いやーもうほんと、5年半私をずっと見守っててくれて、今日まで応援してくれて本当にありがとうございます。

私は正直、皆もそうかもしれないけど、何度か挫折したことがあって。それは自分のせいだったり、自分の気持ちの問題だったり、色んな面があるんですけど、その時に何度も「やめようかな」っていう風に思ったんですよね。

まさかこんなに5年半もアイドルを活動できると私自身そんな決意はあんのかという、かと最初に言われたらそんなことはなかったかもしんないけど、オーディションがあるっていうことを知って、私は普通に高校生だったんですよ。ほんとに町にいる普通に高校生で、アイドルの世界とか芸能界の世界とか人を応援する世界とか、そういうのを全く知らないで、ただ新潟で活動ができて、新潟に貢献できるならってことで私なんか新潟のために、地元に生まれた運命だしと思って、とりあえずを受けてみようと思ったら受かっちゃいました。(客笑)

それで、最終審査は歌とダンスの審査があったんですけど、ダンスはもともとバトンをやってたってこともありちょっとだけ自信があって。歌は最高にヘタクソでした。

でも、なんかそれを、それでも合格できたことがやっぱ自分の中でも何でだろうって最初思ってたけど、なんかそっから色々頑張っていくことによって、あの時合格したことによって私はここに立ってられるって思うとすっごいあの時のこと感謝してるし、合格してから最初は先頭に立つ機会があって、私も「先頭に立って」って言われて立ってたから自分から先頭に立ったわけではないんですけど、それが自分の中でちょっと葛藤があったんですよね。

やっぱりみんな前に立ちたいと思って活動しているわけだし、自分がここにいていいのかなとか、自分はここじゃないよなぁとか思いながら、それでも毎日毎日NGT48っていうグループの代表として活動させていただいた時にやっぱりメンバーの想いだったりとか、あとグループがどういう風に皆に知ってもらえるのかなとか毎日毎日夜1人でお部屋に入ってった時にずっと考えながら泣いてて。毎日毎日楽しかったけどちょっとだけプレッシャーが大きすぎて、自分がここにいていいのかなって思った時にちょっとだけ自信をなくしちゃって。

その時にファンの皆さんが、なんかここに、センターに立ってなくてもどこに立っててもみなはみなだから大丈夫だよっていう風に明るく、なんかさらっと言ってくれた時に、なんか私の中のちょっとプレッシャーっていうか、そういう部分がちょっとだけ開放されて。

その時からやっぱりファンの皆さんに対しても、自分がグループにどういう風に貢献できるかだけじゃなくて、その目の前にいてくださる、いつも身近にいてくださるファンの皆さんに対しての接し方もわかんなかったから、どういう風にすればいいのかなとか、もうほんとに1から勉強させてもらって。

でもほんとに自分は、なんか正直初期の時にけっこう負けず嫌いだしプライドもあったので、けっこう尖ってたと思うんですよ。自分で言うんですけど。

だけど、なんかその負けず嫌いな性格だからこそ自分がチャレンジすることに対して、チャレンジしたら、なんか成功しなきゃいけないとか、その目標を達成しなきゃいけないっていう思いがすっごいあって、なかなかそれから勇気を踏み出せずにいたんですよね。その時に自分はすっごい遠回りしてるなーっていう風に思って。

で、周りのメンバーはどんどんどんどん物怖じせずというか、どんどんどんどん前に前にチャレンジしていく姿を見て私もこうならなきゃなっていう風に思ったし、そうやってどんどんの皆がNGT48の一員として切磋琢磨していく姿を同じ経験をしながら見ながら歩いてきた日々が、すっごいなんか青春だったなーっていう風に思います。

ほんと初期の頃、1期生が、ほんとにこんなに、もう卒業しちゃったメンバーとかもいますけど、こんなに皆が仲良くなれるとは思えなくて。(ざわざわ)

※メンバー「ちょっと語弊があるから」

違う違う、そういうことじゃなくて。

そうそうそう、皆戦う立場だったし、凄いライバル意識が凄くあったのね。

だけど今は凄いチームのために1つになって活動できることにそれもまたやりがいを感じていました。

それで、総選挙とかもあって、総選挙で私すっごい覚えてるのが、なんか新潟で総選挙があった時に私の多分ファンの皆さんが心配してくれたのかな、が、スタジアムの外にすっごいたくさんの方が私をお願いしますっていう風にチラシ作って配ってくださってて。

そんなの知らなくて、当日。でもその後から知って。そんなファンの皆さんになんか巡り会えるアイドルって本当に奇跡だなっていうか、私がアイドルになったことよりもそうやってファンの皆さんに応援してもらえることで出会えたことがすっごい嬉しくて、もっともっと頑張らなきゃなっていう風にいつも勇気をもらってました。

それから総選挙も何回も何回も重ねて。総選挙っていうのはけっこう自分達にもね、なんだろう、挑戦しようとは思うけどやっぱり結果が出るまで正直ほんとに怖くって。で、もう怖くて怖くて仕方がなかったですけど、そうやって毎回毎回ありがたいことにランクインをさせていただいて、3回ではあったけどね、3回全部ランクインさせてもらったのも、ほんとにここまでずっと私を見て応援してきてくださった皆様のおかげだと思っています。

で、総選挙とかもあって、チームのNⅢとチームGになった時にチームNⅢのキャプテンを務めさせていただいた時に、最初選ばれた時にちょっとだけこの同期の皆となんか私が、私なんかが引っ張っていけるもんじゃないなと思ったし、引っ張っていっちゃダメでしょうっていう風に思ったんですよ。

