蘭ちゃんへ

16歳のお誕生日おめでとう。

ドラフト会議で指名してもらってからもう1年8ヶ月も経つね。

入る前も入ってからも毎日我武者羅に頑張ってきたよね。

オーディションが始まった頃は慣れないSHOWROOMでコメントもほとんど来ない中、何を話していいのか、アイドルのオーディションで本当の自分を出していいのか迷走しておかしなキャラでやってたよね。懐かしいです。

確かに一般的なイメージのアイドルと蘭はちょっと違うのかもしれないけど、ママはそのままの蘭でやっていけばきっと蘭を好きになってくれる人、蘭から元気をもらった、蘭ちゃんを応援したいって思ってくれる人もいるはず、と思ってました。

実際ママもあなたにはずっと昔、赤ちゃんの頃から今も元気をもらっています。蘭が何気なく話したことや行動など蘭を見ていると不思議と落ち込んでいてもクスッと笑ってしまい、笑顔になっている自分がいました。蘭のファンになってくださった方も同じじゃないかな。

SHOWROOMを見ていてもファンの人がおかしくて笑っている時はママもだいたい同じで、家にいる時はママの笑い声が入らないように我慢するのが大変だったりする時もあります。

でもそんな明るい蘭も東京に来た時はしばらく悩んだよね。

東京の学校の先生、友達は皆優しかったけど、初めての関東の人の雰囲気に戸惑い、AKB48としての自分がどこまでクラスメイトに気を許して仲良くしていいのかいけないのかとか悩んでホームシックになって、大阪の友達に会いたくていきなり1人で大阪に帰って大阪の中学校に突然潜入しようとしたこともあったよね。(客笑)

潜入は失敗に終わったけど(客笑) けどそんな蘭がママは大好きです。

毎日頑張っているうちにドラ3の皆、16期さん、チームKの先輩方やスタッフさんの皆さんともだんだん仲良くなって、可愛がってもらい、ファンの人もいつも味方になって応援してくれて、本来の元気な面白い蘭にだんだん戻っていきました。

蘭に関わってくださる皆様には本当に感謝しています。ありがとうございます。

親の私が言うのも変かもしれないですが、劇場公演での蘭を見た時、本当に元気一杯で、パフォーマンスもかっこよく、楽しそうにキラキラしていて、蘭からパワーをもらいました。

憧れていたAKB48の一員になれて、楽しいこと嬉しいことばかりではなく、つらいこと悔しいことなどもたくさんあると思います。

でも蘭が今アイドル活動できているのはファンの皆さんが選んでくださったおかげだし、蘭は自然と人を明るくさせる力があると思うので、自分の置かれた環境に感謝しながらたくさんの人を笑顔にしてあげられるように蘭らしく精一杯頑張って欲しいです。

そして応援してくださるファンの皆さんと一緒にたくさん喜んだり笑顔になれることがある1年になることを願っています。

ただ蘭は小さい頃から本当に負けず嫌いで、意思も強く、目標を設定したら必ず達成するまで絶対に諦めない。ママが「もう今日はお願いだから諦めて」って思っても絶対に諦めない子だったよね。

そんな蘭が大好きだけど「たまに頑張りすぎ、そこまで頑張らなくても」って心配に思うこともあるので、これからは自分の体調やメンタル面と相談しながら、時々息抜きもしつつ頑張っていって欲しいと思います。

最後に。楽しみにしていたお手紙、ママでごめんね。初めて蘭に手紙を書いたので凄く照れくさいし、大事な生誕祭でこんなんで大丈夫だったかな? あかんかったらごめんね。

ドラフト3期、小林蘭母より

(2019年10月15日 AKB48劇場 チームK「RESET」公演)