今日この会場に足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。

その場で考えて喋るほうが得意だったりするのですが、まとまらなかったり、不器用がゆえに、なんだかそれだとつい炎上させたくなってしまうので、今回は皆さんにお手紙を読ませてください。

まずは、ドレスを見て~!

かあちぃでしょ?

なんと、しのぶさんにお願いしました。

細かなところまでたくさんこだわりが詰まった私の大好きなピンク色。また宝物が増えてしまった。このまま着て帰りたい。でもドレスに見とれすぎて、お手紙の内容が頭に入らないのはやめてね。

私がアイドルになった理由は、もともと48グループが大好きで、ステージでたくさん笑顔をくれる、可愛い衣装をまとって、キラキラ輝いているメンバーに憧れたからです。

そして私の出身の富山のお隣りのここ、新潟で夢を叶えることができました。

最初の頃は「県外のメンバーは受け入れてもらえるのかな?」と思っていたけど、もう胸を張って「新潟は第二の故郷」って言ってもいいですよね?(拍手)

8年間素敵な夢を見てきました。

もちろん苦しかったこと、つらかったこともたくさんありました。

ファンの皆さんにとって、グループをこのまま応援していっていいのか、メンバーの言葉をどう信じてあげたらいいのかわからない時もあったかと思います。でも私は「今のNGT48は大丈夫だ」とファンの皆をちゃんと幸せにできると証明できます。

ずっとずっとメンバーが頑張ってること、それぞれが我武者羅に前を向いて脇目もふらず走ってきたこと、日々の努力、個々の実力を上げてきたこと、全部隣で見てきました。全部ちゃんと自分の目で見て、「嗚呼、このグループなら大丈夫だな」と思いました。

これから攻撃的な言葉でメンバーを傷つけたり、誹謗中傷などをする人は私が黙っていませんよ。だってNGTにはそんな汚い言葉たちに値しない可愛くて素敵なメンバー、優しいスタッフさんばっかりです。私はそう思います。(拍手)

そして、そんなことがないように私は卒業しても一番そばでこれからもNGT48を見守っていけたらいいなと思っています。だから寂しくないよ。

卒業発表時も言いましたが、NGTでの思い出たちがかけがえのない宝物になりました。

人生は思い出作りだと思っているので、私の青春時計は今この瞬間もしっかりとこの光景を時間と共に胸に刻んでいます。

いつしか振り返った時に「NGT48こそが青春だった」と幸せな気持ちで思い出せる日が来ると確信しています。

その1ページ1ページがちゃんとこれからの未来を照らしてくれています。

でも針のない時計は止まりません。始まれば終わりが来る。

オーディションで番号を呼ばれた瞬間から私の人生は大きく変わり、その時は、こんなに幸せな卒業コンサートができるメンバーになれるなんて微塵も思っていませんでした。

「こんなことがしたい」とアイドルになりたての頃、書いた夢リストに全てチェックがつくなんて思ってもみませんでした。

自分が頑張ったというよりは運が良かったし、周りの環境が良かったんだと思いますが、こんなに幸せな気持ちで卒業できるメンバーはそうそういないと思うので、ここで少し自慢をさせてください。

今まで出会ってくださった「にわり」の皆、私のことを好きでいてくれて、支えてくれて、推してくれて、どんな時も最高の味方でいてくれて、ありがとう。

敵ばっかり作ってしまって、不器用でごめんね。

どんなに間違っていても、どうしようもない私を優しく包み込んでくれて、ありがとう。

どんなにうちのめされても皆が味方でいてくれたおかげで立ち向かうことができました。

今日の日を思い出して、いつの日かふとこのコンサートを見てくれている未来の皆さん。青春を感じてくれていますか? 私人生史上最高の宝物になったこの日々をどうか忘れずに、たくさん振り返って思い出してあげてください。

そして中井りかというイチメンバーが一瞬とも思えるような8年間。ここにいたこと、NGT48にいたことをどうかこれからも忘れないでいてくれると嬉しいです。

アイドルを夢見て、アイドルになれて良かった。

衣装を着ること。ステージに立つこと。ファンの皆が声援をくれること。歌を書いてもらえること。ダンスを作ってもらえること。CDを出せること。自分たちが歌う曲でパフォーマンスできること。照明。音響。隣に立つメンバー。イントロの前の静かになる瞬間。レッスン場の空気。劇場の客席。新潟の人々。東京の眩しさ。いつも支えてくださるスタッフさん。キラキラ眩しく流れる日々。時折訪れる空虚な感情と周りと自分を比べた時の悔しさや葛藤。自分が作り出すものを認めてもらえる幸せ。まるで本当に毎日が夢のような日々でした。

きっともう二度と見ることはできないよね? 普通では絶対経験できない世界にいました。

全部が当たり前じゃなくて、尊い事実で、幸せな優しい記憶です。

私の人生のほんの数ページ、これ以上ないほどこれでもかと彩ってくれて、出会ってくださった皆様、もれなく1人残らず私の宝です。

一緒にお仕事した皆様、メンバー、そしてファンの皆様。皆幸せでいてください。それが私の幸せです。

でも、そろそろ大満足人生すぎて、実はこれ以上ほんとは何を望めばいいかよくわかっていません。これからは行き当たりばったりも私らしくていいかなと思います。

何度も言いますが、死ぬわけではないので、今まで通りずっと一番近くであたたたたたたかく見守っていてください。

長々とすみません。

最後に。私を見つけてくれて、推してくれていた皆は一生推し変禁止は絶対命令だよ!

そして、続いての曲は私がオーディションで歌った、私をアイドルにしてくれるきっかけになった曲です。聴いてください。君は僕だ。

(2023年8月5日、新潟県民会館大ホール、中井りか卒業コンサート~推し変禁止は絶対命令~)