みーおんへ

22歳のお誕生日おめでとう。

みーおんを初めて見た時、「こんなに可愛い生き物がいるんだなー」って思いました。

なのにいつもどこか自分に自信がなさそうで、悩んでるように見えて、まだそんなにお互いを知らない時期にスタジオの廊下で「大丈夫だよ。みーおんはそのまま頑張ればいいよ」って思わず声をかけたら大きい目に涙をいっぱいためていたことがもう6年も前なんて時が流れるのは早いなーと、親戚のおばさんみたいなことを思う今日この頃です。

後輩の中には他のアイドルが好きな子、E-girlsさんが好きな子、韓国のアーティストさんが好きな子がたくさんいることをほんの少し寂しく思っていた私ですが、みーおんは入った時からずっと「AKBが大好き」と言ってくれていました。

そんなみーおんが総監督になって、私は本当に嬉しかったよ。

これからのAKBがどうやったらもっと応援される存在になるのか、メンバー皆のモチベーションをどうやったら上げることができるのか、忙しいなか時間を作って真剣に考えて、悩んでくれてありがとう。

コンサート前の円陣の言葉、いつもウソがなくて真っ直ぐで、たくさんのメンバーが力をもらっていると思います。

だけど大丈夫? 無理してない? 考えることや背負うものが増えていくほどに好きの気持ちだけじゃどうにもならなくなる時があると思うけど、そんな時は初心に帰って、純粋にAKBメンバーであることを楽しんでほしい。

AKB楽曲の歌詞の話をしている時、ちょっと引くぐらいテンション高いし、お目目がキラキラしているよ。その時みたいにただただ楽しんで、総監督の肩書きなんていったん忘れちゃってもいいんだよ。ファンの皆さんもきっとそれを望んでいるんじゃないかなって思います。

みーおんはとてもとても寂しがり屋で、不思議なことに自分のことを可愛いと思っていないし、「誰からも必要とされてない」なんて言うことがあるよね。

こんなにネガティブなみーおんを過去に救ったことのあるAKBだから、きっと今現在みーおんが引っ張る48グループに救われている人もたくさんいると思います。

子供時代のみーおんがAKBに笑顔をもらったように、今度はみーおんがアイドルとして悩んでる人に笑顔を与えてあげてね。

今抱えている漠然とした不安や悩みはきっと5年もすれば「あんなことあったなー」って笑って振り返ることができるようになる、とみーおんよりずっと長く生きている私が責任をもって断言します。

今は形のない闇に飲まれることなく、目の前にある大切なものや大切な人に向き合って毎日を全力で過ごしてほしいです。

誰からも必要とされていないなんて寂しいこと言わないでね。少なくとも私そして茂木さんも、いや、ここにいる人全員みーおんのことが大好きで、大切で、いなくなったら困っちゃうよ。

なんだか最後まで親戚のおばさんみたいになっちゃったけど、本当に血のつながりがあるんじゃないかなってぐらい可愛い可愛いみーおんが健やかに過ごせる毎日であること、48グループであることを近くにいても離れていてもずっと祈ってます。

峯岸メンタルクリニックは24時間年中無休であなたのお越しをお待ちしております。

最後になりますが、「頑張って」なんて言わないよ。いつまでも笑っていてね。

峯岸みなみ

(2020年2月7日 AKB48劇場 「僕の夏が始まる」公演)