井尻晏菜 生誕祭で読まれた父からのお手紙、過去6年間分をまとめてみました。

19歳の生誕祭 (2014年)

晏菜へ

お誕生日おめでとう。

今年もたくさんの人にお祝いしてもらって良かったね。今感じている気持ち、感謝をずっと忘れたらあかんよ。

そして晏菜がお返しできるものは何か常に考えて日々精進しいやー。

振り返るとこの一年も父からはダメ出しの連発やったな。

父にはいつでも中途半端なアイドルにしか見えなくて、小さな事からコツコツと積み上げてもっともっと成長して欲しくて。

そんな思いとは裏腹にちょっとずつ父を避けるようになった晏菜。さらに追い込むようになった父。それでも息詰まった時には電話してきたよな。

「初めてのポジションが覚えられない」と言って泣いていた会いたかった公演。反省点はたくさんあったと思うけど、無事にやり遂げてたな。

「泣いてる暇があったら練習しろ」って怒ったよな。

「高校生メンバーでも私は出れへんねん」と言って涙を堪えてた西日本ツアー。次は選んでもらえるように、出られないツアーのレッスンにも参加してたな。最終日は出させていただいたけど、全力でやり切れたのかな?

「東日本ツアー今回も出られへんねん」

自分が選ばれない理由を見つけられたかな? 上を目指すにはまず今を受け入れることからやで。

「思い出せる君たちへ、BIIだけ売れ残ってん」

BIIみんなで色々頑張ってたな。会場一面ブルーになったんは綺麗やったわ。

「PARTYがはじまるよ公演覚えられへん」

夜遅くまでたったの1回の公演に全力で打ち込むBIIの姿に感動したわ。みんなの足を引っ張らへんかったか? キンキラの衣装似合ってたで!

「じゃんけん負けた」

それは運やで。(客笑)

「肌が荒れてる」

知らんがな(笑)

ネガティブな報告ばっかりやったな。

そんな中、白組に選んでもらえたって聞いたときは正直夢やと思った。

そん時は「夢やったら絶対に目覚めてやるもんか、このまま眠り続けてやる!」って考えて、危うく仕事をサボりそうになったわ(笑)

PVで一生懸命に踊ってる晏菜を見つけた時は、目から土砂降りの雨が降った。そしてスカジャン姿の晏菜を見て、やっぱりお母さんの子やなー、よく似合うわーって思ったよ。昭和の匂いがしっくりきてた。さすがおばたん!

そうそう、「PARTYが始まるよ」公演のピンクの衣装は微妙やったで(笑)

3周年ライブがあって、「ただいま 恋愛中」公演が始まり、色々バタバタしてたためか、父の言う事を無視するようになった晏菜。次第に会話も少なくなったな。

言いたいことがあるなら言いなさいっていっても何も言わない。メールしても返信しない。流行のアプリのIDは教えてくれない。完全に反抗期やな(笑)

そんなある日、父に対してそれまでに溜まりに溜まってた不安をぶつけてきたん覚えてるか? 声が枯れるぐらい大声でこれ以上涙が出ないくらいに泣き、今まで聞いたことない本音で嗚咽しながら夜が明けるまで泣き続けてたな。中途半端に見えてたけど、ちゃんと考えて真剣にやってんねんやってわかって安心したよ。

それからしばらくは自分はこれからどうしたいのかが不明確になり、モヤモヤしてたみたいやけど、もう落ち着いたか? 自分の道はよく考えて自分で決めて切りひらくもんやで。

言いたいことはその場で言っておかないとしんどくなるよ。そして本当に伝えたいことが伝わらなくなるよ。

うるさくてうざいオッサンやけど、父は晏菜の味方やし、理解者でありたいと思ってる。

自分を信じて、自信を持って、どんどんどんどん成長していってな。期待してるで!

本日、娘の生誕祭を企画してくださった皆様、一緒に誕生日を祝ってくださった皆様、いつも支えてくださるファンの皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。今日ここに娘が立っていられるのも皆様のおかげだと感謝しております。

いつまで経っても中途半端な娘ですが、これからも娘を応援していただけると嬉しいです。どうかよろしくお願いします。

メンバーの皆さん、いつもありがとう。これからも仲良く、ときにはケンカもし、お互い切磋琢磨してAKB48グループ最強のチームに成長してください。応援しています。

晏菜の父より

20歳の生誕祭 (2015年)

お誕生日おめでとう。今年も素晴らしい生誕祭を開いてもらえて良かったね。19歳は「父が大っ嫌いです」から始まったけど、その心境に変化はあったか?

