お誕生日おめでとう。

前々から伝えようと思ってたことがあるんやけど、今年もそれを伝えるか伝えまいかを考えながらこの手紙を書いています。

井尻晏菜「手紙ちゃうやん、もう」客笑

初めてアイドルの父になれた時は本当に嬉しくて、毎回CDを買って、父ということを隠して握手会に行って、生誕委員になって、ファンの皆さんと一緒に大いに盛り上げていたことなどを考えていたんだけど、やっぱりファンの方々に嘘をつけず、推しメンを裏切れず今に至ったわ。(客笑)

井尻晏菜「ちゅりさんね」

最も記憶に残っている去年の出来事は、握手会で初めて晏菜のレーンに行った時、会うにいきなり「帰れ!」って言われて(客笑) 列におられたファンの皆さんやスタッフさんから不審者を見る冷ややかな目で見られたことやわ。

高校を出て、専業アイドルになった時から「晏菜が選抜に選ばれたら握手会に行こう。それまでは絶対に行かないでおこう」と心に決めていたけれど、1回行ってみたいという衝動に勝てず、推しの許可を得て勇気を持って列に並び、ファンの方々と接する娘を眺め、どんな話をしようか、驚き照れながら喜ぶ娘の顔を想像している時が一番幸せやったわ。(客笑)

ノリの良さが自慢の親子関係だと思っていたけど、真剣にファンの方々と向き合っている晏菜に、遊び心で会いに行ったんは間違いやったし、そこはファンではなく父でいるべきやったと思うし、苦笑い半泣きで列を去ったのを覚えているわ。(客笑)

娘が選抜に選ばれたらその時は絶対に行くから、それまでは絶対に行かないと再度決めたし、その日が来ることを心待ちにしているな。

井尻晏菜「来んでいい、来んでいい」

やっぱりわかりにくい書き方しかできへんけど、ちゃんと伝わったかな?

ここからはいつも通りの手紙にするね。

去年は色々なチャンスをもらって、そのために必死になっている晏菜を見て、親としてやれることの少なさを思い知ったわ。

じゃんけん大会は負けたものの、衣装で褒めてもらえたな。

少しずつ褒められることが増えていって、好きを仕事につなげられるっていうのはいいことやと思う。

でもな、仕事は好きなことだけじゃないと思うよ。苦手なこと、嫌なことにどれだけ全力で打ち込んでいるかが評価につながるし、つながらなくても好きの底辺を広げることになると思うよ。

人をまとめるなんて絶対苦手やった晏菜が、梅ちゃん、あ~ぽんから副キャプテンを委任されたし、その役割を組閣で失くすとわかった時に悔しくて本気で泣けたやん。

今回3回目に最初から副キャプテンを任命されたんは苦手を克服して、好きになって、必要とされる人になったからやと思う。

外見も色々チャレンジすればいいと思う。嫌がっていた前髪を作ったことで難波のおばちゃんから難波のおばちゃんに変わったように

井尻晏菜「変わってないやん(客笑) 何も変わってないやん」

もっともっと可能性が潜んでいると思うから…

(イラストを見せながら)

高めのポニーテールや、お団子

井尻晏菜「うんこやん、それ」客笑

前髪ぱっつん、ツインテールにもチャレンジしてほしい。

井尻晏菜「それウルトラの母やん! それツインテールちゃうで」
※メンバー爆笑 → 崩れ落ちる

そしてアイドルの次はNMBのマネージャー、劇場支配人として出世し、金子さんの後継者になるという道もあるしな。

井尻晏菜「禿げてるやん!」

今後の活躍に期待しています。

最後になりましたが、いつも娘を支えてくださる皆様、自信がないことは避けて通る、負けると思う勝負はしない、消極的な娘ですが、皆様の応援があって、様々な勝負をするようになりました。

声優やCMのかかった挑戦では、私もファンの皆様と一緒に戦うことができて本当に楽しかったです。

日頃ゲームをしない私は、皆様が日頃どれだけ娘のためにご活力いただけてるのかを再確認することにもなりました。

遅咲き過ぎるのは承知ですが、娘にはまだまだ開花していない力があると、親バカながら思っております。

どんな花が咲くかわかりませんが、皆様のお力添えで咲かせていただけると嬉しいです。

本日は本当にありがとうございます。

これからも娘をよろしくお願いします。

(2019年1月22日 NMB48劇場 チームBII「恋愛禁止条例」公演)