未遥へ
お誕生日おめでとう。
未遥にこんな風に気持ちを伝えるのは初めてだから少し照れくさいけど、生誕祭でお手紙を任せていただけたことがとっても嬉しいです。
だいぶ長くなってしまいそうなのですが、ここで私から日頃の感謝と愛を伝えさせてください。
2016年の1月10日、この場所で研究生としてスタートした私たち。それから8年以上の月日が流れて、残った1期生の3人のうちの1人になってる未来なんて想像してた?
未遥と茉莉奈と私。3人とも全く違うタイプで、歳も離れていて、これまでプライベートで特別仲良しってわけではなかったけど、お互いを尊敬し合える今の関係が大好きです。
最近では2人で真剣な話をすることも増えたよね。
未遥とは研究生時代から数えきれないほどの一緒のステージに立ってきたけど、最初の頃は自分たちの置かれた立ち位置だったり、アイドルとして思い描いていた理想とのギャップに悩むこともたくさんあったよね。
選抜落ちもたくさん経験したし、選抜に選ばれること、お仕事をいただけることのありがたみもきっと誰よりも分かり合い、共感できる同志だと思っています。
そんな中、ひたむきにダンスの練習を頑張り、自分に厳しく、何事にも努力を怠らない未遥の姿を長い間近くで見てきました。
つらくて、悔しくて、悩む時もあれば、それ以上に楽しいこともたくさんあったよね。
自分たちでセトリを組み、構成を考え、とことん自由なMCをしていた「ただいま!十人十色」公演もその1つ。ユニットで一緒だったキャンディーの魔法~のハモリを楽屋でも、直前になってステージの袖に行っても未遥が一生練習してたことが昨日のことのように蘇ります。
十人十色でたくさん笑って、汗かいて、ステージに立っていた日々は本当にかけがえのない時間だったね。
お局公演が始まってからは未遥がソロで楽曲を披露している姿を見て、パフォーマンス力、歌唱力がどんどんレベルアップしているのを感じていました。未遥がたくさん練習して、努力している姿が目に浮かんで、密かに感動してたんだ。
2022年になって、同期の卒業が続き、お互いの相方がグループを旅立った年。色んな悩みや不安な気持ちを抱えながらも新しいことに挑戦し続け、活動の幅を広げていく未遥が本当にかっこ良かったよ。
でも真面目で責任感が強い未遥は「こうでなくてはならない」っていう意識の高さから頑張りすぎていたのかもしれないね。
未遥がお休みしてからすぐ、未遥の誕生日があって、私が一番乗りのLINEだったらしいんだけど、覚えてるかな?
その時、「いつでも戻ってきてね」って送った言葉に対して、未遥から「頑張る」って返ってきたんだよね。それで私なんて返せばいいかわからなくてそのままにしちゃったんだ。だって未遥はもう十分頑張ってたから、未遥のペースでたくさん休んでほしいって気持ちでした。
それからすぐ私の誕生日もあって、ちょこちょこやり取りはしてたものの、あんまり話を聞いてあげることができなくて、ごめんね。
きっと本人にしかわからない気持ちもあると思って、お休みしてる期間はそっとしておこうって決めてました。
そして未遥が帰ってきてくれて少し経ってから、2人でお寿司を食べてカフェに行った時、未遥から自分の気持ちや思いを伝えてくれました。時間が許す限り、昔話にこれからの話、話し出したら止まらなくて、たくさん語り合ったよね。その時、「あ~、未遥がいてくれて良かった」って心から思いました。
自分に厳しく、頑張りすぎちゃうところも未遥のいいところだし、自分よりも誰かを優先する優しさも未遥のいいところ。
でも特に感じるのは、誰かの幸せを自分のことのように一緒に喜んでくれるところ。これは私だけではなく、きっとたくさんの人が救われていると思うよ。
未遥のいいところを挙げたら本当にキリがないです。
普段未遥が当たり前のように皆にしてくれてることは、どれも簡単にできることじゃないと思います。
つい最近私に「頑張らなくていいよ。いるだけで100点!ハート」って言ってくれたよね。その一言に本当に救われました。こんなにも思いやりがあって、愛に溢れている人間は後にも先にもたった1人、未遥だけだよ。
青森と埼玉という遠く離れた場所からやってきて、新潟で出会った私たち。普通に地元で暮らしていたらきっと交わることはなかったんだと思うと、未遥と新潟で出会えたことが本当に本当に嬉しいです。出会ってくれてありがとう。
私にとって未遥もいるだけで100点だから、頑張らなくていいんだよ。未遥の可愛いお顔でニコって笑ってくれてれば、それだけで十分。
また行きたいカフェやご飯屋さん見つけて、くだらないお話や真面目なお話、これからもたくさん語ろうね。
最後に、生誕委員の皆様、このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございます。
改めて、お誕生日おめでとう。
清司麗菜より
(2024年5月18日 NGT48劇場 「おもいでいっぱい」公演)