井尻晏菜 → 首を横に振る

遅すぎる反抗期の娘に大人としての自覚と責任感を求める部分と、まだまだ子供でいて欲しい親のエゴで、正直接し方に迷っていたから晏菜に嫌われているのは知ってたけど、実際に言われてみるとショックやったわ。

去年の冬、父に対して晏菜の心にはしっかりと分厚い氷が張ってたな。春になって溶け始める様子もなく、反抗と無視をする娘。DMMを見てはダメ出しを続ける父。一向に理想の親子ではなかったな。

そんな中、今度は大きな絵の仕事がもらえるねん!って最高の笑顔で大喜びで話してくれた晏菜に「良かったやん」としか言ってやれへんかったけど、内心は父も飛び上がるぐらい大喜びやったで。

それからしばらくして「絵は三田さんだけやねん」って寂しさと悔しさを必死で我慢している晏菜に「そらNMBで絵と言えば三田さんやろ。お前は仕事をもらえただけでも感謝しろ。与えられたことを真剣にやれ。それが仕事や」って叱ったよな。ちょっときつかったかな。でも貼り絵っていう未経験の分野にも必死に取り組んでいたな。いい経験になったな。

夏には溶けると思った氷も全く溶ける気配もなく、秋 (客笑)

井尻晏菜「しつこいなー」客笑

成人式という言葉を意識し始める頃、晏菜の心の氷もやっと雪解けを迎えたな。少しずつ会話も増え、昔の父、娘に戻っていったな。少しだけ大人に見えたで。

冬になって完全に溶けた氷。晏菜がリビングにいる時間も増えてきた。決してこたつを出したからやとは思いたくない(客笑)

こたつ目当てやとは言わせない。

クリスマスが近づいたある日、いつものようにこたつで絵を描く晏菜。深夜になってもやめられないし、いつ寝るのかなと思いながらチラ見してたら突然大粒の涙を流しはじめたやん。ビックリして「どうしたん?何かあったん?」って訊いても何も答えない。それ以上訊かないほうがいいと思ってただひたすら涙を流し、絵を描き続ける晏菜を見てることしかできんかった。

何度も何度も描き直し、朝まだかかって仕上げてると思ったら、その日の公演終わりにお渡しするクリスマスカードやったんやな。「間に合わないかも。上手く描けない。色合いが良くない」色々悩みながら考えながら一生懸命やってたんやな。仕事に対する責任感を持つ娘に成長を感じたわ。

どんな仕上がりになったか見たら、エゴサしたけどなかなか見つけられへんかった。あっ、絵は晏菜らしく上手く描けてたよ。

年末からテレビに映る晏菜を見るたびに家族みんなで大騒ぎしてる。映るというより映り込む程度やったけど、父の脳裏ではそのシーンだけがヘビロテしてるよ。もっともっとテレビのお仕事がもらえるといいな。

公演やコンサートを観に行った時も、DMM配信を観ている時も、いつも晏菜は心の中ではセンターやで。瞳の中のセンターは○○さんやけど(客笑)

井尻晏菜「おい! おーい!」
高柳明音「あれっ? まさかの姉妹グループからも出てくるの? マジ? 範囲広いな」

まだまだ中途半端やけど、いつかユニットセンター、選抜メンバーに選ばれるように頑張ってな。叶わないかもしれへんけど、父は晏菜がSKEさんのクロスをちゅりさんの隣で踊る姿が見たい。あのロボットアニメのオープニング画像のようなかっこいいフォーメーションと曲、ユニットメンバーが大好きやねん。

井尻晏菜「ガンダム? 何でもないです」

先日のリクアワ関連でクロスのユニットメンバー3人の写真を見つけたから、同じ名前の石田安奈さんをアイコラで晏菜に変えて待ち受けにしたよ (爆笑&拍手)

