こっちゃんへ
卒業おめでとうございます。
まさか自分より先に卒業すると思わなかったし、永遠にアイドルでいると思っていたので悲しいです。
卒業発表してから今日が来るまでの時間が長くて、本当に卒業するのかなって思ってたけど、この手紙を書いてて今日一緒に公演に出て卒業することを凄く実感しています。
可愛い妹みたいで、隣にいてくれたこっちゃんがもういないんだ、家族ぐるみでよくご飯とか遊びに行ってたのがもうないんだなって。
実際ここまで仲良くなるとは本当に思ってなかったです。だってSKEに入るまではちゃんと喋った記憶ないし、ご飯とか食べた記憶ないです。
でもこっちゃんのことはオーディションの時から覚えています。オーディションから凄くアイドルだな、気合が他の人と違うってめっちゃ思ってました。
確かオーディションの3次審査が一緒で、歌唱審査の時にこっちゃんが歌い始めたと同時に動き出して、端から端まで使って踊って審査会場が一気にステージみたいになったことがめちゃくちゃ印象に残っています。
オーディションからのプロ意識が凄くて、ドラフト受かってからもそのプロ意識が途切れることなく最後まで駆け抜けててかっこよかったです。
常に自分にストイックで、自分を覚えてもらうために、ファンの人に喜んでもらえるようにたくさん考えてアイドルしてたよね。
それって本当に凄いことだし、難しいこと。SHOWROOMで毎日アイドルをして、でも毎日違うことをして、パンダをジャグジーで洗ったり、飛びかかったり、15時間連続でSHOWROOMしたり、色んな工夫をして毎日ファンの人のことを楽しませてたよね。
ファンの人以外でも話題になってたりして、発想力が他の人と違うから色んな人に見てもらえたと思います。
YouTubeもそうです。自分にはそれをやろうというのがなかったので、新しいコンテンツを使ってアピールしたりして自分の道を切りひらく姿が年下とは思えないぐらいカッコ良いと思いました。それにこういう仕方もあるんだなってたくさん気づかせてくれました。
表では凄くキラキラしたアイドルだったけど、裏ではつらい思いもたくさんしてきたと思います。
これから言うことは失礼なことかもしれないけど、許してください。
こっちゃんはどちらかというと運営から推してもらえるタイプではなく、自分からチャンスを掴み、自分で何かをして推してもらう努力型タイプだったと思います。
その努力は色んな面で発揮されてて、Passion For Youで自らゲームに取り組み、ファンの人と親身になってCM選抜に4年連続で入ったり、SHOWROOMをして更にパンダキャラを知ってもらって、それで有吉反省会に出たり、じゃんけん大会で3位になりソロ曲「誰にも言わないで」をゲットしたりして、自分から推してもらう機会を作っていったと思います。
自分的にはこっちゃんの頑張りに対して全てが報われる結果にはならなくて、もっと評価されてもおかしくないと思ってました。
でも諦めずに最後まで信念を曲げずに突き進む姿にファンの人は心をつかまれ、応援する人がたくさんいたし、先輩後輩関係なく全てのメンバーが尊敬し、憧れてました。
これからはアイドルの道から離れるけど、今までのアイドル生活で経験してきたことはこれからの人生にも活きることなので、どうかそのままのこっちゃんでいてください。そして今まで通りに菅原と仲良くしてください。
色々と収まったら宮城にも行きましょう。
今まで本当にお疲れ様でした。そして本当にありがとう。
大好きです。
P.S.
お手紙を書いている時に出会ってしまって、サプライズじゃなくてごめんね。
SKE48チームE・菅原茉椰より
(2021年1月27日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演 白井琴望劇場最終公演)