美南へ

みな、17歳のお誕生日本当におめでとう。こんな夢のような誕生日を迎えることができるなんて、想像すらしていなかったよね。同時にパパとママもあなたの親となって17年経つんだなーと改めて色々なことが思い出されます。

平成11年1月15日午前5時ちょうどに2184グラムのとても小さく誕生しました。

産まれてきた時から鼻が高かったね(w)

※加藤美南「そんなことない」

先にママが退院し、保育器に入っているみなに毎日毎日母乳を与えに行きました。

そんな小さなみなだったけど、元気にすくすくと育ち、人なつっこく、誰にでも優しくて本当に手のかからない子でした。

小学3年生の時に仲良しのお友達に誘われてバトンスクールの体験に行きました。以来、バトンに暮れる日々を8年間過ごしてきました。それほどのめりこんだ8年間、ただの一度も「休みたい」と言ったことがなかったね。

そんな中、昨年の春に悲願の全国大会出場を果たしました。その後、「バトンをやり切った。一度バトンから離れて将来のことを考えて、残りの高校生活を過ごそうかなと思ってるんだ」と言った時、本当に驚きました。しっかりと自分を見つめて、決断したことに成長を感じました。

そんな矢先、テレビのCMでAKBグループが新潟にできることを知り、「ダメ元で受けてみれば?」と臨んだオーディション。まさかまさかの最終まで残り、ママは落ちた時に笑顔で「お疲れ」と言おうと、どんな言葉をかけて連れて帰ろうか、そればかり考えて結果を待ちました。

7月25日、番号を呼ばれたみなが前に立った瞬間のキラキラした姿、今でも目に焼きついています。

自分で掴んだチャンス、日々レッスンに励み、楽しいことより辛く苦しいことのほうがたくさんだったはずです。負けん気が強く、こうと決めたら突き進み、弱音を吐かず頑張りすぎてしまう娘なので心配でなりませんでした。

劇場での公演当日、みなが出てきた瞬間から涙が溢れてしまいました。忘れられない感動をありがとう。

表現するということ、あの8年間はこの道に繋がるものだったのかな? 今のあなたの責任と重圧は相当なものだと思います。けれど、公演を観て、今のみなならきっと大丈夫と確信しました。

これからが本当のスタート、色んな試練が待ち受けているかもしれないけど、どんな試練も自分にとってプラスになると信じて歩んでいって欲しいです。

そしてみなの唯一良いところ。誰に対しても、どんな小さなことでも感謝の気持ちを忘れないところ。これだけはいつも心に刻んで突き進んでください。

どんな時でも見守っています。

ママより

(2016年1月15日 NGT48劇場 チームNⅢ「PARTYが始まるよ」公演)