かおたんへ

今日で本当に最後なんだね。たくさんの感謝の気持ちを込めて、かおたん卒業おめでとう。

明日からはもう「おはよう」って仕事場で会うことも、「ちゃんと踊りなよ」って怒ることも、楽屋でかおたんの話を聞いてみんなで笑うことも、仕事が終わって夜ご飯行くことも、自転車で一緒に帰ることも、全部全部できなくなるなんて寂しくて仕方がないです。

私はかおたんにずっと頼って過ごしてきたから明日から不安でいっぱいです。もうかおたんと一緒に過ごせないこと、それに自分が耐えられるのかなって。

卒業するってわかってるはずなのに「次も一緒に公演出れるんじゃないかな」とか「明日握手会で会えるんだし」とか「一週間経てばまた会うし」とか、そんなことばっか考えちゃう。きっと私はまだ整理できていないのかもしれません。こんな私でごめんね。

私がかおたんのいいなって思うところはね、どんな人にも寄り添ってあげられるところ。誰かが泣いていたり、怒ってたりした時、他のメンバーはなかなか近くに行けない時もかおたんだけは近くに寄り添って話し聞いてあげてるよね。

いつも「だってかわいそうじゃん」って、泣いたり困ったりしているメンバーを助けようと必ず行動するよね。

心の優しい人ってかおたんのことだと思うんだ。よく叩かれるようなことばっか言ってるけど、誰よりもSKE48のことが大好きだし、ファンのみんなや私たちメンバー、スタッフさんを凄く大切に思ってくれてるもんね。

人のことをしっかり考えてあげて良い方向に向かう選択をしてあげる。そんな風に色々考えられるかおたんは後輩からしたら最高の先輩だと思う。

お互いアイドル10年目。SKE3期とAKB9期は表記は違えどデビュー日は同じ同期。同期として凄く感謝していることがあります。

SKE48に来る前はかっこ悪い姿を見せるのが嫌だった私が、SKE48に来て、環境もファンの人も違う中で何をどうしたらいいのかもわからない時、かおたんが「かっこよくいることが必ずしも良いことではない」って5、6年目の私に教えてくれました。「自分の弱さを知ってもらうことも大事なことなんだ」って。それから私はファンのみんなとの距離がぐっと縮まりました。

かおたんってポンコツなところは多いけど、それ以上に人として魅力に溢れている人だから、いつもほとんどのことが正しいんだよね。そこが羨ましくもあり、悔しくもあり、たまに反抗しちゃう時もありました。本当にごめんなさい。

でもそんなかおたんが私のそばにいてくれたからこそ私は今日この日まで真っ当に生きてこれたよ。本当にありがとう。

同期としてSKE48になって出会えて良かったよ! 一生の友達になれて良かったよ。

これからは別々の道だけど、頻繁に連絡してね。たくさん気にかけてね。

一緒にSKE48でアイドルやれて楽しかった。たくさんSKE48のために頑張ってくれてありがとう。

かおたんが戦って、作って、守ってきたSKE48をこれからはかおたんの育てた後輩のみんなと支え合いながらつないでいくね。

私はもう少しSKE48で頑張らせてもらいます。いつかかおたんみたいにたくさんの人たちから愛されてここを旅立てるように明日から頑張ります。

私が旅立つ時は迎えに来てね。約束だよ。

今まで本当にお疲れ様。

私のSKE48での自慢のイチ推しメンバーでした。

明日からは友達としてよろしく!

大場美奈より

(2019年5月2日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演)