(生誕祭当日に届いたという母からのお手紙全文です。生誕祭公演後にSHOWROOMにて三島遥香さんが朗読)

遥香へ

はる、21歳のお誕生日おめでとう。

今回お母さんに生誕の手紙の依頼はありませんでしたが、はるを応援してくれるファンの皆様へ御礼の気持ちを伝えたい、そして離れて暮らすはるへ感謝の気持ちを伝えたい思いで書くことにしました。

初めての船上劇場での生誕おめでとう。また企画してくださった生誕実行委員の皆様、スタッフの皆様、メンバーの皆様、本当にありがとうございます。

二十歳はどんな年になったのかな? 嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、つらいこと、きっといっぱいあったよね。

なかなかライブや握手会に行けないお母さんにたくさん写真や動画を送ってきてくれてありがとう。どんどん綺麗になり、お母さんもビックリしています。大人になったね。

でも、それははる1人の力じゃなくて応援してくれるみんながいて褒めてくれるからだよ。

これから先も見た目だけじゃなく、心も綺麗になること。それはファンの皆様が悲しくなるようなことは絶対してはいけない。どんな時もアイドル三島遥香として応援してくださる皆様への感謝の気持ちを忘れずに、心も見た目も綺麗になっていけるようにとお母さんは願っています。

たくさん人前に出る機会が増えて少しずつSTU48が有名になっていくこと、本当に嬉しく思っています。

周りの方から「はるちゃん見たよ。綺麗になったね」とか「アイドルらしくなったね」と言われるとお母さんは本当嬉しくなります。

選抜ではないから遠くの方にいたりするけど、それでもお母さんは見つけられるよ。だってお母さんにはいつだってはるがセンターだから。

この4月、はるるんが卒業したね。はるがとても悲しそうな声で連絡してきて、遥ちゃん卒業することになったと聞いた時は胸が張り裂けそうなくらい苦しかったです。

はるたちが仲良くすることで、はるるんママとの交流できるようになりました。ちょうどレコード大賞の日の朝も電話で話して、とっても嬉しそうに見なきゃと話していたはるるんママと一緒に喜びをわかち合っていたんだよ。

はるるんとは最初どう接していいかわからず悩んでいたはるが遠い昔のことのように思い出されます。

そんなある日、電話してきて「はるるんとたくさん話して、たくさん泣いて、今は凄く仲良くなった。きっと卒業しても一生の友達になれる」電話で聞いた時、お母さんも凄く嬉しかったです。

全く違う世界で生きてきた2人が最初からうまくいくはずもなくて。それでも話すことでわかち合い、助け合えて、相手が嬉しいことは自分も嬉しいと感じられる2人ならもう大丈夫だなと思いました。

それからは何かあっても「はるるんはどう言ってるの?」がお母さんの口癖でした。

昨年の秋、一緒に実家に来てくれたね。夕飯を一緒に食べながらみんなでワイワイ騒いで、時には泣いて笑って、本当に楽しい時間を過ごせました。

何もない田舎で、都会育ちのはるるんには退屈な場所だったかもしれないけど、それでも「また来たい」って言ってくれたね。

今それぞれ違う道に進んでいるけど、また遊びに来てもらいたいな。その時は「熱く語ろうね」と伝えてね。

今年に入って未来航路が発売されたね。実はお母さん購入してました、内緒で。

みんなの色んな写真が掲載されていると聞いて、届くまで楽しみで仕方がなかったのですが、いざ開いてみたら柔道着姿のはるに爆笑してしまいました。

みんなとっても可愛い洋服や衣装なのに、なぜうちの娘は柔道着? もしやこれは娘限定の衣装なのかさえと思いました。うちの娘はアイドルのはずだけど格闘家だったのかな?と家族みんなでその日は大爆笑でした。

でもね、よく考えてみたらはるらしいね。背伸びをせず、今のありのままさが出ていました。

もちろんアイドルだから可愛い洋服も必要だけど、今頑張れてる原点は柔道だもんね。

柔道を通して学んだことの大きさ。これは本当に今もこれからも大切だと思うから、自分を見失いそうになったら未来航路を見てまた歩き出せるように頑張っていこうね。

柔道で思い出しましたが、はるがセトビンゴに出るよって連絡が来て、それはもう凄いことだと思い、見ましたが、オープニングから1人衣装ではなく柔道着。これにもお母さんは大爆笑でした。あれ?うちの子は格闘家か? いや芸人だったかな? アイドルのはずだったどなーと、これも家族で大爆笑したのを思い出しました。

格闘家であったり、芸人であったり、本当に忙しいね。

三島遥香「芸人ではないです」

たまに小さいメンバーのお母さんをしたり、スタッフさんかな?と思うようなメンバーフォローにまわって役割がたくさん。そんなはるの姿、お母さんはとっても好きです。ありがとう。

そして、今年は初めて島根の仕事に選んでもらい、おばあちゃんはとても嬉しそうでした。毎日流れるCMを見たくて、あの期間は毎日チャンネルを変えずに見ていたんだよ。その時期は同時に新聞で瀬戸リストの掲載もあったね。

