愛玲菜へ

こうやって手紙を書くのは初めてかな? 照れくさいけど貴重な機会を頂いたので頑張って書きます。

HKTに入る前は本当に普通の生活。中学に入学して部活動は何に入ろうかを凄く考えていたよね。

週に2回ピアノとダンスのお稽古には行っていて、将来の夢や自分が何をやりたいかも見つけてなかった頃にオーディションの話が持ち上がり、気がついたら最終審査の通知が。

「ここまで来たら最後まで頑張る。合格してみせる」と負けず嫌いな愛玲菜らしさの言葉が出てきて今がありますね。

小さい頃はとても小さくて、細くて、今でも考えられないほど食が細く心配な毎日でした。

ヨーグルトやお豆腐、白くてやわらかめな食べ物が好きで、お肉など口に入ると「べー」って吐き出していたよ。

そんな愛玲菜も15歳。貴重な経験を今させていただいている反面、普通の学校生活をさせてあげたいという想いもあります。

そんな中、ママとぶつかることも多々あるよね。可愛いからこそ厳しく言うこともあります。言い過ぎることもあるけど、ごめんね。

えれはストイックなところがあるので心配な時もあります。自分で納得いくまで練習をしないと気が済まない性格で、夜中に自分の部屋で練習をしているのも知ってます。

電気、DVDをつけたまま寝たりしているのを見ると、こんなに無理をさせていいのかなと度々思うこともあるよ。昨日も歯ブラシを口に加えたまま寝込んでたところを叩き起こしましたよね。危ないからやめてね。

これから忘れないで欲しいことは、何事も当たり前ではないということ。いつでも感謝。感謝の気持ちを忘れないで。

無事にこうやってたくさんのファンの皆様、スタッフの皆様、メンバーの皆様に囲まれて、支えられて15歳を迎えれて本当に幸せだと思います。

ただ、辛い時、一杯一杯になった時は溜め込まないで弱音も吐き出してね。パパ、ママはいつでもえれの味方だよ。

しっかりしているように見られますが、おっちょこちょいで、未熟で、至らないところだらけです。背伸びはしなくていいので愛玲菜らしく笑顔を忘れず、一歩一歩進んでね。

引っ込み思案だった小さい頃のあなたがウソのようにステージでキラキラと輝いていますよ。

15歳本当におめでとう。

ママより

(2015年9月12日 HKT48劇場 ひまわり組「パジャマドライブ」公演)