皆さん、今日はお忙しい中、お集まりいただき本当にありがとうございます。

私は、そうですね、12歳の時に初めてこの劇場に立ったんですけど、加入して一番最初の夏休みの時には毎日この劇場に通っていて、チーム8の皆と合宿をしながら過ごして。

ほんとここはステージに立つだけじゃなくて、ここで学校の宿題をやったりとか、あとはロビーで皆でお味噌汁飲んだりとか。ねぇ、覚えてる?(笑)

なんか本当に生活の一部をここで共に過ごしたというか、そういう思い出のある場所ですし、あとは本当に劇場公演に立ちたくて、もう「私を見つけて!」っていう思いでずっとけなげに頑張っていたんですけど、なんかこうして今日は私のために集まってくださった皆さんで、こう埋め尽くされているのが凄く幸せですし、あとはね、なんか色んなきっかけできっと私を好きになってくださった方たくさんいらっしゃると思うんですけど、一番伝えたいのは、どんな瞬間でも、どんなに形を変えても、私を好きでいてくださって、愛してくださって本当にありがとうございます。

なんか10年間ずっと「AKB48の本田仁美です」っていう自己紹介をしていたのが、明日から、ねぇ、「AKB」っていう風に名乗れなくなってしまうのは凄く、なんだろう、寂しいですし、心にちょっとぽっかり穴があいたような気持ちにもなるのかなとは思うんですが、でも秋元先生が紡ぎ出す世界観の中で皆と一緒にパフォーマンスできたっていうことを誇りに、そして「元AKB」として恥じぬようにこれからも頑張っていきたいと思います。

ほんとにAKBとして最後にこう幕が閉じる瞬間まで大好きな皆さんと一緒に過ごせること、本当に幸せに思います。

改めて今日は本当にありがとうございました。

コンサートでもお話ししたんですけど、少しだけ充電期間とお休みをいただいて、その後はもっともっと、新たな私をお見せできるように頑張りますし、約束するので、皆さん少しだけ待っていていただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました

(最後の曲終了後)

正直さっきちょっと泣いちゃって、テンパっちゃって、ちょっと話したいこと全部飛んじゃってまとまらなかったので、ちょっと、もう1回だけ話してもいいですか?

なんか私はほんとに、正直、順風満帆な10年間だったとは決して言えない日々もあったかなと思っていて。

ほんとに楽しかった思い出も、もちろんたくさんあるんですけど、大変だったり、つらい思いをたくさんしたこともありました。

それで、アイドルっていう職業は皆さんに元気を与える存在なのに、私は逆にいつも応援してくださっている皆さんから励ましてもらっていたところもほんとにたくさんあったと思います。

ですが、ほんとにどんな時も、どんな私も好きでいてくれて、味方でいてくれた皆さんがいたからこそ、今までほんとに想像もできなかった世界をたくさん見ることができました。

今こうして幸せに卒業を迎えられているのは、ほんとにいつも応援してくださる皆さんのおかげです。

これからも末永く、AKB48そして本田仁美をよろしくお願いします。

(2024年1月28日、AKB48劇場、本田仁美卒業公演)