まず今日来てくださった皆さん、モニターの前で画面の前で見届けてくれてる、見守ってくれてる皆さん、本当にありがとうございます。(拍手)

ありがとうございます。

SKE48に入って12年の間に本当に色んなことがあって。でも自分が好きなアイドルになれたから幸せっていう気持ちと、自分がなりたかったアイドル像にうまく手の届かない自分のもどかしさと、応援してくださってるファンの皆さんを幸せにしたいっていう想いが伝わる時と、うまく言葉にして下手なので伝えられない時と、本当に色んなことがあって、なかなか素直な私じゃなかったですけど、自分の中で絶対に、これは絶対にブレちゃいけない、自分の軸でなくちゃいけないっていうのは、やっぱりアイドルとファンは幸せでなければいけないっていうのが自分の中でのこうモットーというか軸でした。

やっぱこのグループは、入った時はそんなグループになると思っていなかったんですけど、自分の悔しいところとか悲しいところも泥臭いところも全部見せるのがこうひとつの醍醐味というか、こうグループで総選挙があったり、なかなかうまくいかない時、でも総選挙でやっぱ皆さんがこう一番最初にランクインした時はチームKIIのファンの皆さんがKIIから1人でも総選挙にランクインさせたいっていう思いで当時のKIIのファンの人皆さんが私に投票してくれてランクインしたことが凄く嬉しかったし、その期待に応えなきゃっていう思いがあってプレッシャーでもあったんですけど、でも期待してもらえるってことはとても幸せなことだったなと思います。

本当に私は自分自身のこう、自分自身のことをやっぱり特別な人間だとはやっぱ思っていなくて、こう頑張らなきゃ特別な人には届かない、自分が何か見つけなきゃ特別にはなれない、なるには自分でそれを見つけなくちゃいけないっていうのを12年ずっと、ずっとそれはテーマでした。

それが自分の中でこうひとつ掴めたなって思えた時はライブで誰よりも楽しむことでした。

やっぱりこう私はSKEに入ってセンターになりたいって言えなかったんですね。それはやっぱ初期から目の前に立ってきたセンターたちを、センターの方々、ダブルセンターのあの2人を見てるからこそ簡単には言えなくて、ファンの人には「明音ちゃんのセンターが見たかった」って最後言ってくれた時に「嗚呼、センター1回ぐらいなりたいってちゃんと言えば良かったな」とも思ったんですけど、でもきっと時間が巻き戻っても私は言わないと思います。それは多分自信がないとかじゃなくて、今最後この瞬間に後悔がないからです。

悔しい時もあったし、言ったら良かったなとも思ったけど、でもやっぱりこう流れていく時間の中でやっぱりこうSKE48が変わっていく姿も見たし、成長する姿も見たし、「あっ、私はここなんだ。ここで与えられたことをしよう」っていうのが自分の今の強みにはなりました。強さにはなりました。心が強くなったのはきっとずっと試練があったからだとは思います。

それにどこにいてもやっぱりそこにいる明音ちゃんだから好きだよって言ってくれる皆さんがいたからどこにいても頑張ろうっていう気持ちになったし、絶対見てくれてるっていう気持ちにもなりました。

こうね、それは今回の延期が、コンサートの延期だったりとかもあって改めて身にしみたのはスタッフの皆さん、昔からお世話になってるスタッフの皆さんだったり、SKEを応援してくださってる関係者の方だったりとかが本当に「絶対に明音ちゃんにはコンサートをして終わらせてあげたい、ちゅりには絶対コンサートで終わってほしい。だから延期することは全然僕たちはいいから高柳がやりたい形でコンサートができるまで待とう」って言ってくれたんですね。

絶対に私は無観客は嫌だったので、なのでそういうスタッフの皆さんだったりに支えてもらったのは、自分がくじけずにここまで続けてきて、SKE48が大好きっていう気持ちだけで頑張ってきたので、その愛が伝わって皆さん最後までこう見守りたい、見届けたいって思ってくださったのかなと思ったら自分が悔しいポジションにいたからとかじゃなくてそこで頑張ってきたから最後にちゃんと見てくれてる人がいたんだなっていうのは凄く思いました。

私がSKE48に入って一番、これが一番大切なんだなって思ったのは自分の好きなことを続けることです。これは本当に、途中でめちゃくちゃポジションが下がって「次世代、次世代」って言われて、「嗚呼もう私は必要ないのかな、やめよっかな」って思ったあの時にやめなくて良かったです。本当に。

今ここまで来て「悔しい」って気持ちで絶対やめたら後悔してました。そういう時にやっぱり皆が支えてくれたから続けてこれたし、今こうやって、もう全部がいい思い出で。つらかったことも悔しかったことも自分の今力になってて。

その、なんだろう、皆にとっても思い出したくないもしかしたら思い出とかあったかもしれないんですけど悔しすぎて、一緒に悔しがったりとかした思い出とかもたくさんあったし。でもきっとそれも、もう本当にいい思い出になりました。きっとこの先も自分が自分であるために必要だった12年間でした、すべてが。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

大好きなアイドルになって、SKE48に入れて本当に幸せだったし、ね、さっき真木子が「自分の青春を」って言ってくれたんですけど、多分SKE以上の青春はもうないです。もう全てがキラキラしてて、もう多分一生忘れられない、忘れたくない、忘れられない一生多分誇れる、はい、日々でした。

SKE48として活動できたことが本当に幸せだったし、さっきも言ったんですけど、本当にSKE48に入って出会えた皆さん、出会えたメンバー皆、この昨日と今日で一緒に立てなかったメンバーもコンサートで皆で一緒に立てて本当に幸せでした。

出会えた人、そして曲、たくさんの楽曲を歌わせていただいたことが本当に幸せでした。アイドルとして自分がオリジナルで歌える楽曲がいくつ生まれたんだろうって思うと本当に幸せでしかないです。曲の1つ1つに本当に思い出があるし、それをいただけたことへの毎回感謝と、こう幸せな気持ちと、本当に幸せでした。

この曲達をもうSKEのメンバーとして歌えないって思うことが一番寂しかったりしますが、きっと私の大切な曲をSKEの皆が歌い継いでいってくれると思うので、はい、これからも私もSKEを見守っていきたいなと思うし、何かね、自分の分岐点になる時に、自分が大きくなって「私の大切な曲です」って、SKEの曲をいつか1人の高柳として歌える日が来たら、それはこの上ない幸せだなと思います。

自分がもっともっと頑張って、皆さんにもっと幸せになってもらえるようにこれからも高柳明音として何もこう諦めることなく上を目指して頑張っていきたいなと思いますので、これからも応援してくださると嬉しいです。

そして地元愛知、名古屋で活動できたっていうことが本当に幸せだったので、必ず名古屋でもっともっと活躍できる女優さんになって、いつか「名古屋と言ったら高柳明音だよね」って言ってもらえるように頑張っていきたいなと思います。

本当に本日は幸せな卒業公演迎えられて本当に幸せでした。ありがとうございました。

(2021年4月27日 SKE48劇場 高柳明音卒業公演「ラムネの飲み方」)