NMB48を卒業する愛梨へ

愛梨、24歳のお誕生日おめでとう。そして8年半お疲れ様。

15歳だったあなたが色んな方に守られ、支えられながらNMB48のメンバーとして歩んできた日々はあなたにとって何ものにも代え難い幸せな夢のような日々でしたね。

「NMB48のオーディション受けてみる?」と声をかけたあの日、手渡した履歴書にあなたは「アイドルなんて柄じゃないし、人前で歌うとか絶対に無理」と言っていたのを覚えていますか?

その時、「合格するわけないし、とりあえず書いてみたら?」と軽いノリで話すと、「まぁそうやな」と言ってようやく履歴書を書く気になったけど、それが始まりになるとはあのとき思いもしませんでした。

今振り返ると確かにあの日がNMB48谷川愛梨の始まりだったのかもしれませんね。

2期生初日公演メンバーを目指して暑い中、連日夜遅くまで厳しいレッスンに励んでいた頃、家に帰るといつも疲れてぐったりとしていたのでとても心配になったものです。それでも気合と根性だけでなんとか劇場に通っている状態でしたね。

努力が実り、初日公演メンバーに選ばれた時はとても嬉しかったです。

PARTY公演が幕を開け、初めて劇場であなたが歌い踊っているのを目にした時は自分の知っている愛梨ではないような、なんとも不思議な気持ちでした。

以前「自分にはアイドル性が全くない」と言っていたけど、意外と向いてるのかもと思ったりもしました。

そういえばその頃、初ブログをアップしたら、タイトルが「初めまして」のはずが「初めてまして」になっていて(客笑) ちょっと焦ったよね。

今となってはそれも良い思い出ですが、先日の卒業コンサートではもう見ることができないと思っていた思い出深い楽曲やパフォーマンスを最後にたくさん見ることができてとても感慨深くあなたの歩んできた8年半という歳月にあった様々な出来事が思い出され、涙が溢れてしょうがなかったです。

その中でも「右へ曲がれ!」は私にとって初選抜のナギイチ同様にとても思い出深い曲です。

初めてMV撮影をした曲で、当日は凍えるくらい寒かった上に何度も走っては転んで傷だらけになって帰ってきたよね。

それでも初めてMV撮影に参加できたことが嬉しかったみたいで、私も出来上がった映像を見てとても感動しました。卒業コンサートで最後に見れて嬉しかったよ。

ずっと「来てくれたらいいな」と言っていたももちゃんにも出てもらえて本当によかったね。

百合劇場のその後も見ることができて、盛り沢山の楽しいコンサートでした。

総選挙ではファンの皆さんのおかげで晴れの舞台に出させていただき、改めてNMB48としてグループを引っ張っていけるような、そんな存在になりたいと強く思うようになったと思います。

大組閣でチームがMからNになったことも今振り返るとあなたを大きく成長させてくれたように思います。

当時は試練のように感じたかもしれないけど、それによって新たな一歩を踏み出せたんでしょうね。

舞台での経験も大きな刺激になったと思います。

NMB48としての活動はまた違った新鮮な驚きや発見、感動がたくさんあったことでしょう。自分の未来について考えるきっかけにもなったのかもしれませんね。

これから先は自分を信じて色んな可能性に向かい歩いてもらえたらなと思っています。またその姿を見守ってくださったら嬉しいです。

今日この公演を最後にNMB48の谷川愛梨は終わります。

最後になりましたが、愛梨を応援していただいたファンの皆様、これまでに娘にたくさんの愛を注いでくださり本当にありがとうございました。嬉しい時もつらい時もいつも見守り寄り添っていただいたこと、とても感謝しています。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

そしてスタッフの皆様、長きにわたり愛梨を支えていただき、ありがとうございました。皆様にサポートしていただいたおかげで今日まで安心して活動を続けることができました。本当にお世話になりました。

そしてメンバーの皆様には様々な場面で助けていただいたり、励ましていただいたりということがあったと思います。皆様と一緒に活動できたことをとても嬉しく思います。皆様がいつも愛梨を笑顔にしてくれました。今まで本当にありがとうございました。

愛梨の母より

(2019年12月25日 NMB48劇場 チームN「N Pride」公演)