だけど、その時はやっぱり正直そういう気持ちがすっごい大きくて、同じ同期なのに自分が前に立つわけ…なんか上から目線って思われないかなとかすっごいなんか自分繊細だなって、チキンだなっていう風に思ったんですけど、そういう風に色々考えて、なんか1つ1つの言葉がなんか「時間だよ」とか「あいさつするよ」とかそういう1つ1つの言葉に対して発することもすっごい緊張して。皆の前ではなんかあんまりキャプテンらしいキャプテンじゃなくって、最後。悔いが残る、自分の中ではちょっと悔いが残るキャプテンではあったけど、そうやってできなかったことを私が研究生として活動させてもらった時に、その時は最初はやっぱりちょっと葛藤があって。ほんとに自分のせいで反省をたくさんしたんですけど、でもまだまだ皆にとって本当にマイナスでしかないよなってずっと考えてて、いつ卒業したらいいのかなとか、もう辞めなきゃかなとか、自分はここにいるべきじゃないよなっていう風にずっと思ってて、申し訳ないなっていう気持ちでいっぱいだったんですけど、そんな中、研究生、もともと研究生だった皆が公演を一緒にやるにあたってレッスンをしていったりとか、公演をしていったりとかして、その時にちょっとだけ、なんか皆が私にちょっとだけ歩み寄ってきてくれて。

私は全然歩み寄れてないのに皆がそうやってやってくれるから私はこのままじゃダメだと思ったし、あの時キャプテンの時に皆に対して凄い自分が引いてしまった部分を皆のためになんかできることはないかなと思ってちょっと、自分のあやまちで研究生にはなったけど、そのために、その皆の研究生だった皆のために自分ができることはなんだろうっていう風に昇格するまでずっと考えて活動していたつもりです。

それはできているか、できていないかはファンの皆さんとメンバーに聞いてみないとわからないですけど、でも自分的には本当にここまで、研究生の皆がすっごいなんか「みなちゃん」って言ってくれて、優しくなんかほんとに1つになって活動することに対してとか、あとリハでも全力で踊ることとか1つ1つアイドルとして初めの頃にやっていたことが全部全部もっかいやりがいとなって戻ってきて。

で、その時に皆に対してすっごいありがとうって気持ちだったし、感謝の気持ちでいっぱいだったし、やっぱりそうやって活動していく中で悩んだりとかいっぱいしてきたと思うので、それを全部は支えることはできなかったけど、自分が悩んでた時に手を差し伸べてくれた1期の皆を凄く私は感謝してたから、そうやってなれるメンバーになれたらいいなと思って研究生だった皆にちょっとだけ自分ができることを考えて、自分が皆に対してできたことは少ないかもだけど、皆からもらったものは本当に大きくて、それが毎日のやりがいとなって昇格するまでアイドルとして絶対にやめないで逃げないで頑張ろうっていう風に思いました。

それで、無事に私は去年の3月ぐらいかな、に自分のやりたい夢を、あんまり活動ができなかった時に自分の将来について真剣に考えたことがなかったなと思って、その時にけっこう2週間ぐらい時間があった時に真剣に「自分はやりたいことは何だろう」っていうか、「自分が将来絶対にこれだけは叶えたい夢って何だろう」って思った時に色々出てきたんですけど、その中の1つが、まだ言えないんですけど、卒業してから言おうかなとは思うんですけど、叶えたい夢が出てきて、で、それに向かって昇格するまでアイドルを精一杯頑張って、皆と一緒に昇格できたら自分のアイドル人生としてはこれ以上もう多分頑張れないし、これより前にやめることもできないし、「ここだ!」と思ってアイドルを卒業しようっていう風に決めました。

で、昇格発表のタイミングで、ほんとに申し訳なかったんだけど、皆が今までこうやって支えてきてもらった研究生だった皆に、その時ちょうどそのタイミングだったから「ありがとう」って意味も込めて昇格発表のタイミングで卒業発表をさせてもらいました。

それから1ヶ月、ちょっとだけ短いかなとか色々まだできてないことはあるんじゃないかなとか、そんなに全然恩返しできてないんじゃないかなっていう風に思うんだけど、でも自分が決めたことに対して皆が「よく頑張ったね」とか「ここまでよく頑張ったの、凄い、美南だけだよ」とか言ってくれて、自分ができなかったこともたくさん多かったのに、他のメンバーよりも自分は劣っているところがたくさんあるなっていう風に思ってたけど、そうやってファンの皆さんに言われるとなぜか少しだけ前向きになれて、その卒業に対して決めた気持ちというか熱意は自分の中で熱いものだなっていう風に思いました。

なので今日こうやって5年半皆に支えられて卒業できることを本当に嬉しく思います。

ちょっとだけ皆と離れるのはちょっと寂しいけど、でも皆がここのステージで立ってるっていうのはなんかほんとに人生で一瞬だと思うし、私もこのステージにはもう立てないけど、そう思った瞬間に皆は凄い頑張ってるなとか、いつも頑張ってるから、もうほんとに頑張ってるから、ステージに立ってるだけとか、続けてるだけでほんと偉いよっていうことを伝えたいなっていう風に思います。

皆アイドルに、NGT48としてほんとに素晴らしいメンバーたちばかりで、私もほんとにその優しさに何度救われたかわからないぐらいたくさん、たくさんたくさん感謝しています。

なのでこれからのNGT48の未来はとても明るいなという風に思います。なので私は何も心配していません。

はい、皆さん、NGT48の応援をこれからもよろしくお願いします。

そして最後に、今日まで約5年半私をアイドルでいさせてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

(2021年1月31日 NGT48劇場 加藤美南 卒業特別公演)