日にメールをしてきましたね。
今から明日の宿の予約なんて、お盆なのに取れるわけないやんと思いながらネットで調べたら、城崎温泉の宿が奇跡的に取れたので急遽皆で行きましたね。
大人になってからの家族旅行は親としても感慨深いものがあったけど、その時はまだ可愛い子供という目で紗英ちゃんのことを見ていました。たぶん紗英ちゃんにとってもたった一泊二日の温泉旅行ではありましたが、印象深い思い出なのではないでしょうか。
でもパパの一番は、実はその数日後のことです。PRODUCE48の最後の収録で韓国に向かう日にパパとふたりで大阪でピザを食べてから地下鉄の改札で別れたのを覚えていますか? ピザを食べながら「どんな感じなの?」と聞いたら「次であかんと思う」と言ってた紗英ちゃんがでっかいスーツケースを引きながら改札を抜けて人混みの中に消えていく姿がここ数年の紗英ちゃんとの思い出として一番印象に残っています。
小さな体にでっかい荷物を持って、悲しい結果がわかっていても振り返らず歩いて行く姿を見て、なぜかあの時パパは涙ぐんでしまいました。見えなくなるまで見送っていたことを多分紗英ちゃんは気づいていないでしょう。あれは多分子供だと思っていた娘の成長を実感した瞬間だったのではないかと思っています。
もしかしたら紗英ちゃんはまだパパが自分を子供扱いしてると思っているのかもしれませんが、そんなことはありません。もう色々うるさく干渉していないはずです。
ただ、お風呂に3時間も入って物音もしなければ誰でも心配すると思います。
普段そんなに多く会話はしないけど、社会人として認めていますので、これからも大事なことだけはきちんと相談してください。
本日、森田彩花さんと南羽諒さんがご一緒だと伺っております。娘がいつもお世話になっております。
森田さんは紗英より年上で、チームもMの時から同じで、多分紗英も頼りにしているのではないかと思います。
公式サイトで拝見しましたが、将来の夢は『鬼GAL』だそうで。応援しています。
※森田彩花「ありがとうございます(笑) そうです、私の将来…」
南さんは社長として娘を可愛がっていただき、大変恐縮です。器用にダンボールで色々作る発想力や想像力が素晴らしいと思いながらいつも拝見しております。あと、先日再放送もされた第1話の『極道なりたガール!』の演技が私は素晴らしかったと思っています。
お2人とも本当に可愛らしくて、いつも笑顔にさせてもらっています。これからも紗英のことをよろしくお願いします。
そして本日この配信に関わっておられる皆様、世の中で今まで通りの暮らしになるにはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、本日のように工夫を凝らしながら今何ができるかを常に考えておられるのがよくわかりますし、大変感謝をしております。その頑張りに負けないよう、私も紗英をバックアップしながら頑張りますので、今後とも村瀬紗英のことをよろしくお願いします。
追伸
パパは弟と仲がいい紗英ちゃんが大好きです。次の誕生日の時も仲の良い家族でいられますように。
パパより