未来へ

18歳のお誕生日おめでとう。

あなたは小さい頃、手がかからなく、何事でも自分でこなし、泣いたりグズったり駄々をこねることもなく、本当に親として楽しく子育てをさせてもらいました。

中学生になり「何か部活に入らないの?」と聞くと「ママ決めて」と答えたあなた。学校で何かあれば「ママが担任に言ってよ、電話してよ」と私任せ。

「何食べたい? どこ行きたい? 何色がいいの?」の答えも全て「ママ決めて」。お店でオーダーすること、行列に並ぶことさえ「ママが一緒じゃないならいい」とやめてしまう。

高校へ入学してすぐ大学の学部の資料の前に「どこに行きたいの?」と聞いたら「ママ決めて」と言った時には本当に心配になりました。

「ママが決めることに間違いないから」と言うけれど、自分の意見や意思はないの? 何考えてるのかな? このままで大丈夫なのかな?

そんな矢先に初めて自分で行動して決めたこと。それがSKE48でした。

自分の考えを言えない、すぐに諦めてしまう、「ママ何とかして」が口ぐせのあなたが続けられるのか正直心配と不安しかありませんでした。

去年の今頃、あなたにとって一番つらい時期だったと思います。

コロナ禍で劇場公演に研究生全員が揃ってステージに立てないということで選抜をすることになりました。

レッスンからの帰り道、「ママー、どうしよう」と大号泣なあなたからの電話。ただただ泣いていましたね。

自分が選ばれないかもしれないという不安、ダンスも歌も未経験、ゼロではなくマイナスからのスタートのあなたは焦りもあり、自分でもダメなところはわかってる、直しても頑張ってもなかなか評価されないことの悔しさ、色んな感情と思いが入り混ざっての涙。

泣き続けるあなたに何もしてあげられない。頭を撫でてあげることしかできなくて、胸にトゲや針が刺さったかのようにつらかったです。

すぐにダンスもできる元スポーツ選手の子に付き合ってもらって、ずっと練習して、顔色も悪く、目を腫らしたまま、またレッスンへ向かう。あの時は気力で頑張っていたんだと思います。

結果あなたは選ばれませんでした。泣いたね。涙が止まらなかったね。

泣きじゃくるあなたを見て家族も泣きました。

ママは「もう止めていいよ。こんなつらい思いをさせるために加入させたんじゃないよ。もう見ていられない」って言うと「やる。絶対やめないから」と奮い立ってくれたこと。

あれから1年。この1年であなたはとても成長したと思います。

学校のテストはテスト範囲も仕上げず、睡魔にも勝てず、勉強してなくても平気でテストに臨むあなたがあの日からレッスンから帰るなりリュックを置いてそのままダンスの予習や復習をする。鏡の前に立ち、息を切らして黙々と踊っている姿。時には夜中まで。物事に取り組む姿勢が変わってきたんだなと思います。

足を痛めた時、病院の先生にも止められたのでしばらく休ませようとすると「もうママ決めて」のあなたではなく「私出るからね。休まない。休めない。メンバーに迷惑をかけられない」って言いましたね。

自分のことだけではなく、メンバーのことも考えて一丸となって頑張ろうとしている姿にも成長を感じました。

今ではつらいこと、悲しいことがあってもママではなくメンバーの皆さんに支えてもらい、励ましてもらい、自分で考えて解決していけること。あなたの成長を嬉しく思います。

メンバーの皆さんが寄り添ってくれることに感謝しています。本当にありがとうございます。

親バカで申し訳ないのですが、あなたの笑顔は周りの人を元気にする力があります。いくつになっても、いつまでもその笑顔を忘れることなく、そしてファンの皆さん、メンバーの皆さん、スタッフの方々に感謝の気持ちを常に持ってください。

あなたの誕生によって溢れんばかりの幸せと感動をいっぱいもらうことができました。ありがとう。

また1年、どれだけ飛躍するのか楽しみです。

あなたが全力で活動できるよう、お仕事できるよう、これからも一生懸命サポートしていきます。頑張ってね。頑張ろうね。

そして素敵な1年になりますように祈っています。

小さい頃からずっとかけてきた言葉、「みーちゃんはママのかけがえのない宝物」

みーちゃん大好き!

ママより

(2021年8月19日 SKE48劇場 研究生「We’re Growing Up」公演)