木下春奈「井尻、それチクっていい?安奈さんに」
井尻晏菜「いいですけども、頼むわ、もう」

石田さん、ごめんなさい。この待ち受けが現実になったら父は晏菜を一人前と認めます。なお、私の待ち受けが気になる方はこのあとの娘のぐぐたすでご覧ください(客笑)

最後になりましたが、おばさん臭い娘に付き合ってくださっているメンバーの皆さん、デキの悪い娘をフォローしてくださっているスタッフの皆さん、いつもありがとうございます。また本日の生誕祭の為に何ヶ月も前からメッセージを集めたり、様々な段取りをしてくださった生誕委員の皆さん、劇場やDMMなどでいつも晏菜を応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。娘の成長をこれからも見守り、応援していただけると嬉しいです。

追伸

この日記帳、今日からは晏菜が書いてな

井尻晏菜「えっ?」

その日の一番嫌だったこと、一番嬉しかったこと、自分を褒めるひと言、この3つだけは必ず書いてな。将来晏菜の力になるから。

アニオタ腐女子の娘へ。

「私は父が大っ嫌いです」を根にもっている父より(客笑)

21歳の生誕祭 (2016年)

お誕生日おめでとう。

晏菜がNMB48に入ってからもう4年が経ったんやね。そのうち3年半はガミガミダメ出しばっかりやったな。

気づいてたか? 半年ぐらい前からダメ出ししない父になってたことを。長文のメールやメッセージもしばらく見てへんやろ? 二十歳も超えて大人になった晏菜にいつまでも仕事に関して親が口出しするのもいけないと考えて、言わんように努力しててんで。ほんまはめっちゃ口出ししたいねんけど。日頃の生活に関してはいつも通り口うるさいおっさんやから晏菜は気づいてへんかったかもしれへんな。

「私は父が大っ嫌いです」から脱却したくて、SKE48さんの「パパは嫌い」を何度も聴いて(客笑) 女の子の気持ちを理解しようと頑張ってんで。少しは娘の気持ちが理解できるようになったと思うねんけどどうかな?

その甲斐があったんか、時々晏菜から話かけてくれたよな。「バスないねん、迎えに来て」とか(客笑) 「荷物重いねん、迎えに来て」とか「めっちゃ寒いねん、迎えに来て」とか「焼肉一緒に行こう」とか「美味しいお店見つけてん。一緒に行こう」とか、利用されてる気がせんでもないけど(客笑) 無いよりはいいな、親子の会話。

晏菜にはこの4年間で色々あったな。レッスンではダンスの先生に「研究生からやり直せ」と言われたり、コンサートでは「井尻、お前はいつまで経っても変わらんな」と言われたり、新聞で先輩には「目立つキャラになるのは一生無理っすね、これは」と言われたり、ラジオでは熱く語る姿が相変わらず気持ち悪かったり(客笑) 休みの日にはメンバーと地元観光や旅行に行ったり、夢を売る職業やのに夢のない投稿をたくさんしたり。

そんな中、総選挙でのたかみなさんの言葉に凄く感動したのか「今年は勝負の年にしようと思います」と言ったのを覚えてるか? 皆さんに見える形で勝負できたか? また、結果はどうやった? できたこと、できてないこと、やったこと、やってないこと一杯あると思う。できたからいい、やってないからダメってことじゃなくて、自分がしてきたことを立ち止まって振り返り、夢や目標に近づいているのかどうなのかをしっかり見極めることが大切やと思うよ。

父から見た勝負の結果、勝ちは運動会50メートル走1位と紅白歌合戦での映り込み大作戦の大成功かな(拍手) 結構映ってたな、パフォーマンスの部分以外で(客笑) いつものように家族全員で拍手喝采やったよ。

負けはダンスがイマイチなこと、すっぴん&メガネがあれなこと(客笑) 未だにアンチと呼ばれることかな。まだまだあるけど晏菜が一番わかってると思うから言わないでおくわ。

あーそうそう、父がすっぴん&メガネを知ったんは、日課のエゴサをしてる時やった。画像検索で井尻晏菜を検索したら結構上のほうにあの画像が出てきた。今までちゅりさんとかうーかちゃんとか珠理奈さんとかが出てくることはあったけど、あれを見た瞬間「誰や!うちの子こんな顔面凶器に加工するやつは!」と怒りすら覚えたわ。まさか無修正やったとは(客笑)

