ファンの皆さんへ

まずはこのような素敵な生誕祭を開いていただき、ありがとうございます。

初めての生誕祭で、うまく言葉にできるか心配だったので、手紙にして読むことにしました。うまく伝わるか心配ですが、私の今の思いを聞いてください。

私はドラフト3期研究生として加入し、研究生の中で誰よりも早く劇場デビューしました。

その時はドラフト指名が4巡だったという悔しさがあったから、加入したら皆一緒のスタートだからチャンスだと思い、その悔しさをバネにして毎日レッスンをしてきました。

そこから2期生が加わり、研究生のお披露目では前のポジションを任されたり、研究生曲の「今日は負けでもいい」のセンターを任されたり、たくさんの先輩の公演のアンダーに出演させていただけたり、たくさんの経験を積ませていただきました。

その反面、少しのことでもプレッシャーを感じた時もありました。

ファンの皆さんはきっと自分の想像を超えていくことを期待してるかなと思います。

だからこそ、それができなかった時が一番悔しくて、苦しくて怖くて、ファンの皆さんの顔を見ることがつらかったです。

でもそれはファンの皆さんを責めているのではなく、そのプレッシャーに打ち勝てなかった自分の弱さがとても悔しかったです。

一番になりたい」っていう思いだけが突っ走って。でもそれについていけない自分の実力。これといった自分の特技や武器もなく、身長も高くないし、スタイルも抜群ではないし、特別可愛くもないし、綺麗でもない。

48グループのドラフト生はいつの間にか昇格して、活躍していて。自分はそのチャンスも掴めず、その場をジタバタするだけ。

選抜コンサートでは選抜させていただいたのですが、いつでも交代させられそうな一番後ろの端っこのポジション。

何様?って感じなのですが、研究生の中ではいつも誰かから追われている気がして、それから逃げるために何も見えない景色にいた気がしました。

でもこれからは研究生の中でも追う側。やる気しかないです。

目の前に立ちはだかる高い壁と背中。それを超えた時、ファンの皆と素敵な景色を見れると信じて、頑張れるからです。

ファンの皆さんは「頑張りすぎ」って言うけど、きっとそれは「努力」っていう形じゃなかったので、次はちゃんとした努力という形をこれからしていきたいです。

オレの推しメンすげぇーんだぞ!」っていうところをこれから皆さんに見せられるように精一杯頑張ります。

そして研究生の皆、いつも私を支えてくれてありがとう。私を必要としてくれてありがとう。

私は思ったことを口に出してしまうタイプだから傷つけてしまってる時もあると思うので、その時は何かあったら直接言ってください。

でも自分の居場所があるって凄く素敵だなって思ったし、嬉しいです。

メンバーから「好きだよー」とか「私のこと好きなんでしょ?」とか言われると恥ずかしくてなかなか素直になれないけど、ちゃんと皆のことが大好きです。

好かれるって良いことだなーって思いました。ありがとう。

そして話が少し逸れてしまうのですが、リクエストアワー2020で「今日は負けでもいい」が2位にランクインすることができました。本当にありがとうございます。

凄くビックリしたし、今でも実感がほんとに湧きません。

私が「3位以内になりたい」なんて無茶ぶりを言ってしまったから無理をさせてしまったのではないかなと少し心配です。ごめんなさい。

でもあんな素敵な景色を見れたのは最高の誕生日プレゼントでした。本当にありがとうございます。

泣いた分だけ明日は頑張ろう。強くなろう。いつかどこかで勝ち越そう。どこにいても輝けるように。

時にはその言葉に逃げてしまうかもしれない。

でも私のファンの方は優しくて、時には厳しい言葉をかけてくれるので大丈夫かなって思ってます。

この先ずっと楽しいこと、嬉しいことばかりではなく、つらいこと苦しいこと悔しいことの方が多いと思います。

でも私は大切なファンの皆さんと一緒にいい景色を見られるようにこれからずっと頑張っていきます。

最後に、ありきたりな言葉になってしまうけれど。

私を見つけてくれてありがとう。私を推してくれてありがとう。私を好きになってくれてありがとう。私を応援してくれてありがとう。これからもずっと一緒に高みを目指して夢見ていこうね。

素敵な生誕祭をありがとうございました。

皆さんのことが大好きです。

本当にありがとうございました。

(2020年1月21日 NGT48劇場 研究生「PARTYが始まるよ」公演)