江籠さんへ

お誕生日おめでとう。

SKE48に加入した当時の江籠さんは「2000年生まれ、若い!」と話題になっただけでなく、そんな江籠さんを見たみんなは口を揃えて「可愛い、天使」と可愛がっていましたね。私なんてメンバーから「可愛い」なんて一切言われたことがなかったから正直嫉妬の嵐でした。

同じ人間から天使って言われるってどんな気分なんだろうって。だから意地でも私は可愛いなんて言わないぞって変な意地を張っていたほど「可愛い子だけには負けたくない、見た目が可愛くてもそれだけじゃダメなんだぞ」なんて若くて可愛い子を相手に勝手に闘志をむき出しにしていました。

さて、そろそろ私が誰だかおわかりでしょうか。チームEの須田亜香里です。

大好きな江籠さんにお手紙を書けて嬉しい。最後までよろしくお願いします。

松村香織「前ふりが長い同期だ」客笑

私は当時、幼い江籠さん相手に可愛いと言う理由だけで嫉妬していましたが、今では江籠さんのことを凄く頼りにしているし、一緒に仕事をするのが本当に楽しみな存在です。そしてSKE48イチ、汗と涙を知っている美少女だと思います。

江籠さんはただ可愛いだけじゃなかった。できないことがあればできるまで努力をする。努力で克服して、例えそこでまた壁にぶち当たってもその度に全力で悩んだり悔しくて涙を流しながら前を向く、そんな熱い姿をたくさん見てきました。そしてその姿がとっても魅力的だと思います。

だって頑張っている人や諦めていない人しか悩んだり悔しいなんて感情は生まれないんだもん。「真面目に頑張る」ということが一番きついことだと思います。

時には真面目でいることがバカバカしくなることもあるかもしれないし、電池が切れそうになることもあるはず。

なんであの子より後ろのポジションなの? 真面目にやっても意味ないの? そもそもそうやって悩む自分がおかしいの?って。もしも私が江籠さんならそう思うであろう瞬間を何度か見てきました。

でも私はそれでいいと思うんだよね。自分が思うアイドル道を全力で突き通した人にしか得られない物って絶対あると思うの。それでこそファンに伝わるものも絶対ある。それは江籠さん自身が一番よくわかっているはずだよね。

だから全力でアイドルすることがつらくなった時こそ、江籠さん自身、自分に一番悔いが残らない選択を追い続けて欲しいと私は思う。例えそれがわがままだとしてもね。

もちろんきついと思う。でもそれが人生で、アイドルを選択して頑張っている自分への一番のご褒美だし、心から笑顔でいるための一番の方法だと思うんだ。

江籠さんがここで叶えてみたいこと、叶えてみたいと一度でも思ったことも全部叶えていこうとする姿や時々弱気になる姿も含めて絶対に魅力的だから、どうか胸を張っていてね。

江籠さん推しのファンの皆さん、江籠さんをよろしくね。推し変するなよ。こんな素敵なアイドルなかなかいないからな。悔いを残すなよ。そして江籠さんの努力の一番の証人になってあげてください。よろしくお願いします。

江籠さん、自分の夢にだけは素直でいてね。その台詞を言って頑張っている江籠さんに支えられたことがある私はそう思います。これからもよろしくね。いつでも頼ってね。

一緒にアイドル人生を楽しみましょう。

SKE48チームEリーダー 須田亜香里より

(2019年4月4日 SKE48劇場 チームKII「最終ベルが鳴る」公演)