寝顔がひどいのは知ってたけど、起きててもひどかったよな。正直落ち込んだ。

でも、良かったこともあるねん。1つ目はあの顔でパパが嫌いって言われなかったこと。言われてたら一生立ち直れへんわ(客笑)

もう1つは嫁の貰い手が無くなったことかな。小さい頃の晏菜の夢はパパのお嫁さんになることやったよな。父の記憶違いかもしれへんけど。

今は声の仕事がしたい、絵の仕事がしたいとか色々夢があると思う。父は正しく努力し諦めなければどんな夢でも叶うと信じてる。成長の伴わない努力は自己満足にすぎひんで。成長するまで努力し続けるんが正しい努力やで。晏菜の努力がいつか実を結ぶこと信じてるし、そのための協力はしようと思う。

そこで絶対に忘れたらあかんことがあるねんな。ぬかるんだ大地ではいくらジャンプしても高くは飛べへん。まずは足元をしっかりと固めてからジャンプしんと、せっかくの力が無駄になるってこと。可能性を伸ばすなら、チャンスを掴みたいなら、今与えられた仕事をきちんとこなすことが大切。ダンスや歌が苦手でも、晏菜に与えられた仕事の基本は劇場公演やと思う。劇場公演の最高のパフォーマンス、最高のMCができてこそNMB48の一員の井尻晏菜やと思う。成長し続ける井尻晏菜だからこそ認めてもらえるんやと思う。まだまだ中途半端。よく言えばまだまだ成長途中。のびしろは山ほどある。早く一人前になってな。

今年こそ井尻晏菜の成長を期待しています。つまりクロスを期待しています(客笑)

21歳、手相ランキング26位の今年の活躍に期待してるよ。ファンの皆さんに時間はかかったけど応援してて良かったと言っていただけるメンバーになってな。

最後になりましたが、生誕祭のために多大なご負担をいただいた皆様、劇場やモニター前、DMMなどで見守ってくださる皆様、本当にありがとうございます。遅すぎる娘の成長をもう少し見守ってやっていただければ嬉しいです。

メンバーの皆さん、スタッフ及び関係者の皆様、ワガママでデキの悪い娘ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

晏菜の父より

22歳の生誕祭 (2017年)

晏菜へ

お誕生日おめでとう。

去年の総選挙前に「総選挙が終わったら話がある」って言ってきた時、ついにその日がきたかって感じやった。

それまでの態度や前回の生誕祭のコメントなどでなんとなくは気づいていたけど、実際言われてみるとちょっと戸惑ったわ。

総選挙後まで待てない父に「卒業して目標に向かって勉強がしたい」って言った時、「そうか、頑張れよ」って言ってやろうかとも思ったけど、父にはそれが夢への第一歩には見えへんかったよ。

思うようにいかない現実からの逃避に見えた。だから、NMBですべてやりきって卒業するなら納得やけど、何もかも中途半端なままでの卒業は賛成できひん。まだまだNMBでさせてもらえることがあるやろ。もらえてるチャンスをものにできてへんのは晏菜やろ? それに、梅ちゃんが与えてくれた副キャプテンとしての責任は果たしたんか? 努力を認めてくれる人がいて、その人がくれた役割を中途半端に投げ出すようなやつが夢なんて叶えられるわけがないやろ。

ほかにも日頃の晏菜を見てて、自分を変えたいんじゃなくて、状況を変えて何かを変えようとしてるようにしか見えへんって言ったよな。それに対して返事はせず、無言のままやったけど、晏菜は理解してくれたと思ってるよ。

その後、少しずつ変わってきたような気がしてた矢先に組閣があったな。当日会場で見てたけど、各チームのキャプテン、副キャプテンが指名されていく中、晏菜の名前は無く、だんだん表情が曇っていったな。

そして、チームのメンバーがバラバラになって、晏菜と有基ちゃんだけがBIIに残留。ずっと泣いてたな。新しいチームのメンバーに慰められても泣き止まず、みんなに迷惑をかけたり、不快な思いをさせてしまったね。

そんな晏菜に「大人の世界では配置換えや転勤に文句を言って泣くやつなんかいいひん。お前は子供すぎる」って叱ったな。

嫌とかじゃなくて、責任が芽生え始めた副キャプテンに対する思いが大きかったんやろうな。わかってはいたけども、それも大人の世界では当たり前のことやし、成長してほしいからあえてフォローはしなかった。

