楓へ

お手紙を書くのは今回で2回目になります。

18歳の生誕祭の時に書かせてもらった時以来だね。

せっかくなのでその時のメモを読み返しながら、この2年間のことを改めて手紙で伝えられたらなって思います。

まず2年前は「楓ちゃん」と呼んでたことに驚きました。

当時は何の違和感もなかったけど、今の私たちの関係性からすると「ちゃん付け」で呼んでいることがよそよそしく感じるよね。

ちなみに呼び捨てになったきっかけは、楓のお母様から「娘のこと楓と呼び捨てで呼んでいただけませんか? 本人きっと喜ぶと思うので」という可愛いお願いからでした。

それから2年、なんか本当に色んなことがあったよね。

正直思い出がありすぎて何から話せばいいのかわからないくらいHKTの活動はもちろん、プライベートでも欠かせない存在で、LINEをする回数もお出かけした回数も気づけば楓が一番です。

昔は頼りになる先輩でいたくて無意識にかっこつけているところもあったかもしれないんだけど、こうやって一緒に過ごしていく中で楓の前ではかっこつけることも強がることもなくなって、自分が素で話してるなって気づいて本当にビックリしてる。

メンバー以上で、家族や友達とはまた違う唯一無二の存在だね。

あと変わったことと言えば楓のことを後輩だとあんまり思わなくなったことです。前は困ったらすぐどうにかしてあげたいと気にかけてばかりでしたが、今となってはもう頼りにしまくるくらいです。

「3-2」で初めて選抜に選ばれた時からこれまで以上にファンの方やメンバーに認めてもらいたいと常に目の前のことに一生懸命向き合って、悩みながらもただ前を向いてどんどん成長していった楓の姿は凄まじくて、気持ちがいいくらいでした。

きっと選ばれた時は不安でいっぱいだったと思うし、プレッシャーもあったと思うけど、私は楓が選抜に入ってくれたことが自分のことのように嬉しかった。本当にありがとう。

2年前から変わってないことと言えば同期に対する思いです。本人は気づいていると思うけど、5期生のことめちゃめちゃ大好きなんですよね。

私が一番驚いたのは楓が昇格した時、電話がかかってきて「昇格しました。でも全員じゃなくて」と泣きながら言っていて、まだきっと自分の気持ちの整理もできてない中で何より先に同期のことを思えるのって本当に凄いなと思いました。

きっと5期生の皆は楓のそういうところを感じてくれているとは思うけど、更に感じてくれたらもっと嬉しいね。

少し時間は経ちましたが、改めてチームH昇格おめでとう。2年前初めて書いた手紙の最後の一文では「いつかは同じチームで活動できることを夢見ています」でした。本当に叶っちゃったね。凄く嬉しかったし、同じチームになってから自分がより生き生きしてるなって感じてる。

昇格は楓が今まで積み上げてきたことの証だと思います。歌やダンスのスキルはもちろん、コント劇をきっかけに覚醒したキャラも私たちメンバーはもちろん、スタッフさん、そしてファンの方々は皆が認めてくれてると私は思います。だからもっと自信を持ってね。大丈夫だよ。

最後に。いつもありがとう。普段はなかなか恥ずかしくて言えないんだよね。

よく「はるたんさんがいなかったらどうなってたかなー」って言ってくれるけど、そのとき楓がいなかったらどうなってたかなーって実は私の方が思ってるんだよ。ちょっと大袈裟かもしれないけど、出会えて良かった。本当に。

これからも色々あると思うし、お互い悩むこともたくさんあると思うけど、楓と一緒なら何でも乗り越えていける気がしてるから、何かあったらいつもみたいにご飯に行って、歩きながら話そうね。

これからも末永く、おばあちゃんになってもよろしくね。

長くなりましたが改めて20歳おめでとう。

P.S.

乾杯した時、飲んだのは一口だけだったので、次の目標は二口だね。

HKT48チームH 上野遥より

(2021年10月17日 西日本シティ銀行 HKT48劇場 「博多なないろ」公演)