早いものであっという間にこの時間が来てしまって。

卒業発表してから、卒業発表も自分のしようと思ったタイミングでこのご時世でなかなかできなくて。

でも絶対に時間がちゃんと欲しかったので、わがままを言って生配信を作ってもらって、卒業発表してからもう1ヶ月が経って、本当にここまで早かったなと思って。

10年っていう時間を、15歳から25歳までの時間をここまで楽しく笑顔で迎えれたのはやっぱりたくさんの支えてくださってる皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございます。

そうですね、やっぱり10年っていう時間の中で自分がどれだけ皆さんに笑顔を届けられたか、癒しを与えれたか、パワーとかエネルギーを与えれたかなって考えるたびに、いつも自分はどうしても足りない物が多くて、いつも振り返った時にファンの方々に支えられている時間が多かったなと思っています。

これまで決して平坦な道じゃなかったアイドル人生で悔しいこととか、悲しいこととか、つらいこととか、納得いかないこととか本当にいっぱいあったんですけど、それ以上に嬉しさだったり、そこにある感動だったりに何度も救われてきた自分がいました。

その嬉しさとか感動だったりをファンの皆さんと10年間共にできたことは本当に自分の宝物だなと思っています。

15歳の頃、芸能界に入りたいって思った頃には考えられないほどのファンの方と出会って、ファンの方といっぱいの思い出ができて、そして25歳までこうして無事にアイドル生活をできたことに本当に感謝したいです。

いつも私はここの場所が原点だと思ってずっとずっと頑張ってきました。1000回は、劇場公演1000回の出演はできなかったんですけど、それでもいつもつらい時も、大変な時も、楽しい時もいつもここでファンの皆さんに、ファンの皆さんと一緒に目を合わせながらパフォーマンスするのが本当に大好きでした。

この場所でいつも私たちが輝けるようにサポートしてくださってた劇場スタッフさんがいたり、今日もこうして、こうやって綺麗な衣装を着て立てているのは本当にたくさんのメンバーを少人数で支えて、最後まで惜しみなく綺麗に可愛く私たちを作り上げてくださる衣装さんがいたりとか、一番近くで、メンバーの近くで私たちのことを理解しようとして色んな挑戦をさせてくれようとするマーキュリーの皆さんだったりマネージャーさんだったり。

やっぱりHKTって若い子が多くて凄く、私もその1人で大変なんだろうなって思いつつも私も時にわがままを言って何度もマネージャーさんとはぶつかったりとか、何度ももう嫌になったりとかしたんですけど、その度に理解してくれようとする優しさが「自分がもっと頑張ればいいんだ」っていう自分の糧になっていました。

これからHKT48がどんどん新しくなっていって、新鮮さとか、それ以外のものとか必要なものが必要な分だけ求められる時が来ると思うんですけど、その時には、そういう時が来ても一番にメンバーの声とか心に寄り添ってくれるスタッフさんたちであってほしいなっていうのはずっと思うので、メンバーが悩んでいた時にすぐに喋れるような、これからもそういう絆をスタッフさんとメンバーの間でたくさん作ってくれたら、私もそれに凄く助けられた1人だったので、そう思います。

そして家族の皆。私がなかなかHKTで頑張れない時にいつも背中を押してくれたのは家族で、いつも支えて一緒に泣いてくれたのは家族でした。

今思い返すと落ち込んで帰った時に、落ち込んでお家に帰った時に言って欲しい言葉をかけてくれなかったのは、私がまだ立ち上がれるからだと信じて背中を叩いてくれてたんだなと今になって思います。

たくさん喧嘩もしたし、喧嘩もした次の日でもしっかり朝早くても夜遅くても送り迎えをしてくれて。家族なしじゃこの10年は決してこんな素敵なアイドル人生を歩めなかったと思うと、趣味を仕事にできたりとか全部全部家族のサポートのおかげだったなと思います。

今日は、お父さんはベイのお留守番で(笑) DMMで見てくれてると思うんですけど、いつもつらい時、いい姿ばかり見せれた10年間じゃなかったと思うけど、いつもつらい時に助けてくれた家族の皆本当にありがとうございました。

そしてメンバーの皆。メンバーの皆とはいつもリハーサルとかで一緒にふざけたりとか、なんかほんとに青春を味わえなかった分、学生で。メンバーが横にいるのが私の青春で、いつもメンバーと笑ってる時は嫌なことも全部忘れて、その時間がほんとにキラキラしてて、自分にとって大好きな時間でした。

これから先輩がどんどん卒業していって新しいHKTになっていく時に、口うるさく言ってくれる周りの大人とかを大事にしてほしいなと思います。

そしてどんどん新しい、私たちが見れなかったHKTを作っていってほしいし、これからも仲の良さを大切にして、ここ劇場を大切にして、原点を大切にして、これからのHKTを楽しみにしていたいなと思っています。

そして同期の1期生の皆。10年という時間を一緒に、家族みたいに歩いてくれた皆がいたから私は前を向けそうにない時も前を向いて、ここに今いるんだなっていうのも思います。

1期生といつもいる時はなんか最強で最高で楽しくて、もうこんな素敵な仲間に出会えないんじゃないかなと思うくらい好きな時間です。

先日りーぬが卒業して、私が卒業すると3人になってしまうんですけど、3人を残して先に卒業するのは少しちょっと心配で。でも幸せになって欲しくて。やっぱりここまで苦労が多かった分、一緒に戦ってきた分、自分の未来に向けて意味ある活動をこれからもHKTでしてほしいなって思います。

最後にメンバーの皆に。色んな言葉で傷がつかないようにファンの皆さんが守ってもらえたらなと思うし、スタッフさんが守ってもらえたらなと思います。

そして最後にファンの皆さん。10年という時間をずっと一緒に歩いてくれて本当にありがとうございました。

10年間ほんっとに立ち直れないこともいっぱいあって。だけどその度に立ち上がってこれたのはファンの皆さんがそばにいて、いつもあたたかい応援をくれてたからです。

10年間応援してくださってる方もいれば、途中から応援してくださってる方もいれば、本当に色んな応援の仕方があると思います。今日も会場に来られなかったファンの皆さんもいると思うんですけど。「自分は何もしてないよ」って、「美奈ちゃんが好きだからやっていることだよ」って、その言葉を考えた時に自分がもしアイドルのファンをしてたら仕事も大変で、それと別に生誕祭だったり、今日のこの卒業公演の準備とか自分の仕事以外のことでこんなにも熱中してくれることを作ってくれるファンの皆さんがいてくれたから私はこうして10年間活動できました。

凄い悲しい思いもいっぱいさせたし、つらい思いもいっぱいさせてきたけど、嬉しい時はとってもいっぱい喜んでくれるファンの皆さんの姿がほんとにずっと頭に残っています。

これから先はこうしたアイドル、今まで10年やってきたこととは少し離れてしまうんですけど、いつも皆さんが見守ってくれてると思って歩いていきたいなと思います。

そして卒業後はですね、SNSで私なりの発信をもっともっとしていければなと思っていますので、そしてYouTubeなんかも開設しようかなと思ってます。なので皆さん、私に会えないことを悲しまずに、SNS上にはなるんですけど皆さんとの心の距離はいつも近くにあると信じて、これからも私は前を向いて素敵な大人になれるように頑張っていきたいなと思います。

10年間ただ長いだけじゃない時間を一緒にしてくれて、たくさん愛をくれて、いつも見守ってくれて、いつも支えてくれて本当に本当にありがとうございました。

(2022年4月4日 西日本シティ銀行 HKT48劇場 チームKⅣ「制服の芽」公演)