晏菜がもう少し子供なら「うちの娘に何か問題でもあったんですか?」って詰め寄ってたかもしらんけど、大人の仕事に親が口を挟むのは間違ってると思うから何も言わへんかった。

ほんとは父も悔しかったよ。だから「きっと意味があって、晏菜はBIIに残されたんや。絶対にそうやって副キャプテンを降ろされたんは先輩たちもいる中で晏菜には荷が重すぎる。もっと自分を成長されるほうに力を注げって考えてくださったからやで」ってフォローしたのはだいぶ経ってからやったな。

ちょうど同じ頃、どこからか「今回の組閣は各チームのバランスを考えただけで、他に意味はありません」との情報がまわってきた。(ざわw) 父の想像はハッキリと否定された。(客笑) 勝手な思い込みやった。何て言ったらいいかわからないので、現在まで知らんふりしてる。(客笑) あまりにも都合が悪いのでこのままスルーしとくは。

新チームになって帰ってきてくれた3期生や先輩、後輩たちとうまくやっていけるのか心配したけど、無事初日を迎えることができて良かったね。

かなり前に「公演が楽しくなった」って言ってた時期があったけど、それ以降まったく耳にしなかった「公演が楽しい」って言葉。苦手なダンスと対峙する毎日で、楽しんでる余裕なんてなかったのかな? その公演が楽しいを今回の公演初日に聞けると思っていなかったので少しは成長したのかなーと思ったわ。聞いたと言ってもTwitterで読んだんやけどな。(客笑)

何年経ってもダンスが下手で、嫌なことから全力で逃げようとする晏菜がお喋り以外で楽しいって最初から言うのは父は嬉しいよ。だから今日はいつも以上に晏菜のパフォーマンスに注目してみようと決めて劇場に来たよ。

昨日「パパ、生誕当たったんやろ? どの辺にいるの? 何番?」って聞いてきた時に適当にはぐらかす父に「劇場でパパを見つけたら「げっ! いてる」ってなるねん」って嫌そうな顔で言ったな。やっぱりショックやった。(客笑) やっぱり嫌われてるんやと。

普通に生活していたら娘の誕生日に手紙を書いたり、ここまで本音を言ったりしない私に毎年チャンスをくださる皆様に感謝しています。ありがとうございます。

最近、「アイドルの父になる夢は叶ったやろ?」って聞いてくるけど、まだまだユニットセンターや選抜の経験が足りないので5年、いや10年は続けさせてもらおうと思ってるよ。(拍手)

井尻晏菜 → 首を傾ける
沖田彩華「素敵なパパですね」
井尻晏菜「おばあちゃんになってるから」

自分からは絶対に「うちの娘はNMB48のメンバーなんです」とは言わないけど、どこかで知ってくださって、「井尻さんの娘さんってNMBなんですか?」って言われた時は「はい」とだけ答えてるよ。心の中では「自慢の娘です」って言ってるんやけどな。

頂けるチャンスをものにして、更なる活躍を期待してるよ。

最後になりましたが、準備にご尽力いただきました皆さん、会場を盛り上げてくださった皆さん、遠くから応援してくださる皆さん、メンバー、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。これからも娘をよろしくお願いします。

『やっぱり私は父が嫌いです』を根に持つ父より(客笑)

23歳の生誕祭 (2018年)

晏菜、お誕生日おめでとう。

去年はラジオ「Unlimited」のレギュラーをもらえたり、二次元同好会が「月刊 アニ愛でるTV!」になってレギュラー化したり、少しずつ夢が叶う年やったな。その一歩は遅くても、一歩ずつ確実に進んでいけている姿を父は嬉しく思うよ。お仕事をもらえることへの感謝を忘れないように、大人の方の期待以上の仕事をして、たくさんのチャンスをもらえるように頑張ってな。

出ないと行っていた選抜総選挙に出るとわかった時、やっと本気になったのかなと思ったわ。かなり遅かったけど、その裏にはファンの方々の後押しや応援があったことを知って、ファンとしても総選挙の夢を考えたわ。

