愛里へ

愛里に手紙を書くなんて初めてだよね。なんだか照れくさいけど、思ったことを書いてみます。

改めて19歳のお誕生日おめでとう。

10代最後のお誕生日をこんな形で迎えるなんて想像もしていませんでした。

HKT48の5期生となる時は色々苦労がありました。家族でも話し合いました。

高校生活もあと半年という時期に担任の先生をはじめ、校長先生、学年主任、各教科の先生など皆さんに迷惑をかけてしまいました。

「愛里が決めた道なのだから」と最終的に先生たちは応援してくださり、福岡へと送り出してくれました。愛里に関わった周りの人達には感謝の気持ちでいっぱいです。

小さい頃、愛里はママにべったり離れず、恥ずかしがり屋で人見知りな女の子でした。

3歳の七五三では髪の毛が全然生えてこなくて、ウィッグをつけて着物を着たのを覚えています。

4歳になると幼稚園入学前に習い事を始めようと、女の子なら誰でも憧れるバレエの見学に行きました。

皆きれいで背筋もピンと伸びていて、「これは愛里にも絶対いい!」と思ったら、大きな鏡の前の手を乗せるバーによじ登り、いきなり「豚の丸焼き!」と笑いながら鉄棒代わりにしだし、周りの見学の子や先輩たちも唖然としていて、恥ずかしくなり、急いで愛里と帰ったのを覚えています。(客笑)

バレエの次はピアノだと思い、音楽教室へ。3ヶ月経ち、小さな発表会を開催してくれることになり、可愛いワンピースを着せて送り出し、親にとっても初めての発表会。

パパとママは緊張しながら「上手に弾けるかな~?」とワクワクしながら待っていたら、まさかのピアノではなくトライアングル担当で、にやけながら鳴らしつつ、立ち位置はちゃっかりセンターでした。(客笑)

パパと顔を合わせて「ピアノの発表会だよね? 3ヶ月間頑張ったんだよね?」と。後で先生に聞いたら「ピアノだと顔が見えないのでピアノ以外の楽器がいい」と先生にお願いしていたそうです。その後すぐにやめました。(客笑)

幼稚園の間は水泳と体操を習い、運動だと長続きし、小学6年生まで続けてくれました。

もう1つ小学校の間は一輪車を習い、ママも衣装をたくさん作ったり大変だったけど、全国大会で優勝したり、色々な大会で結果を残してくれました。

中学高校ではバドミントン部に入り、中学の時は毎日夜遅くまで練習して帰ってくる生活で、関東大会にも連れて行ってくれて、本当によく頑張っていました。

愛里は昔からずっと運動ばかりしてきた活発な女の子です。ダンスなんて下手だし、未経験。でも努力すればアイドルとして輝けることをこれから愛里が証明していってくれることを心から願っています。

愛里はパパとママにとって誇りです。3人の弟たちも「愛里が家にいなくてラッキー」と言っていますが、陰ながら応援していると思います。

今はどんなに苦しくても、結果が出なくても決して諦めず、コツコツと努力を重ねてください。努力という言葉を知ってる愛里なら大丈夫。

そして10代最後の誕生日にこんな素敵な生誕祭を開いてくださったファンの皆様、スタッフおよび関係者の皆様、そして5期生の皆様、本日は本当にありがとうございます。こんな娘ですが、アイドルへの思い、HKT48への思いはどこまでも純粋で、真っ直ぐに持っています。どうかこれからも娘を支えてあげてください。よろしくお願い致します。

ママより

(2020年2月13日 スカラエスパシオ 研究生「脳内パラダイス」公演)