隣の家のおばちゃんが朝早くからピンポンしてきて、おばあちゃんに新聞をくれたそうです。その話を聞き、今まで関わったたくさんの人たちがはるを応援してくれてることを知りました。親として本当に感謝の気持ちしかありません。また帰省したらちゃんと御礼言わなきゃね。

そして、成人式。まさかのインフルエンザで当日は苦しかったね。前日に電話が来て、「お母さん本当にごめん。インフルエンザかもしれない」と言ってきた時、私の方が申し訳ない気持ちになりました。

自分が一番楽しみにしているはずなのに、晴れ着姿を見れなくなった私に気使いごめんなさいと高熱のなか謝る姿に複雑な気持ちでした。

誰が悪いわけでもなく、仕方がないことだし、自分より私のことを考えてくれたこと、ありがとね。

今年中にはやっぱり晴れ着姿のはるを見たいから、撮影できたらお母さんは何も言うことありません。ファンの皆さんも見たいと思うんだ。

地元の成人式も出れず、苦しい思いだけをした成人式なので、STU48の二十歳メンバーみんなでの晴れ着姿をお母さんは期待したいと願っています。

そして、ここからはお母さんからファンの皆様へお伝えしたいことがあります。

はるがSTU48で活動し、こんなにも生き生きとした毎日を送れているのはファンの皆様が応援してくださっているからだと感じます。本当にありがとうございます。

「好きな食べ物はイチゴです」と言えるようなアイドル三島遥香ではないけど、しかも柔道、空手、レスリングを経験しているせいか守ってあげたくなるようなアイドルではないけど、それでも遥香はいつも私に「ファンのみんなはいい人ばかりで優しい人しかいないから安心してね」って言ってきます。どうかこんな娘ですが、これからも格闘少女がアイドルになる物語を一緒に見守っていただけたら本当に嬉しく思います。

遥香がSTU48に合格し、2017年4月から本格的にスタートしました。

この年は我が家では奇跡のようなことがたくさんありました。

猫のはなとてんが私たち家族になってから驚くような奇跡が次から次へと舞い込み始めたので二匹が幸せを運んできてくれたと信じています。

遥香は猫のはなとてんを妹、弟のように可愛がり、猫ではあるけど人間の子供をあやすように大事に大事に育ててきました。

私はこれまで色んな病気や癌を経験しています。ですが、2017年年末、遥香に本当の弟が誕生しました。

私は19年ぶりに出産し、今は遥香と1歳になる弟くんの母親になり、遥香はお姉ちゃんになりました。

病院でも「奇跡としか言いようがない」と言われておりました。

生まれる直前まで体調がとても悪く、その時期クリスマスコンサートを控えていた遥香は何度も連絡してきては「お母さん死ぬの? 本当に大丈夫なの?」と何度も何度も不安そうに聞いてきたことを今でも新鮮に覚えています。

そんな中、無事に誕生した弟くんが初めて遥香に会ったのはその年のお正月でした。とても優しく、でも緊張しながら抱っこする遥香を見て微笑ましい気持ちになりました。

弟くんの名前は家族3人で考えました。奇跡の年であり、アイドルになれた年。はるがファンの皆さんに愛されるように、弟くんもゆっくりゆっくり歩んで行けるように考え、素敵な名前にしました。

今まで数えるほどしか会えていないのですが、今では遥香を認識できるようになり、映像で見つけては指をさして教えてくれたり、STU48の曲を聴こえたら踊り出しています。

なかなか会えない分、テレビ電話で遥香と弟くんは楽しそうに会話しています。まだ言葉は言えませんが、でも実際会うと弟くんは照れと人見知りで気になるけど近寄れない日もあったりで、そんな2人を見るの、どちらも可愛いです。

1人っ子で育ち、19歳で弟が誕生し戸惑ったり不安になったりきっと色んな気持ちもあるかと思いますが、それでも「弟くんがアイドル三島遥香を認識できるようになるまで続ける」と言ってくれるので、これからもどうぞよろしくお願いします。

また先日初めてせとうちめぐりに家族で参加して楽しませていただきました。はるのパフォーマンスはもちろん、みんなの成長した姿を見てお母さんは感動しました。

そして弟くんもわからないままかもしれないけど、曲に合わせて踊ったり手を振ったり、メンバーのみんなもこちらに気づき、たくさん手を振ってくれました。

「可愛いね」ってみんなに愛される弟くんを抱っこする遥香はちょっと誇らしげにも見えました。

とても長い手紙になってごめんね。

お母さんははるが凄く頑張っていること、悲しいこと苦しいことがあっても表に出さないことを知っています。だって私たち同じ性格だもんね。

でもきっとはるを応援してくれる人たちはどんなはるでも受け入れて信じて見守ってくれると思うよ。たまには弱い部分も見せていいんだからね。

アイドルになって、船上劇場ができて、これからどんどんSTU48の名前は広がっていくと思います。今まで以上に想像もつかないことも起こるかもしれません。

それでも初心を忘れず、感謝の気持ちを持ち、自分を見失わずにこの年を一歩一歩大切に歩んでいこうね。

今日は娘・遥香の生誕祭ほんとありがとうございました。こんな娘ですが、これからも応援してくだされば幸いです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

母より