総選挙はメンバーの為じゃなくて、ファンの為にあるってこと。だから今回はしっかり晏菜にも投票しておいたよ。いつもはお義理の1票やけど(客笑) 今回は大盤振る舞いでその2倍も入れといた。(客笑 → 拍手)

沖田彩華「2票ですかね」
井尻晏菜「もっと入れろよ」客笑

結果は大体予想できているけど、開票イベントはいつも期待して見ている。「もしかしたら。入っていて欲しい。わかっているけどお願いします」って祈りながらNMBの選抜常連メンバーが呼ばれるまではドキドキワクワクして、上位になると神様に祈りながら親バカしてる。1年に1度の親バカを満喫できる日。娘を過大評価して楽しめる日。オーディションを受けに行って、表で結果を待っていた時を思い出せる日。だから「もしかしたら」に期待してしまう。父は凄く大好きやで、このイベント。

総選挙の後、SNSで「これが最後です。来年は出ません」って投稿を見た時は正直悲しくなった。色々考えがあるのはわかる。父の中にもファンとしても賛否両論ある。でも、それは晏菜が決めることじゃなくて、ファンの方々が決めることやと父は思う。

ファンが自分の推しメンを選抜にできる日やから、2017年はできるだけ晏菜の仕事での行動や言動に意見を言わないようにしようと思っていたから劇場にもあまり行かないようにしてたし、見聞きしたこともできるだけ言わないようにしてた。

ラジオも聴いてないし、テレビなども見ていない。公演でユニットセンターをさせてもらったみたいやけど、それも見ていない。見たら何か言いたくなるんやろうから我慢してます。

でもユニットセンター、父の夢が1つ叶った。ありがとう。

残すはシングル選抜やけど、それは諦めてるみたいやな。「選抜に選ばれる努力はしてません」とか投稿してたな。あれは強がり? それならいいけど、もし本気で言ってるなら本当に悲しいし、寂しいし、情けない。届かないかもしれないけど、自信がないかもしれないけど、努力をしない者には絶対に手に入らない。入ったとしても、それは大人の気まぐれで、自分のものにはならない。

努力するから、努力したから手に入れた時の価値が違う。手に入らなくても、その努力が全力であればあるほど、実力や自信になる。それが晏菜の評価に繋がる。重ねた努力は自分を裏切らない。わかってほしい、努力の意味を。

いつまでもアイドルでいさせてもらえないから、いつか卒業する日が来ると思うけど、卒業後の晏菜の進む道を考えた時に、今ここにいることを無駄にしないように、ここでしか掴めないチャンスを逃さないようにしてほしいと思う。

オーディションに合格してからはシングル選抜などで負け続けた経験がそうさせたのかもしれんけど、晏菜の可能性が無くなったわけじゃないよ。

じゃんけん大会で少しは感じなかったかな。いつも予選敗退の晏菜が実来ちゃんと組んだことによって、いつも以上の力を発揮したやん。あの時、父の頭の中には秋元康先生の作るアニソンを全力で歌う実来ちゃんと晏菜がはっきりとイメージできてたよ。アップテンポなオープニング曲とスローバラードのエンディング曲。父がビジュアライズできたダンス部分の映像、晏菜はアニメーションで実来ちゃんは実写やったけど。

井尻晏菜「いや私も実写や。なんでそこ私だけアニメ」

1人なら全てを出し切らない晏菜も、実来ちゃんとの為なら力を出せたんやと思う。最後は天使たちに勝てへんかったけど、晏菜の勇姿を最後の最後まで全力でサンタロウ席から応援してたよ。(客笑)

まだまだ道半ば。これからの活躍を期待しているよ。

今ここにいる奇跡に感謝して、努力し、自信を持って、そして謙虚にお仕事頑張ってな。

最後になりましたが、いつも娘のそばにいて、共に歩み背中を押してくださるファンの皆さん、この生誕祭の為に大切な時間を割いてくださった生誕委員の皆さん、本当にありがとうございます。至らない娘ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いします。また、今年もこうやってアイドルの父として手紙を書かせていただき、ありがとうございます。運営さん、スタッフさん、メンバーの皆さん、いつまでも大人になり切れない娘ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

NMBができてからずっと晏菜を推しメン登録している父より

24歳の生誕祭 (2019年)

(紙芝居風お手紙)

