美音へ

お誕生日おめでとう。

今年はありがたいことに私がお手紙を書かせていただきます。

何を書こうって考えた時に、美音の可愛いところを箇条書きでひたすら書いていこうとも思ったんですが、ここに集まってくれるファンの皆さんは私よりも可愛いところをたくさん知ってるかもしれないので、私は他のことを書きたいと思います。

今となってはファンの皆さんも驚くかもしれませんが、美音が加入したての頃、初めて美音が公演に出演することが決定し、振りを揃えるために休日にメンバーで集まってレッスンをすることになった日に、レッスン終わり私にブチ切れられたのを覚えていますか?

当時の美音はこの日までに覚えてこなきゃいけない振りを覚えられず、大きな声で返事もできなくて、「お仕事だから最低限の言われてくることは覚えてくること、聞こえるように返事をすること、しっかりお礼を言うこと」私も美音のためを思い、嫌われる覚悟で怒りましたが、中学生だった美音には言い過ぎてしまったのではないかとずっと気がかりでした。

でも美音は怒られた次のレッスンでは完璧に振りを覚えてきて、返事も大きな声でしていて、レッスン終わりにはしっかりとお礼を言えていました。私にとってはそれが凄く嬉しかったです。

そんな美音にも後輩ができて、休日返上してつきっきりで後輩に振りを教えてあげたり、「この子が久しぶりに公演に出演します。この子が久しぶりにポジションに入ります」誰が頼んだわけでもないですが先輩に言ってくれます。

加入当初は自分が久々のポジションで不安だとか、言い難かったりするので、このさり気ない優しさに救われた人がたくさんいると思います。

美音は凄く周りをよく見ていて、自分のことのように心配してくれます。簡単なことのようにも思いますが、さり気ない優しさで人を救うことは誰にでもできることじゃないです。

人の心配は凄くするくせに自分のことは後回しにしちゃう美音。そんな美音も今の現状だったり、自分の置かれている立場だったり、アイドルをしていると悩むことがあると思います。

もしかすると今は思ってないかもしれないですが、いつか絶対に嫌になって「もう辞めてしまいたい」って思うことがあると思います。

星の中には大きくキラキラしている星もあるし、小さく光っている星もあります。大きく光ってるのが一等星で、小さく見える星が六等星です。六等星は一等星に比べてまだ弱い輝きかも知れないけど、六等星だって輝いています。

六等星だって輝いていれば、見てくれる人は絶対にいます。前へ前へと近づいて、大きく光る、いつか一等星になれるように頑張りましょう。

頼りないおバカな先輩かもしれないけど、できる限りのことをしてあげたいと思っているのでいつでも頼ってくれると嬉しいです。

美音にとって素敵な1年になりますように。

改めてお誕生日おめでとう。

(2018年11月19日 NMB48劇場 チームBII「恋愛禁止条例」公演)