山内鈴蘭殿

お誕生日おめでとう。

私は今回あなたにお手紙を書くという重要な役割を任せていただけてとっても嬉しいです。

私たちの出会いは遡れば随分前になります。

AKB48第2回総選挙のアンダーガールズにランクインして、「涙のシーソーゲーム」の撮影の時かな?

少しだけ話した記憶はありますが、ちゃんと仲良くなったのはその後のアンダーガールズ「君の背中」の撮影で一緒になった時です。

同じ撮影ペアで2人は親友だからっていう設定もあり頑張って話す努力をして記憶があります。

ホテルも同じ部屋になっていて、お互いそれぞれのベッドで寝る間際、部屋を暗くしたままお互いのチームの話をしたのを覚えています。

「チームのリーダーってどう? 大変?」って質問されて、「急に? 何かあったの?」って質問を返した時に「今うちのリーダー大変なんだよね」と話してくれたけれど

山内鈴蘭「いなくなった時な、一瞬」客笑

AKB48の事情に詳しくなかった私は「そうか~。グループ違うと、まぁ知らないこともたくさんあるし大変だよね」って会話をしたことを凄く覚えているんだけど、のちに時間が経ち、その大変なことがあったらしいリーダーこそ大場美奈だったと気づいて(客笑)

「あっ、あの時の話は」と点と点がつながった時のすっきり感(笑)

山内鈴蘭「今日凄い真顔で歩いてたよ、伏見」客笑

そしてそのあと結果的に2人ともSKE48に移籍してくる運命だったっていうのが本当に感慨深いし、あの日あの時の会話は全て伏線だったのか?と思うほどで、今思うとただただ笑えます。

山内鈴蘭「笑うな!」客笑

私ね、らんちゃんは親友だと思っています。

私がつらいとき一緒にご飯に行って色々私の話を聞いてくれて、なんか帰りたくなかった私に付き合ってカフェで色んな話をして笑わせてくれて、気づいたら終電逃しちゃって、夜中に2人でボウリングに行って、ストレス発散して、まだ時間があるからって朝までサウナで汗を大量にかきながら何か色々語り合って。なんかそんなことができるのってお友達じゃんって。

私には信頼している同期やビジネスパートナー、妹みたいに思う子や、ミッドナイトで一線を越えた女や(客笑)

山内鈴蘭「うまいな、手紙書くの」

とても慕ってくれる後輩とか色々周りにいてくれるけど、現役中にメンバーで友達だって思えたのはらんちゃんで2人目です。お友達が少ない私には凄いことです。

どうしたらSKE48に馴染めるのか、後輩達を育ててあげられるのか、ファンの皆にSKE48のメンバーとして認めてもらえるのか悩んでいたね。

同期の美奈は先に兼任もしてて、選抜にも入っていて、移籍した時にはもうSKE48側は歓迎ムードで、信頼もされて、スタートラインの差にきっと色んな思いがあったと思うし、らんちゃんがいたSは当時姉妹グループの兼任メンバーもたくさんいて、キャラもそれぞれ濃くて、その中でどう活動すれば正解なのかきっと疑問と葛藤ばっかりだったと思います。

でもらんちゃんが不安を言ったり投げやりになっているところを私は見たことがありません。決してやりやすい環境ではなかったと思うけど、そんな中で何年も折れずにSKE48を続けてくれてありがとうね。

その中でミッドナイト公演というSKE48発案の企画が始まり、それが本当にらんちゃんの救いで、希望で、本気で無くしてはいられないものだったと、ミッドナイト山内鈴蘭ドキュメンタリーを見て思いました。

好きなのは知っていたけど、それがらんちゃんを救ってたんだなって。私は途中からの参加だったけど、らんちゃんと一緒に公演できる貴重な機会で凄く嬉しかったし、何より本当にこんなに水を得た魚っていう言葉が似合う人と、状況を私は見たことがありません(笑)

最初は一緒にちょっとセクシーな衣装を着てらんちゃんセンターで美奈と3人でパジャマでドライブを一緒に歌ったんだけど、美奈と「かなわねぇー」ってひとつ諦めを覚えたこと。

あれから3年。私も少しは成長できたかな?

山内鈴蘭「うん、もうちょっとね、出すとこは出したほうがいいと思う(客笑) 隠さず」

これを機に伝えたいことなんだけど、移籍組の3人がSKE48で良かったと言ってくれる度に初期メンバーとして作ってきたSKE48は間違っていなかったんだって思います。

SKE48のオーディションを受けたわけではないのに大人の事情で飛ばされて、色んな思いが(客笑)

山内鈴蘭「あの、飛ばされるって言うと色々語弊がある。まぁ飛ばされた」客笑

(大人の事情で飛ばされて、色んな思いが)あっただろうに、悔しいこともつらいこともあっただろうに、でも来てくれて、続けてくれて感謝しかない。

過去色々あった中でも唯一大人の事情に感謝していることです。

「SKE48に来れて良かった」と言って卒業していった移籍兼任組の皆さんも含めて本当に感謝してる。SKE48に来てくれてありがとう。

最後に、これはあくまで私の気持ちで、意見ではあるのですが、いつからんちゃん、美奈、谷が3人一緒にSKE48の選抜に入っている姿がまた見たい。

もう一度3人が揃ってSKE48の選抜として歌ってる姿が見られたら私は泣いてしまうな、

SKE48の各チームを支えてくれている3人だということはきっと皆わかってる。メンバーもスタッフさんもファンの皆さんも。

SKE48で報われてほしい形にして、認めたあげられるSKE48であってほしいと私は心から思います。

やめることより続けることのほうがきっと大変です。いつまでらんちゃんがSKE48にいてくれるのかわからないけど、悔いのないようにやり抜いてほしい。

私は先に旅立ってしまうけど、いつか卒業を決めた時には教えてね。ちゃんと迎えに来るね。

ずっと応援しているよ。

お誕生日おめでとう。そしていつもありがとう。

SKE48チームKII 高柳明音より

(2020年1月7日 SKE48劇場 チームS「重ねた足跡」公演)