お誕生日おめでとう。

前々から伝えようと思ってたことがあるんやけど、今年もそれを伝えるか伝えまいかを考えながらこの手紙を書いています。

井尻晏菜「手紙ちゃうやん、もう」客笑

初めてアイドルの父になれた時は本当に嬉しくて、毎回CDを買って、父ということを隠して握手会に行って、生誕委員になって、ファンの皆さんと一緒に大いに盛り上げていたことなどを考えていたんだけど、やっぱりファンの方々に嘘をつけず、推しメンを裏切れず今に至ったわ。(客笑)

井尻晏菜「ちゅりさんね」

最も記憶に残っている去年の出来事は、握手会で初めて晏菜のレーンに行った時、会うにいきなり「帰れ!」って言われて(客笑) 列におられたファンの皆さんやスタッフさんから不審者を見る冷ややかな目で見られたことやわ。

高校を出て、専業アイドルになった時から「晏菜が選抜に選ばれたら握手会に行こう。それまでは絶対に行かないでおこう」と心に決めていたけれど、1回行ってみたいという衝動に勝てず、推しの許可を得て勇気を持って列に並び、ファンの方々と接する娘を眺め、どんな話をしようか、驚き照れながら喜ぶ娘の顔を想像している時が一番幸せやったわ。(客笑)

ノリの良さが自慢の親子関係だと思っていたけど、真剣にファンの方々と向き合っている晏菜に、遊び心で会いに行ったんは間違いやったし、そこはファンではなく父でいるべきやったと思うし、苦笑い半泣きで列を去ったのを覚えているわ。(客笑)

娘が選抜に選ばれたらその時は絶対に行くから、それまでは絶対に行かないと再度決めたし、その日が来ることを心待ちにしているな。

井尻晏菜「来んでいい、来んでいい」

やっぱりわかりにくい書き方しかできへんけど、ちゃんと伝わったかな?

ここからはいつも通りの手紙にするね。

去年は色々なチャンスをもらって、そのために必死になっている晏菜を見て、親としてやれることの少なさを思い知ったわ。

じゃんけん大会は負けたものの、衣装で褒めてもらえたな。

少しずつ褒められることが増えていって、好きを仕事につなげられるっていうのはいいことやと思う。

でもな、仕事は好きなことだけじゃないと思うよ。苦手なこと、嫌なことにどれだけ全力で打ち込んでいるかが評価につながるし、つながらなくても好きの底辺を広げることになると思うよ。

人をまとめるなんて絶対苦手やった晏菜が、梅ちゃん、あ~ぽんから副キャプテンを委任されたし、その役割を組閣で失くすとわかった時に悔しくて本気で泣けたやん。

今回3回目に最初から副キャプテンを任命されたんは苦手を克服して、好きになって、必要とされる人になったからやと思う。

外見も色々チャレンジすればいいと思う。嫌がっていた前髪を作ったことで難波のおばちゃんから難波のおばちゃんに変わったように

井尻晏菜「変わってないやん(客笑) 何も変わってないやん」

もっともっと可能性が潜んでいると思うから…

(イラストを見せながら)

高めのポニーテールや、お団子

井尻晏菜「うんこやん、それ」客笑

前髪ぱっつん、ツインテールにもチャレンジしてほしい。

井尻晏菜「それウルトラの母やん! それツインテールちゃうで」
※メンバー爆笑 → 崩れ落ちる

そしてアイドルの次はNMBのマネージャー、劇場支配人として出世し、金子さんの後継者になるという道もあるしな。

井尻晏菜「禿げてるやん!」

今後の活躍に期待しています。

最後になりましたが、いつも娘を支えてくださる皆様、自信がないことは避けて通る、負けると思う勝負はしない、消極的な娘ですが、皆様の応援があって、様々な勝負をするようになりました。

声優やCMのかかった挑戦では、私もファンの皆様と一緒に戦うことができて本当に楽しかったです。

日頃ゲームをしない私は、皆様が日頃どれだけ娘のためにご活力いただけてるのかを再確認することにもなりました。

遅咲き過ぎるのは承知ですが、娘にはまだまだ開花していない力があると、親バカながら思っております。

どんな花が咲くかわかりませんが、皆様のお力添えで咲かせていただけると嬉しいです。

本日は本当にありがとうございます。

これからも娘をよろしくお願いします。